中央駐車場に車を止め、蘭川(あららぎがわ)を渡って、妻籠宿に入ります。10数年前に来たときは宿場の反対側から見学した記憶があります。
左は、駐車場にあった案内図です(右側が北になります)。
中山道の町並みです。始めは右手(東)が山で、やがて両側に家が並ぶようになります。
妻籠宿は、全国で初めての集落町並み保存に着手、昭和43年(1968)から復元保存工事を始め、江戸時代の面影を残すことが出来た。生活と保存を一体化させる運動を、住民と行政、学舎の三者一体で始めたところに妻籠宿の特徴がある。妻籠の人たちは町並みを守るために、家や土地を「売らない、貸さない、壊さない」を中心とする住民憲章を作っている。
土産物店なども昔の景観を壊さないよう地味な店作りをしており、馬籠宿とは対照的でした。
上の写真で、右側から2軒目(軒が低くなっている)の家は上嵯峨屋と良い、解体復原によって江戸中期の旅籠建築と推定されたという。左下は上の写真とは逆の方向から写したもの。現在はひのき傘の実演販売をしています。
左下、木をくりぬいた手水鉢(花は、インパチェンス、シュウカイドウ、メランポジウムなど)。右下、紫の斑入り露草(多分、トラスカンティア・フルミネンス)。
空き屋ではなく、生活しているという 強面な店主の洋服屋
左下、地蔵堂(延命地蔵)。右下、石仏「寒山拾徳」像(双体像は国内唯一とされる)。
余りの暑さに、猫ちゃんもぐったり。指に触ってもぴくりともしない。
次回も妻籠宿を歩きます。
(つづく)
この記事へのコメント
寿々木
shuuter
商売で生計が成り立つ人はいいでしょうが、商売しない人は難しいのではないですか。
保存は口で言うほど簡単ではないのでしょうね。
hanasaku
強面な店主の洋服屋さんの背広誰が着るのかなって・・・凄い柄なんですもん。
振り返って見た町並みが素敵です。
斑入り露草はかき氷屋さんに飾られているのですね。
涼しげです!
笠を造っているのは女性なんですね。
おじいちゃんが造っているのかと思ってました。
もこ
もう10年以上前のこと一部分だけ歩きました。
eko
馬籠に比べ、地味な感じがしますが、街並みの雰囲気はいいですね。
強面の洋服屋さん、洋服の柄までが強面で面白いといったら失礼かしら。ちょっと着にくい柄ですね。
機会があったら、ゆっくり歩いてみたくなりました。
長さん
全国に先駆けて町並み保存に乗り出したので、地味な感じが強いのでしょうね。とにかく暑かったですよ。
長さん
観光客相手で生計がまかなえるとは思えないので、どのお宅も本業をお持ちなのではないでしょうか。しかし、町並み保存には人知れぬ苦労がおありでしょう。
長さん
この洋服屋さん、ちょっと都会では着て歩けませんね。それでも、気に入った方(写真左の女性)がいて、一着お買い上げでした。
かき氷の幟、あちこちで目にしましたよ。暑いので、私たちも帰る途中、寄り道しました。
ひのき傘を女性が2名で黙々と作っていらっしゃいました。
長さん
10年以上前にいらっしゃいましたか。私もその頃訪れましたが、殆ど変わっていませんでしたよ。
長さん
地味な町並みなので、強い印象には残らないかも知れませんね。馬籠宿は商業主義が垣間見えましたが、江戸時代の宿場町は本来、妻籠宿のような感じだったのでしょうね。
この柄の洋服、ちょっと?という感じですが、もしかしたら若者のニーズに合うかも。
ケン坊
ひのき笠の実演販売...買わずにしばらく見ちゃいました>笑<
背広を買う女性は、マサカ観光客ではないですよね?って断定しちゃいけませんね...>笑<
長さん
つまごめじゅくと読めちゃいますか。私は初めての歳、つまかごじゅくと読んじゃいました。
ひのき傘、軽くて農作業をする人なんかは良いと思いますがね-。
この柄の服をお買い上げの女性がいたんです。どう見ても観光客でした。
なおさん
ヒノキの傘は軽く、乾湿によって材が伸縮しますのでいいのでしょうね。
いろいろな草木も家々を彩り、いい雰囲気です。洋服屋さんも店の趣と服の柄との対比が面白いですね。
ねこさんも暑さでねころんでいましたか。毛皮を脱げないと困りますよねえ。
無門
往時のままの町並みを
そっくり保存しておく大変さ
これだけのものは全国でも
まれですよね
ほっとする風景
ここへ戻ってきたい風景ですね
長さん
これだけの景観とともに、建物自体を維持するには住民だけの努力ではできないと思います。行政や支援団体などからの援助があるのでしょうね。
ひのき傘、買ってみたい気もしますが、いざ使うとなると躊躇します。きっとお土産で終わってしまうでしょうね。この洋服の柄だから、宿場に似合うのかも。
長さん
観光客に媚びる保存ではなく、往時の景観を維持・保存することは大変なことだと思います。駐車料金も維持・保存に活用されるのだそうです。
fujisan
長さん
古い町並み、日本人にとって、原風景みたいで、心和むものがありますね。猛烈な暑さだったのが玉に瑕。もう少し涼しくなってから歩いてみたかったです。
火龍果
本日より、遅い夏休み入りですので。
最近はじっくりと拝見する時間が取れずに
本日は、久しぶりにじっくりと貴殿のブログ拝見
させて頂いております。
豪州に住む同級生が昨年日本に帰国したと時
に、この地を強く薦めましたところ、
とてもよかったと喜んでもられました。
充実の馬籠宿のようでしたね。ブログを拝見させて
頂いてあらためてこの地のよさを理解出来たような
気がします。
あいべん
妻籠宿、此処も京都の写真クラブの連中と撮影に
行った事が有ります。早朝の薄暗い時から大勢で
ウロウロした記憶が蘇ります。
当時はまだモノクロ全盛時代で皆思い思いの工夫を
凝らして街道を撮影した事が懐かしいですね。
建物などは綺麗に昔の保存がなされてるのですね。
何時までも残して欲しい古き時代の語り部の様な
宿場町ですね。
洋服やさん? 個性豊かな洋服・・ジーンズは
染め方が違うのかな?
長さん
ご友人に妻籠宿散策を進めたんですか。喜んでもらえて良かったですね。
今日から夏休みですか。まだまだ暑いですから、休み疲れしないように願います(笑)。
長さん
多分、白黒写真の時代とあまり景観は変わっていないのではないでしょうか。私たちが行った時と変わっていたのは、この洋服屋さんだけだったような気がします。これは藍染かなー。
町並みの保存は大変でしょうが、頑張ってもらいたいものです。