ヒイラギズイナ、サネブトナツメ、クマノミズキ

梅雨の合間のつくば植物園(13)
 6月29日に見たつくば植物園の花を紹介しています。
 サバンナ温室と熱帯雨林温室の間の展示も見逃せません。
 ヒイラギズイナの長い花穂が見られました。
 柊瑞菜、ズイナ科(←ユキノシタ科)ズイナ属の常緑低木、原産は中国西部、別名シナズイナ(支那瑞菜)、トキワズイナ(常葉瑞菜)、イテア・イリキフォリア。
画像

 樹高は2mほどでしたが、5~6mになるそうです。花穂の長さは30cmほど。
画像

 花はズイナ(瑞菜、嫁菜の木)にそっくりです。
画像


 ストロファンツス・グラツスです。キョウチクトウ科ストロファンツス属(キンリュウカ属)の常緑低木。原産は熱帯アフリカ。花色はピンクから白に変化する。英名はクリームフルーツツリーですが、果実は猛毒で、世界四大矢毒の一つ(他にはイポー、クラーレ、トリカブト)とされています。
画像
画像


 これはサバンナ温室の西側で撮ったもので、サネブトナツメです。実太棗、クロウメモドキ科ナツメ属の落葉高木。原産は中国北部。果実は食べられる。ナツメに比べて果肉がやせて核が大きく、枝には刺が多い。
画像
画像


 こちらは、中央広場で見たクマノミズキです。熊野水木、ミズキ科ミズキ属の落葉高木。日本( 本州以南~)、朝鮮、中国、台湾などに分布。ミズキとの大きな相違点は、花が1ヶ月ほど遅いことと、葉が対生することだそうです。
画像
画像

 次回からは水辺の植物を紹介します。
 (つづく)

この記事へのコメント

  • シグまろX

    長さん
    こんにちは。
    バイクを購入されたとか。
    ツーリングブログ期待してます。
    車にはない行動範囲が広がりますね。
    筑波くらいまでならのんびり行ける距離かもしれませんね。
    しかし、このズイナ。前に香港の山で見たような記憶が、、。ズイナの仲間かな??
    2012年07月14日 23:34
  • 長さん

    シグまろXさん、コメントありがとうございます。
    バイクと言っても50ccのスクーターですからそんなに遠出は出来ません。自転車ではちょっとと言うところあたりでしょうか。
    ヒイラギズイナは中国原産ですから、ホンコンでご覧になっても不思議ではありませんね。瑞菜の仲間ですよ。
    2012年07月14日 23:48
  • なおさん

    コバノズイナはうちにもあったのですが、ズイナやこのヒイラギズイナは見たことがありません。それにしても長く垂れさがる花穂が面白いものですね。30センチにもなりますか。

     ストロファンツスは、植松 黎さんの毒草の本で読んでいましたが、アフリカ原住民が狩の矢毒に利用したものですよねえ。どうしてこの実に毒があることに気が付いたのか、興味深いものです。

     ナツメの実を味見したことがありますが、そんなに美味しくもありませんでした。サネブトナツメの方は食べたことないです。クマノミズキも花盛りのようですね。
    2012年07月15日 05:20
  • 無門

    こんにちは

    世界四大矢毒
    面白いですね
    トリカブトしか知らないけれど
    毒のあるものは
    それなりに美しい魅力が
    漂っていますね
    2012年07月15日 06:05
  • ケン坊

    おはようございます。
    ヒイラギズイナの花穂の長さが印象的ですね~ 30㌢にもなるんですね。
    ケン坊の知っているナツメは小さな梅のような実ですが、イメージが全然違います。実が連なってなるのかな?
    2012年07月15日 06:35
  • 火龍果

    おはようございます。本日も暑い一日になりそうですね。
    ストロファンツス・グラツスの世界4大矢毒の話はとても
    興味深いものがあります。
    ここで言う矢というのは何を意味するものなんでしょうか?
    弓矢の矢の先につける毒という意味なのでしょうか?
    実際の比較してみたなどのエピソード
    とかがあるのでしょうかね?
    2012年07月15日 06:54
  • 信徳

    温室と温室の空間も使っているのですね。流石に工夫されているのが分かります。都会の植物園ならでは・・・キョウチクトウが有毒と言うは知っていましたがキョウチクトウ科のものはやはり有毒のものが多いようですね。
    2012年07月15日 06:59
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    ヒイラギズイナは以前から植えてあったようですが、花が咲かないと気付かないものです。
    ストロファンツスは実が猛毒と聞くと、花色までおどろおどろしく見えてきます。太古に実を食べて死んだ人がいたことで学習したのでしょうか。
    ナツメの生食はおいしくありませんんか。
    2012年07月15日 07:52
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    矢毒に使ったということは、狩猟用ではなく戦争用だったんですかねー。花弁はピンクから白に変わるそうですが、しべなどの中心の色は危なそうな色です(笑)。
    2012年07月15日 07:55
  • 長さん

    ケン坊さん、コメントありがとうございます。
    ズイナやコバノズイナは多少枝垂れますが、こんなに長くはなりませんよね。
    ナツメの実をご覧になりましたか。こんなに花が付いても実はそれほど出来ないのではないでしょうか。
    2012年07月15日 08:03
  • 長さん

    火龍果さん、コメントありがとうございます。
    昨日は暑くて我慢が出来ず、ついに冷房を入れました。
    矢毒はたぶん矢じりに塗って戦争に使ったんじゃないでしょうか。狩猟に使ったら、獲物に身体に矢毒が回ってしまいますよね。
    2012年07月15日 08:07
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    温室の建物の間は、小さな苗の育成の場として使われているようですが、見ごろのものがあると案内があるのです。今回はヒイラギズイナの案内でしたが、ストロファンツスの花も見つけました。キョウチクトウ科にはアリアケカズラや、サンユウカ、マンデビラなど美しい花もありますが、毒を持ったものもあるんですね。
    2012年07月15日 08:14
  • 寿々木

    珍しい木や花を見せて頂きました。
    2012年07月15日 08:15
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    植物園は珍しいものの展示があって、楽しいですね。
    2012年07月15日 08:50
  • eko

    珍しいものの展示が興味深いです。
    ヒイラギズイナの長い花穂が見事です。
    ストロファンツス… 4大矢毒の一つですか。トリカブトは知っていますが、何か人をひきつけるような花ですね。
    2012年07月15日 11:00
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    最近、植物園で今までに見たことがない花に出会う楽しみを味わっています。
    ヒイラギズイナは長い花穂が面白いです。
    矢毒の植物なんて聞くと、花も妖しげな感じがしてきますね。
    2012年07月15日 14:47
  • あいべん

    少し気分転換して来ました。
    色々今回は花にレンズ向けてみましたので
    そのうちUPして長さんに又名前教えて
    頂く事と思います。
    自然の植物園が多く有りましたがどれが
    珍しい花なのか解らなくて鮮やかな花に
    ばかり眼が向きました。
    今日も変なコメント御免なさい。
    2012年07月15日 15:35
  • shuuter

    クマノミズキの花が咲き出しましたか。

    私がよく出かける五月山には沢山のクマノミズキが生えています。写真を撮りに出かける時が近いようです。
    2012年07月15日 18:10
  • 長さん

    あいべんさん、お帰りなさい。
    ラオスにお出かけだったんですね、楽しみですね、愛弁さんの撮ったラオス。どんな花が咲いていたんでしょうね。勿論、京都の情景も再開ですよね。
    2012年07月15日 22:07
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    クマノミズキはミズキから1ヶ月ほど遅れて咲くそうですから、もうそちらでも満開のことでしょう。
    2012年07月15日 22:09

この記事へのトラックバック