カクチョウランなど つくば植物園にて

 つくば植物園はランの原種が多く栽培保存されていることで知られています。今回はエビネ類と共に、貴重な原種ランが、これまでにないほど多数展示されていました。
 それらの中から、いくつかご紹介してみたいと思います。

 カクチョウラン(鶴頂蘭) 。私でも知っている有名なランです。
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カクチョウラン(カクラン) Phaius tankervilleae
 温帯常緑樹の下に生える。葉は厚く長楕円形、鋭尖頭で長さ70cm幅15cmになる。花は線状花序に数個付く。苞は倒被針形で開花時脱落する。花被片は多肉で狭長楕円形、長さ5cm、幅1-1.5cm。
 自然分布 種子島・屋久島・琉球/フィリピン・中国(南部・台湾)・インド・マレーシア・オーストラリア 。 絶滅危惧Ⅱ類 (VU)
                       (つくば植物園の植物図鑑から)


 オンシジウム・レウコキルム(Oncidium leucochilum) メキシコ、ホンジュラス。
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 カウカエア・ヌビゲナ(Caucaea nubigena) アメリカ、ベネズエラ。
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 次の3点は、会場で香りのアンケートが行われていたものです。
 ① デンドロビウム・スカブリリングエ(Dendrobium scabriringe)
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 ② セロジネ・ラクテア(Coelogyne lactea)
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 ③ アデノコス・パルウィフロラ(Adenoncos parviflora)
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 私が行ったときは、①が多数、②は綺麗なのに香りは弱く、人気薄、③はとても小さいのに①と人気を二分していました。

 (3月11日、つくば植物園、研修展示館にて)

この記事へのコメント

  • 寿々木

    ランの原種ですか、貴重ですね。いつまでも保存したいものです。どんなところで生育していたのだろうかと、想像するのも楽しみです。
    2012年03月23日 15:05
  • あいべん

    綺麗な色彩の再現、確かなピン。
    今日のランの花何時もより綺麗に(写真的に)
    見えます。
    光線状態がほぼベストな状態で撮影されて居て
    感動を受けます。
    2012年03月23日 15:46
  • nobara

    ランは見かけだけでなく香りも人気を左右するのですね~ アデノコス・パルウィフロラはカキ蘭を思い出させるような色合いですね~ 花友さんがピーチフィズという蘭(カクチョウランに少し似ています)の越年株を咲かせたというのでびっくりしてます。蘭は絶対に無理~かな。
    ほーんと、お写真がすばらしいです。
    2012年03月23日 16:15
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    つくば植物園ではランの保全のため約3000種類を育てているとのことです。それぞれの生育環境に合わせた人工環境を作り、種ごとの生育特性を熟知した技術者が管理しているそうですよ。
    2012年03月23日 17:59
  • 長さん

    あいべんさん、コメントありがとうございます。
    ごくたまにピントも露出もどんぴしゃという写真が撮れるんですよ。今回は室内で蛍光灯の光でしたので、PCソフトで調整してあります。
    2012年03月23日 18:02
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    アデノコス・パルウィフロラはルーペが必要なくらい小さなランです。でも香りは一人前なんですから驚きます。
    ビーチフィズを検索したらシンビジウムやデンドロビウムにそのような名前のものがありました。
    シンビジウムやデンドロビウムは育てやすいそうで、今回デンドロビウムのミニを一鉢買ってきました。昨年買ったミニ胡蝶蘭もつぼみをつけ来月始めあたり一番花が咲きそうです。
    2012年03月23日 18:12
  • なおさん

    格調高い咲き方だから、かと思うと鶴頂蘭だそうですねえ。茶色と紅でなかなか渋いランですよね。奄美に姉が居た頃、送ってくれたことがありましたが、やはり寒さやウイルス病には弱いようですね。

     その下の蘭も模様が面白いですし、香りの好みのアンケートというのも面白いですね。
    2012年03月23日 19:15
  • ekomountain

    カクチョウラン、何回見ても素敵です。下向きに咲いているので写真が撮りにくいと思いますが、綺麗ですね。
    レウコキルム、ヌビゲナも綺麗です。
    ランの香りアンケートというのも、見た目とは違うというところが面白いですね。
    2012年03月23日 21:11
  • 花ちゃん

    長さんさん、今晩は。
    ランの花の姿がとても綺麗に撮られて素晴らしいです。
    此方までランの香りが流れ届くようです・・・
    綺麗に撮られたランの花を感動しながら拝見させて頂きました。
    2012年03月23日 21:11
  • ケン坊

    私でも知っているカクチョウラン?
    それは長さんだから知っているのの間違いではないでしょうか?
    愛好家はもちろんご存知でしょうが、ケン坊のように単に花を見るのが好き程度じゃ、とても名前までは...”ラン”という括りで区別してます。完全に無知を曝け出してます>苦<
    2012年03月23日 22:03
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    カクチョウランは日本最大のランらしいですね。その意味でも格調高いランなのでしょう。これも、ご多分に漏れずウイルスに弱いのですか。
    ランは本当に多様ですね。
    2012年03月23日 22:13
  • 長さん

    ekomountainさん、コメントありがとうございます。
    カクチョウランはテーブルの上に乗せてあり、比較的花茎が長いので、写しやすかったですよ。
    匂いの人気投票は面白いアイディアですね。
    2012年03月23日 22:14
  • 長さん

    花ちゃんさん、コメントありがとうございます。
    今回アップしたランの写真は私も出来が良いと思います。室内なので、ISO感度を上げたのが良かったようです。香りが画面から漂いましたか(笑)。
    2012年03月23日 22:20
  • 長さん

    ケン坊さん、コメントありがとうございます。
    カクチョウランをご存じないのが普通かもしれませんね。
    私は、年に何度かラン展を見に行ったり、ラン愛好家のHPを見ているせいかもしれません。
    1mを超すものもあるという、日本産のランの中で最大の原種と言うことは覚えておきたいです。
    2012年03月23日 22:25
  • 無門

    こんにちは

    アデノコス・パルウィフロラ
    見たところかなり小さそうですね
    それでも負けずに香りですか
    以前
    麦蘭という3.4ミリの
    小さな蘭の花を採取したことがあります
    それを思い出しました
    2012年03月24日 07:31
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    アデノコス・パルウィフロラは数ミリという大きさです。
    3.4ミリの麦蘭というのも小さいですね。
    今回、和蘭のモミランというものが展示されていました。ルーペで見るほどの小ささです。後日お目にかけましょう。
    2012年03月24日 07:50
  • shuuter

    原種と言われるものですね。
    カクチョウラン まだみたことありません。
    鶴の頭に 似ていますね。
    2012年03月24日 08:59
  • 信徳

    オンシジュームと言うと黄色が典型的なものですがこのようなものもあるのですね。初めて見ました。
    2012年03月24日 09:22
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    この植物園は原種ランの保存・研究では世界レベルではないかと思います。
    カクチョウランは格調が高いランでしょう(笑)。
    2012年03月24日 14:24
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    バンダのような模様の入ったオンシジウム・レウコキルム、珍しいですね。
    2012年03月24日 14:26

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