つくば植物園にて ニオイエビネ

 つくば植物園の研修展示館で、「香る世界遺産 においえびね」と題した特別展示が開催されていました(3/11~3/20)。写真は会場入り口の寄せ植えです。
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 ニオイエビネはラン科エビネ属で、日本各地の山林に自生しているエビネ(野生ランの仲間)の中でも栽培が難しいとされる原種です。乱獲と、他のエビネとの自然交雑によって、純粋な自生ニオイエビネが絶滅に瀕しているそうです。
 これがニオイエビネです。
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 伊豆諸島のニオイエビネです。
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 こちらはエビネです。日本、朝鮮半島、中国に自生しています。
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 コウヅエビネ(伊豆諸島、ニオイエビネとエビネの雑種)
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 ニオイエビネとキリシマエビネの雑種・・・A
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 ニオイエビネとジエビネの雑種・・・B
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 ニオイエビネとキエビネの雑種・・・C
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 左から、上記A、B、C。
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 最近はニオイエビネの人工繁殖に成功しており、自生地での復活が期待されています。
 写真は、つくば植物園で行われている種子からの人工繁殖の過程です。
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 (3月11日、つくば植物園にて)

この記事へのコメント

  • 花ちゃん

    長さんさん、こんにちは。
    つくば植物園のラン展の綺麗なランの写真を毎日拝見していたのですが、最終日の日曜日は雨が降っていたのですが、時間を作って、つくば植物園のラン展に見に行って来ました。でもランの花が萎れて見にくい花も数多く。セブンソウの花も雨に打たれて写真撮れず残念・・・
    ラン展は初日に見るのが一番ですね
    2012年03月19日 16:11
  • あいべん

    今晩は~。
    今日は「綺麗な花ですね~」の言葉から入ります。
    文句無しの自然の美しい花ですね。
    「エビネ」の前に○○○が付かなければ絶対に
    忘れない名前です。
    花でも自然交雑で変化していくのですね。
    自然界其れはそれで仕方が無い事なのでしょうね。
    今日なんか花の名前もそうですが
    神社の名前間違えて他の神社へ・・帰るまで
    気が付きませんでした(此処まで来ると異状です)
    どうぞ爆笑してください。(笑)
    2012年03月19日 18:01
  • nobara

    エビネは素敵な楚々とした花ですよね(*^-゚)⌒☆
    その昔、ふるさとの竹藪にはたくさんの
    エビネが生えていました。
    車が増えてあっという間に余所からの方が
    乱獲していきました。
    今はどこを探しても見あたりません。
    なんだか、複雑な心境です。
    いつでもいつまでも見られる・・・
    幻になってしまったのですね~
    こんなに魅力的な花だったのですよね。
    2012年03月19日 18:51
  • hanasaku

    こんばんは
    可憐な花ですね!
    じっと見つめていたくなります。
    ニオイエビネだから香りも良いのですか?
    どんな香りがするのか想像できないです!
    2012年03月19日 18:55
  • kaze・・・

    ニオイエビネ、綺麗な花ですね。どん
    な香りなのでしょうか?
    庭のエビネは今、やっと芽が伸び始め
    たところです。このように手入れのさ
    れたエビネを見ますと普段の管理の悪
    を大いに反省しております(汗)。
    2012年03月19日 19:04
  • 寿々木

    匂いエビネですか初めて見ます。屋内の植栽でしょうか、当方エビネはまだロゼット状態です。
    2012年03月19日 19:55
  • 長さん

    花ちゃんさん、コメントありがとうございます。
    日曜日に行かれましたか。良い状態ではなかったとのこと、残念でしたね。
    蘭は花期が長いとはいえ、展示会に会わせて良い状態の花を出品するのは大変らしいです。また、蘭にとって、この温室では少し気温が高いのではないでしょうか。
    2012年03月19日 21:13
  • ekomountain

    ニオイエビネ、きっといい香りなんでしょうね。
    自然に自生しているランも素敵ですね。自然交配が進んで、純粋な種が絶滅してしまうのは困ります。人工繁殖頑張ってほしいです。
    2012年03月19日 21:14
  • 長さん

    あいべんさん、コメントありがとうございます。
    エビネは日本が誇る蘭の一つです。洋蘭のような派手さはありませんが、可憐な咲き方にファンが多いようです。それが乱獲につながったのでしょうね。
    私とて、○○がついたエビネの名前を覚えているわけではありません。
    2012年03月19日 21:17
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    金になりさえすれば、自分だけ楽しめれば、数が少なくなった自生地からでも貴重な株を根こそぎ乱獲する業者やマニアには困ったものですね。
    2012年03月19日 21:25
  • 長さん

    hanasakuさん、コメントありがとうございます。
    ニオイエビネは可憐な花でしょう。植物園でしか見ることができなくなったのは悲しいことです。
    私は鼻があまり良くないので、表現が難しいのですが、優しい匂いとしておきましょう。
    2012年03月19日 21:27
  • 長さん

    kaze・・・さん、コメントありがとうございます。
    ニオイエビネはほのかな優しい香りがしましたよ。
    ここの展示品はつくば植物園の係員達が世話しているものですから、葉も花もとても良い状態でした。
    2012年03月19日 21:30
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    これらのエビネ類はおそらくつくば植物園の温室で管理されているのだろうと思います。
    2012年03月19日 21:33
  • 小梨

    日本のランは美しいですね。草姿が崩れないので、花だけでなく全体の姿も優雅ですね。
    2012年03月19日 21:35
  • 長さん

    ekomountainさん、コメントありがとうございます。
    ニオイエビネは洋蘭のようにきつい香りではなく優しい香りでしたよ。
    絶滅危惧種を守る活動に国も力を入れてほしいです。
    2012年03月19日 21:35
  • 長さん

    小梨さん、コメントありがとうございます。
    こんな姿の蘭たちが、林の木陰で一面に咲いている風景を想像するとわくわくしてきます。そんな光景を復活させて鯛ですね。
    2012年03月19日 21:38
  • ケン坊

    エビネは見ますが”何のエビネ”なのかが種類が多すぎて判らずいつも見てます。
    ニオイエビネも名札が付いてなかったら...多分、素通りしているかも>笑<
    2012年03月20日 06:37
  • なおさん

    ニオイエビネをご覧になりましたか。貴重なエビネですが、乱獲されて激減してしまったものですね。
     世界らん展のフレグランス部門でも毎年のように出ていて、おなじみのものですが、ジンチョウゲに似た強い香りでいいですよね。資生堂がニオイエビネの香りの香水を世界らん展の限定で発売したのの香りを嗅いだことがあります。

     コオズエビネは人工交配も進んでいろいろなものが出来ていますね。ひところずいぶん買いましたが、ウイルス病に嫌気がして、今は育てていません。
    2012年03月20日 07:02
  • 長さん

    ケン坊さん、コメントありがとうございます。
    普通のエビネはまだまだ各地で元気なようですね。しかし、ニオイエビネはその希少価値から盗掘などで激減しているといいます。エビネもそうならないように守っていく必要がありそうです。
    2012年03月20日 07:58
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    ニオイエビネの香りは強いものなんですか。今回の展示では、温室育ちのせいか、ほのかな香りしかしませんでした。
    エビネにはウイルスがつきやすいそうですね。しかも治療方法がないそうですから、無菌状態で栽培するのも大変ですね。
    2012年03月20日 08:06
  • 信徳

    25年前はエビネに凝っていました。キリシマ、コウズ、ニオイ、ナツ、タカネ、キ、エビネと名の付くものを集めて植えていた頃を思い出します。
    2012年03月20日 09:25
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    昔、エビネにはまっていたんですか。
    エビネはウイルスに弱く、それが蓄積するとだめになってしまうそうですが、やはり同様でしたか?
    2012年03月20日 09:41
  • 無門

    こんにちは

    日本の蘭ですので質素ですが
    その優美さに魅かれます
    30年ほど前
    友人に誘われエビネ採取と
    エビネの勉強をしました
    当時はまだ野生でたくさんありましたが
    今では人為的絶滅危惧種ですね
    その一端に加担したかも
    蘭とは何かを学び始めたころでした
    0年ほど前
    2012年03月20日 09:58
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    一頃、エビネブームが巻き起こったそうですね。それに目をつけた業者や、マニア達がエビネ採取に殺到したことが各種の絶滅を早くしたようです。
    エビネはウイルスに弱いため、家庭栽培ではやがて絶えてしまい、ブームも去ったようです。
    2012年03月20日 10:08

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