つくば植物園の中央広場にある池に、キボウホウヒルムシロという奇妙な花が咲いています。
南アフリカの喜望峰付近が原産のレースソウ科の水生植物です。
花弁は1枚で何枚も繫がって咲きます。ミズサンザシ(水山査子)という和名がありますが、サンザシとは似ても似つかない植物ですね。
南アフリカではこの生長した花序を野菜として食べるそうです。
(追記) 若い花序をピクルスにしたり、アスパラガスの代用としたりして食べるそうです。
同じ池で見たオロンティウム・アクアティカムです。原始的なサトイモ科の植物で、水芭蕉に近いといいます。原産は北アメリカ東部。
仏炎苞がほとんどなく、先端が黄色い花序が目立ちます。白い部分はやがて赤く変化するそうです。
サラシナショウマの実殻 コウヤボウキ
ナルキッスス・ロミエウクシー・メサトランティクス(メサトランティカス)です。サバンナ温室と熱帯雨林温室の間で、放置されたような状態で咲いていました。
スイセンの原種の一つであるナルキッスス・ロミエウクシー(原産はモロッコなど)の園芸種らしいのですが、詳しいことは分かりません。
(3月11日、つくば植物園にて)
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この記事へのコメント
あいべん
キボウホウフロムシロ・・色んな花がこんなに沢山有るの
ですね。野菜として食べるのですか。
私たちが普段眼にする水仙の原種がこんな花
なのですね、もしかして原種の方が綺麗?
この花もやはり植物園でしか見られない花ですか?
nobara
花序が食べられるってどんな味なんでしょう。
そう言えば葯の感じがサンザシっぽい?かな・・
水仙はペチコートスイセンのお仲間ですね。
ジュリアジェーン(Julia Jane )に似ています。
長さん
キボウホウヒルムシロってとてもへんてこりんな花ですよね。この花茎を食べるというんですから、結構柔らかそうですね。
スイセンには日本スイセンのような形と、このスイセンのように円錐形のものがあるようです。これの園芸種は日本でも売られています。同じ円錐形の一種で、園芸種のペチコートスイセンは我が家の近くでも目にしますよ。
長さん
キボウホウヒルムシロは水生植物なので、淡泊な味ではないかと想像しています。サンザシの葯ってこんな感じでしたっけ。
これはいわゆるペチコートスイセンの仲間ですね。この写真のものも、ジュリアンジェーンも、ナルキサス・ロミエウクシィーの園芸種のようですよ。
なおさん
サラシナショウマやコウヤボウキの実殻は、昭和でも武蔵でも見ますので、おなじみのものです。
スイセンの類もいろいろで面白いものですよね。
hanasaku
熱帯に咲く花は不思議なお花ですね!
一度野生で咲いているところ見てみたくなりました。
日本の水仙も複雑の形ですけどキッスス・・・クスっはレースみたいで繋げたら洋服が作れそうです。
ケン坊
コウヤボウキはまだまだ野原や低山で見かけます。息の長い花(果穂)ですね。いつもボケちゃうんですが...
ekomountain
オロンティウム・・・、サトイモ科と言われればなんかそのようにも見えますね。
ナルキッスス・・・、今の水仙よりも好きかも、ヒダの入ったスカートみたいで可愛いです。
長さん
ヒルムシロの花は穂状花序に小さな花が咲きますが、キボウホウヒルムシロは全くイメージが違いますね。どんな味がするのでしょうね。
サラシナショウマの実殻は初めて見ました。
長さん
喜望峰はアフリカ大陸の南端で、特異な発展を遂げたと思われる植物が多いようです。
原種に近いスイセンは花弁にしわが寄っていますね。こんな生地で洋服を作ったら面白いですね。
長さん
オロンティウムの花は、同じサトイモ科のアンスリウムや水芭蕉の花序に感じが似ていますね。
サラシナショウマの花は花茎の周囲に咲きますが、実ができる頃はみんな上を向くようです。
高野山ではまだコウヤボウキで作った箒を使っているのかな?
長さん
キボウホウヒルムシロ、どんな味がするんでしょうね。初めて食べた人は勇気が要ったでしょうね。
サトイモ科の植物の花序はこんな形が多いですね。
ヒダの入ったスタートみたいに見えますが、西洋人はペチコートに例えたそうです。
目黒のおじいちゃん
長さん
春らしい陽気は29日頃ですか。もうお彼岸なんですが、「暑さ寒さも…」という諺は通用しないんですね。
無門
キボウホウヒルムシロ
見た瞬間食べてみたいと・・
やっぱり食べた人がいたんだね
サクサクしておいしそう
長さん
キボウホウキジムシロ、食べてみたくなりましたか。
食べ方を調べてみたら、「若い花序をピクルスにしたり、アスパラガスの代用としたりして食べるそうです」という記事を発見しましたよ。
寿々木
長さん
長いカタカナ名は覚えようとしてはいけません(笑)。
珍しい植物には和名のないものが多いですね。