赤いポップコーン・・・南房パラダイスにて③

 1月23日に訪れた南房パラダイスの温室で面白い花を見ました。斜上する枝にびっしり赤いものがついています。
画像
画像

 名札を見ると、ノランテア・ギアネンシスという植物だとのことです(マルクグラビア科ノランテア属の常緑低木、フランス領ギアナ原産)。赤いものは苞の一部が肥大して蜜をためているものだと分かりました。
英名は赤いポップコーン
 長崎県亜熱帯植物園の「花情報」2009年9月版から抜粋
 昭和48年に名古屋の東山植物園がハワイから導入したのが国内初との事ですので、まだまだ新しい部類に入る植物で、昭和52年に初開花したとのことです。国内でも何処にでもある植物ではないと思われます。
 茎はやや登板性となってよじ登り、常緑低木で最高5mほどになります。
 穂状になっている赤いものは、花ではなく袋状の苞で中に砂糖水のようなサラサラとした甘い蜜がたくさん詰まっています。
 花は、苞の根元に見えますマメのようなもので目立つことなく、苞が落ち始めるころに黒紫色の花を咲かせます。英名をRed popcorn vineと呼ばれ、確かに赤いポップコーン(トウモロコシ)のようでもあります。苞自体は最初は緑色から黄色・オレンジに変り最後は真っ赤になって落ちていきます。


 この植物にはマツザカシダと名札が出ていました。イノモトソウ科イノモトソウ属の常緑羊歯で、関西以西に自生するといいますが、自生地が少なくなっているようです。葉の様子から、初雪羊歯、翁羊歯という別名があるとのことです。
画像

画像 我が家にもこれと似た葉を持つ観葉植物があります。それが右の写真。葉の色や形は似ていますが、葉の付き方が違います。
 フレボディウム・アウレウムといい、ウラボシ科フレボディウム属の常緑羊歯です。水さえ切らさなければ日陰でも丈夫です。
 (つづく)

この記事へのコメント

  • 小梨

    面白い花ですね~。苞が落ち始めるころ花を咲かせるんでは、せっかくの蜜をただ取りされそうですね。
    2012年02月01日 22:34
  • nobara

    凄く珍しいですね。赤いポップコーン。
    その部分だけ見たらツチアケビ?かと見紛う?
    その中に甘い蜜があるのですか・・
    試食してみたい気もします。
    マツザカシダはこちらでみかけたような?
    気もします。イノモトソウとか?
    添えの花材にもなりそうですね~
    こういうのやカニクサ類、好きです。
    2012年02月01日 22:42
  • 長さん

    小梨さん、コメントありがとうございます。
    こんな生態では、確かに蜜を只取りされちゃいますね。花はマッチの頭大で目立たないと言いますから、自家受粉しているのかもしれません。
    2012年02月01日 23:07
  • hiro

    珍しい花ですね。名前も面白い。熱帯地方の花はまだまだたくさんありそうですね。ただ名前が難しくてとても覚えられそうにありません。ポップコーンなんて名前だったらいいのですがね。
    2012年02月01日 23:15
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    赤いトウモロコシというより、超ミニの赤バナナみたいにも見えます。植物界には面白いものがありますね。マツザカシダは、房総以西の沿岸部、島根県以西の日本海側、四国、九州の林内に生えるそうですから、ご覧になったかもしれませんね。
    2012年02月01日 23:16
  • 長さん

    hiroさん、コメントありがとうございます。
    苞に蜜を蓄えるなんて、奇妙な植物があるものですね。これが落ちるころに花を咲かせるということですから、何のための蜜なのでしょう。
    2012年02月01日 23:18
  • なおさん

    赤いポップコーンとは面白いです。蜜が溜まっているのですか。いろいろな植物がありますね。

     マツザカシダの類は観葉にいいものが多いですね。
    2012年02月02日 05:05
  • ケン坊

    イギリスも”赤いポップコーン”とは洒落たネーミングをするんですね(見たまんま?)。
    多分、これも生きる術を熟慮した結果なんでしょうね。植物界も”見れば・知れば”不思議で神聖な世界ですね。
    2012年02月02日 07:13
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    赤いポップコーンとは面白い名前を付けたものです。花が咲く前に蜜を貯めるのは何か理由があるんでしょうかねー。
    シダ類も種類が多いですね。マツザカシダは色形とも観葉に適していますね。
    2012年02月02日 07:58
  • 長さん

    ケン坊さん、コメントありがとうございます。
    不思議な植物があったものですね。しゃれたネーミングですが、日本人は赤いお菓子のポップコーンという発想はわかないでしょう。和名を付けるとすればどんな名前が良いでしょうね。
    2012年02月02日 08:03
  • 無門

    こんにちは

    赤いポップコーン
    こういうのを見ると
    つい口に入れたくなります
    当然食べることができますよね
    2012年02月02日 08:15
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    日本では大変珍しい植物なので、詳しい解説があるHPがあまり見当たりません。それらには毒性があるとの記述はないので、多分食べられると思いますよ。
    2012年02月02日 09:34
  • shuuter

    赤いトップコン(Red popcorn vine)
    英語名も姿から名前をつけているのですね、面白いです。
    2012年02月02日 10:09
  • あいべん

    赤いポップコーン・・私の様な名前の付け方
    ですね(笑ってます)
    でも似てますね。英国名が良いですね。
    蛇口の補修自分で出来そうですが工具が
    無いと大変ですよ。
    私は殆どの修理は自分でしてます。機械には
    なじみが深くガス電気下水道何でも自分です。
    現役時代は実験用の試作機も自分で製作して
    たので得意ですよ。
    2012年02月02日 15:03
  • tomi

    長さん コメント をありがとうございました。
    如何でしょうか、前に教えていただいた ピンクの花木 ですね、今が盛りです至る所で満開です、白い花木 は何か名前が分かりませんがこれも大木になり今が満開。

    赤いポップコーン と言いますの、こちらでも俗名でよぶ花が沢山有ります、例えば ”モンキー パフ”なんて
    ちょっとブラシの花に似ていますが パフの様に丸くなって赤い去るのお尻みたいです。
    今は 夜10時です 明日は早い飛行機ですので失礼します。
    2012年02月02日 15:05
  • ekomountain

    赤いポップコーン、珍しい植物ですね。
    苞の中に密があるんですか。
    試食したい気がします。甘いでしょうね。
    マツザカシダ、いい色合いで、好きですね。
    蛇口の補修工事、修理費が高いような・・・
    家が近くなら、主人が直してさし上げられたのに、
    この方面の仕事をしてましたので、得意ですよ。
    2012年02月02日 16:28
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    学名はラテン語表記ですからチンブンカンプンなものがありますが、英名は分かりやすものがありますね。
    2012年02月02日 18:34
  • 長さん

    あいべんさん、コメントありがとうございます。
    名前の付け方が同じですか。するとあいべんさんの先祖は西洋人(大笑)。
    私も日曜大工や機械いじりが好きな方です。今回は、内部構造が分からず、専門家にお願いしましたが、次回からはOKです。業者が持ってきたような専用工具は無理ですが大型のモンキーレンチを持っているので多分大丈夫でしょう。
    2012年02月02日 18:40
  • 長さん

    tomiさん、コメントありがとうございます。
    ピンクの花木はモモイロイペーと呼ばれるものみたいですね。モンキーパフなんていう名前の花がありますか。カリアンドラCalliandraみたいな花でしょうか。
    2012年02月02日 18:50
  • 長さん

    ekomountainさん、コメントありがとうございます。
    世界には珍しい植物がありますね。植物園だからこそ見られる植物ですね。
    高価な混合水栓は素人が手を出さないほうが良いと思って、業者に依頼しましたが、割合簡単な構造でした。次回から自分でできそうです。
    2012年02月02日 18:53

この記事へのトラックバック