南房パラダイスのシンガポールらん館で面白い植物を見ました。細い葉が広がる茎の頂部に黒い粒々があり、その間から花らしきものが…。
名札にオスモキシロン・リネアーレと書いてありました(ググってみると、オスモキシロン・リネアレの方がヒット数が多いので、表題はそのようにしました)。面白いと書きましたが、植物名にオ・モ・シ・ロの4文字が入っています。
ウコギ科オスモキシロン属の常緑小低木で、原産はマレーシア。
あちこち調べてみると、黒い部分は雌花が咲いた後、つまり実だとのことです。で、白い方は雄花なんだそうです。
雌花が先に咲いて、ほかの株の花粉をもらい、実になり始めるころ雄花が咲くんですね。雌雄異花同株、雌性先熟型と言い、自家受粉しない工夫なんだそうです。こういう性質はウコギ科には多いそうです。
雌花と雄花が咲く様子を観察したブログがありました(こちら)。興味のある方はどうぞ。
最後に、シンガポールらん館で咲いていた洋ランを紹介します(種名省略)。
長らく、南房パラダイスのシリーズにお付き合いいただき、ありがとうございました。
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この記事へのコメント
shuuter
私マレーシアで仕事したことがあります。
街の店先にバスッケに炭を入れ蘭を栽培して ぶら下げていましたね。
日本ではミズゴケを入れて普通栽培いたします。
バンダはバスケットに入れて栽培いたすようにです。
そのとうじは特に欄に興味があるわけでもないので 詳しく観察していませんでした。
ミズゴケの代わりに炭を用いるところが面白いです。
毎日水をやっていたのでしょうね。
hiro
ぜひ一度行ってみなくては。
長さん
マレーシアではバスケットに炭を入れてランを栽培していましたか。炭は保水性があるのでしょうか。多孔質だから良いのかもしれませんね。所変われば…ということで、面白いですね。
長さん
全長300mという温室はそれほど多くないでしょう。千葉県最大ですから、ぜひ行ってみてください。
ケン坊
最初の”オ・モ・シ・ロ(オスモンキシロン)”は花としても、その生き様も珍しい花です~
南房パラダイスからの数々の珍しい花、ありがとうございました。
無門
なるほど
オモシロ花
いやオスモンキシロン
かなり進化しているのかな
さすが植物の宝庫
マレーシアだよね
長さん
オスモキシロン、花も面白いし、その生態も面白いですね。観葉植物としても売られているそうですが、この程度に大きくならないと花が咲かないとか。
長さん
オスモキシロンは自家受粉で種が衰退しないような工夫を、進化の中で身に着けたんでしょう。そんな生態が面白いですね。
寿々木
なおさん
ランの花は色とりどりで、華やかな色彩と形が楽しいですよね。
Tatehiko
洋ランの色も形も面白いですから・・・一つひとつ取り出して眺めてみたくなりますね。
長さん
オスモキシロンが熱帯ドリームセンターで群生していましたか。それは気づきませんでした。
ここのランもほとんどが名札なしでした。以前はあったんですがねー。
長さん
ウコギ科の植物は面白いですね。オスモキシロン・リネアレは雌性先熟型ですが、同じウコギ科のヤツデなんかは雄性先熟型で逆ですからね。
長さん
洋ランは千差万別ですね。地味なものから派手なもの、大きな花から小さな花、形も様々。一つ一つ取り出したらきりがない(笑)。
目黒のおじいちゃん
あいべん
南国には珍しい花ばかりですね。
ブログするまでは花など気にもとめない人間でした
ので花は只色が綺麗、香りが良い、珍しい・・
こんな調子で此れからも行くのでしょうね。
長さん
もしかして、1枚目2枚目をランと勘違いされてませんか(笑)。
長さん
花は身の周りで探しても、いくらでもありますね。
その花を風景の一部としてとらえるあいべんさん、花そのものに迫りたい私、興味の違いでしょうね。
nobara
実の感じなど、云われてみると成る程です。
こちらの植物園でも
蘭展をやって説明もして下さるらしいですが
ちょっと時間が取れず残念!
長さんの蘭が網羅してると思うので佳かったです。
ekomountain
めずらしい花が一杯で、熱帯温室いいですね。
色々な花を見せていただいて有難うございます。
長さん
ウコギ科って面白い性質を持っていますね。
らん展で説明が聞けるなんて、滅多にない機会なんですが、残念ですね。
長さん
長いこと引っ張ってしまいました。楽しんでいただけらら嬉しいですよ。
小梨
長さん
植物界には何とも面白いものがあるものですね。
ミキ
珍しい雰囲気です。南房パラダイスの珍しい
花々をたくさん楽しませていただきました。
ランも華やかで素敵ですね。
長さん
オスモキシロン、相撲取りの傷薬みたいな名前ですね。冗談はさておき、面白い花でしょう。