オスモキシロン・リネアレ・・・南房パラダイスにて⑪

 南房パラダイスのシンガポールらん館で面白い植物を見ました。細い葉が広がる茎の頂部に黒い粒々があり、その間から花らしきものが…。
画像

 名札にオスモキシロン・リネアーレと書いてありました(ググってみると、オスモキシロン・リネアレの方がヒット数が多いので、表題はそのようにしました)。面白いと書きましたが、植物名にオ・モ・シ・ロの4文字が入っています。
 ウコギ科オスモキシロン属の常緑小低木で、原産はマレーシア。
画像

 あちこち調べてみると、黒い部分は雌花が咲いた後、つまり実だとのことです。で、白い方は雄花なんだそうです。
雌花が先に咲いて、ほかの株の花粉をもらい、実になり始めるころ雄花が咲くんですね。雌雄異花同株、雌性先熟型と言い、自家受粉しない工夫なんだそうです。こういう性質はウコギ科には多いそうです。
 雌花と雄花が咲く様子を観察したブログがありました(こちら)。興味のある方はどうぞ。


 最後に、シンガポールらん館で咲いていた洋ランを紹介します(種名省略)。
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像

 長らく、南房パラダイスのシリーズにお付き合いいただき、ありがとうございました。

この記事へのコメント

  • shuuter

    洋蘭が賑やかに並びましたね。

    私マレーシアで仕事したことがあります。
    街の店先にバスッケに炭を入れ蘭を栽培して ぶら下げていましたね。
    日本ではミズゴケを入れて普通栽培いたします。
    バンダはバスケットに入れて栽培いたすようにです。
    そのとうじは特に欄に興味があるわけでもないので 詳しく観察していませんでした。
    ミズゴケの代わりに炭を用いるところが面白いです。
    毎日水をやっていたのでしょうね。
    2012年02月10日 21:45
  • hiro

    相当規模の大きな温室のようですね。珍しい花をたくさん見せていただきありがとうございました。
    ぜひ一度行ってみなくては。
    2012年02月10日 22:25
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    マレーシアではバスケットに炭を入れてランを栽培していましたか。炭は保水性があるのでしょうか。多孔質だから良いのかもしれませんね。所変われば…ということで、面白いですね。
    2012年02月10日 23:50
  • 長さん

    hiroさん、コメントありがとうございます。
    全長300mという温室はそれほど多くないでしょう。千葉県最大ですから、ぜひ行ってみてください。
    2012年02月10日 23:52
  • ケン坊

    目が覚めるような鮮やかな洋ランですね。
    最初の”オ・モ・シ・ロ(オスモンキシロン)”は花としても、その生き様も珍しい花です~
    南房パラダイスからの数々の珍しい花、ありがとうございました。
    2012年02月11日 06:41
  • 無門

    こんにちは

    なるほど
    オモシロ花
    いやオスモンキシロン
    かなり進化しているのかな
    さすが植物の宝庫
    マレーシアだよね
    2012年02月11日 07:42
  • 長さん

    ケン坊さん、コメントありがとうございます。
    オスモキシロン、花も面白いし、その生態も面白いですね。観葉植物としても売られているそうですが、この程度に大きくならないと花が咲かないとか。
    2012年02月11日 07:50
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    オスモキシロンは自家受粉で種が衰退しないような工夫を、進化の中で身に着けたんでしょう。そんな生態が面白いですね。
    2012年02月11日 07:53
  • 寿々木

    オスモキシロン、熱帯ドリームセンターでの中庭で群生していました。ランの花、綺麗ですね。3番目の画像デンファレとゴールデンシャワーくらいしか名前はわかりませんが・・
    2012年02月11日 08:47
  • なおさん

    オモシロイものがあるのですねえ。葉も細く黒い実と白い花の取り合わせも楽しいです。僕はまだ見たことないです。

     ランの花は色とりどりで、華やかな色彩と形が楽しいですよね。
    2012年02月11日 09:11
  • Tatehiko

    いよいよ洋ラン展の盛んな時期の幕開けですね。
    洋ランの色も形も面白いですから・・・一つひとつ取り出して眺めてみたくなりますね。
    2012年02月11日 10:42
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    オスモキシロンが熱帯ドリームセンターで群生していましたか。それは気づきませんでした。
    ここのランもほとんどが名札なしでした。以前はあったんですがねー。
    2012年02月11日 13:30
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    ウコギ科の植物は面白いですね。オスモキシロン・リネアレは雌性先熟型ですが、同じウコギ科のヤツデなんかは雄性先熟型で逆ですからね。
    2012年02月11日 13:35
  • 長さん

    Tatehikoさん、コメントありがとうございます。
    洋ランは千差万別ですね。地味なものから派手なもの、大きな花から小さな花、形も様々。一つ一つ取り出したらきりがない(笑)。
    2012年02月11日 13:38
  • あいべん

    ランの花綺麗に撮れてますね~。
    南国には珍しい花ばかりですね。
    ブログするまでは花など気にもとめない人間でした
    ので花は只色が綺麗、香りが良い、珍しい・・
    こんな調子で此れからも行くのでしょうね。
    2012年02月11日 16:51
  • 長さん

    目黒のおじいちゃん、コメントありがとうございます。
    もしかして、1枚目2枚目をランと勘違いされてませんか(笑)。
    2012年02月11日 18:32
  • 長さん

    あいべんさん、コメントありがとうございます。
    花は身の周りで探しても、いくらでもありますね。
    その花を風景の一部としてとらえるあいべんさん、花そのものに迫りたい私、興味の違いでしょうね。
    2012年02月11日 18:36
  • nobara

    いかにもウコギ科らしいですね~
    実の感じなど、云われてみると成る程です。
    こちらの植物園でも
    蘭展をやって説明もして下さるらしいですが
    ちょっと時間が取れず残念!
    長さんの蘭が網羅してると思うので佳かったです。
    2012年02月11日 21:17
  • ekomountain

    きれいなランの花、見ているだけで楽しいです。
    めずらしい花が一杯で、熱帯温室いいですね。
    色々な花を見せていただいて有難うございます。
    2012年02月11日 21:27
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    ウコギ科って面白い性質を持っていますね。
    らん展で説明が聞けるなんて、滅多にない機会なんですが、残念ですね。
    2012年02月11日 22:54
  • 長さん

    ekomountainさん、コメントありがとうございます。
    長いこと引っ張ってしまいました。楽しんでいただけらら嬉しいですよ。
    2012年02月11日 22:55
  • 小梨

    オスモキシロン、思わず「なんじゃこれは?」とつぶやいてしまいました。
    2012年02月11日 23:01
  • 長さん

    小梨さん、コメントありがとうございます。
    植物界には何とも面白いものがあるものですね。
    2012年02月11日 23:13
  • ミキ

    オスモキシロン、名前も面白いですが花も
    珍しい雰囲気です。南房パラダイスの珍しい
    花々をたくさん楽しませていただきました。
    ランも華やかで素敵ですね。
    2012年02月12日 00:20
  • 長さん

    ミキさん、コメントありがとうございます。
    オスモキシロン、相撲取りの傷薬みたいな名前ですね。冗談はさておき、面白い花でしょう。
    2012年02月12日 07:57

この記事へのトラックバック