日本橋七福神めぐり…その6(末廣神社)

 1月10日に行った日本橋七福神めぐりは後半に入りました。
 松島神社の次は、五番目の末廣神社(日本橋人形町2-25-20)です。ここには毘沙門天が祀られています。
 松島神社から末廣神社に向かう途中、甘酒横丁を横断します。甘酒横丁を右手(北東)に向かうと明治座に至ります。
 甘酒横丁を横切ってから1分ほどで、古風な家を発見しました。「歯科多和田」と看板が出ていますが、今は営業していません。その左手「人形町㐂(喜)寿司」で、こちらはまだ営業しているようです。ネット情報によると、共に戦後間もなくの建築とのことです。この交差点を右手前に曲がると間もなく末廣神社です。
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 末廣神社に到着しました。
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 三方をビルに囲まれたこじんまりした神社です。
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 創建は慶長元年(1596)以前、狛犬が歴史を物語っています。
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 遊郭の葭原(吉原)がこの地にあった当時は葭原八ヶ町の、明暦の大火で葭原の浅草移転後には難波町、高砂町、住吉町、新和泉町の四ヶ町の氏神として信仰されているそうです。社号の起源が立札に書かれています。
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 「は組」は江戸町火消の組名。石碑にも立木にもオオイタビ(クワ科イチジク属)が巻き付いていました。手水舎に和手拭いが下げられているのは如何にも下町の神社の雰囲気。
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 次は、六番目の笠間稲荷人社(寿老人)に向かいます。
 その途中で見た、美しい色のマンリョウの実です。右下は、創業明治38年の洗い張り屋さん。何をする店か、若い人はご存じないでしょうね。
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 (続く)

この記事へのコメント

  • あいべん

    今晩は(^^)
    ビルに囲まれた神社・・やはり東京なんですね。
    京都でも川原町あたりにはビルの谷間の
    神社仏閣が有りますが何だか複雑な
    気持ちですね。
    時代の変化に何時まで神社仏閣が付いて
    いけるのか不要な心配をします。
    昨日の神社でも氏子の高齢化の話が出てました。
    若い世代は余り熱心な氏子が居ないと嘆いて
    居ましたね。
    2012年01月16日 19:58
  • 長さん

    あいべんさん、コメントありがとうございます。
    京都でも繁華街の近くにある小さな神社は、氏子の減少と相俟って、存続の危機にさらされていると言っても良いでしょうね。
    何事にも無関心な若者が多いのは氏子という問題に限らず、地域の活動に共通した悩みだと思いますね。
    2012年01月16日 21:00
  • ぶたねこ

    下町の情緒よいですねぇー
    当時(吉原)あの花魁で有名な所ですか?
    昔、山谷と言う言葉も聞きましたが
    この辺ですか
    下町の神社の雰囲気がなんとも素朴で良いですね。
    珍しいものを有難う御座いました。
    2012年01月16日 21:35
  • shizuo

    縁起がいいですね~、
    やっぱりお正月は「七福神」♪

    行けないわたし。
    長さんのこのページで。
    それではご利益ないですか^^。
    2012年01月16日 22:23
  • 長さん

    ぶたねこさん、コメントありがとうございます。
    江戸時代の花魁たちもこの神社にお参りしたかもしれませんよ。なお、山谷は台東区から荒川区あたり、現在の吉原の近くです。
    2012年01月16日 22:29
  • 長さん

    shizuoさん、コメントありがとうございます。
    江戸時代に始まった七福神めぐり、今もお正月の行事ですね。
    ブログの写真を拝んだらご利益があるかもですよ(笑)。
    2012年01月16日 22:32
  • なおさん

    まだまだレトロな家も残っているのですね。こういうところですと、散策も楽しいことでしょう。人形町界隈もいい雰囲気ですね。
    2012年01月17日 05:00
  • ケン坊

    東京で”洗い張り屋”ですか? いや東京だからかな~今時、商売になるのかな~って気がしますが...
    長さんじゃありませんが、多分”死語”になってしまいましたかね?
    2012年01月17日 06:51
  • 無門

    こんにちは

    建物そのものは
    残ることはないでしょうが
    心を伝える
    情緒だけは伝えていきたいですね
    2012年01月17日 07:50
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    この一角だけ昭和レトロにタイムスリップした感じでした。裏通りを探せばまだあるかもしれませんね。
    2012年01月17日 08:13
  • 長さん

    ケン坊さん、コメントありがとうございます。
    下町のおばあちゃんたちは着物がいまだに好きなんでしょう。それでなければ洗い張り屋は成り立ちません。昔は着物を仕立て直して切るのが普通だったですね。母親が生きているころ、我が家にも洗い張り用の干し板がありました。
    2012年01月17日 08:17
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    細い路地に入ると、家はモルタル建てやビルで木造は少ないものの、道路わきに植木鉢が並んでいたりして、まだ下町情緒が残っています。
    2012年01月17日 08:20
  • nobara

    七福神巡りでなくてもそぞろ歩きしたい所ですね~
    明治座のお近く?なんですか~
    洗い張りって、昔は何でも大事にしていましたね。着物だからの再利用法だと思います。セーターだって解いて伸ばしてまた編んでた時代がありましたもの。
    今は製品がお安くて、いいのか悪いのか?
    銀座などでも一歩路地にはいると植木鉢の文化が佳い意味で残っていますよね~これは東京(狭小住まい)の文化かしら~ 広い所ではそこまでする必要もないですもんね~
    時として芸術と感じます♪
    2012年01月17日 09:26
  • 目黒のおじいちゃん

    まわりの発展の中で肩身の狭い神社立地が連日目立ちますが信仰心厚い人々のおかげで残っていることがよく判ります。
    大切なものに注連縄ですね。
    2012年01月17日 10:18
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    甘酒横丁をまっすぐ東に進むと明治座なんです。観劇目当てらしき和服のご婦人が歩いていたりしましたよ。
    昔の和服は高価でしたね。私の母親は染め直ししたりして着ていました。
    下町の狭い路地は所狭しと鉢が置いてありますね。今年こそ、谷根千でそんな雰囲気を味わってみたいと思っているのですが…。
    2012年01月17日 10:41
  • 長さん

    目黒のおじいちゃん、コメントありがとうございます。
    石碑のしめ縄や手水舎の手ぬぐいなんかを見ると、ご近所の人たちがこの神社を大切に思っていることが分かります。地域の誇りでもあるようです。
    2012年01月17日 10:44
  • ekomountain

    こじんまりとした神社が多いですね。神社がきちんと守られていることは素敵だと思います。
    洗い張り屋さん、今も営業されていることに、驚きです。着物を着る人が少なくなり、お正月も着物姿見かけなくなりました。東京は人口が多いから成り立つのでしょうか?
    2012年01月17日 11:18
  • shuuter

    赤い万両が美しいですね。

    洗い張り屋 まだ成り立つのでしょうか。
    昔 家の前に竿建てて 洗い張りを母がやっていたのを
    思い出しましたよ。

    着物を着る人も少なく 家庭で洗い張りするのは場所もありませんね。
    2012年01月17日 12:54
  • 長さん

    ekomountainさん、コメントありがとうございます。
    神社の維持保存は近隣町会や氏子さんたちの努力がないとできないのではないかと思います。
    洗い張り屋さん、歴史があるので固定客を持っておられるのでしょう。今では、フリー客相手にできる商売ではないでしょうね。
    2012年01月17日 15:50
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    この洗い張り屋さん、お得意さんが多いので商売が成り立っているのではないかと思います。昔の人は和服が縫えないとダメだったらしいですから、洗い張りも自宅でやったのでしょう。
    2012年01月17日 15:52
  • hiro

    「洗い張り」懐かしい言葉ですね。市内に今も洗い張りと看板を上げているお店がありますよ。私も以前は持って行って手入れをしてもらっていました。最近は着なくなってしまいました。板からはがすときのバリッという音や、伸子張りをしている下で潜って遊んだことを思い出しました。祖母や母がやっていましたね。
    2012年01月17日 21:06
  • 小梨

    洗い張り屋さん、洗い張りって各自おうちでやるものかと思ってましたが、さすが浜町の近く、専門のお店があるんですね。
    2012年01月17日 22:16
  • 長さん

    hiroさん、コメントありがとうございます。
    着物を着る人はめっきり減りましたね。洗い張りをご自宅でやる時代は過ぎたのかもしれませんね。
    板からはがす時の音、私も記憶にありますよ。
    2012年01月17日 22:27
  • 長さん

    小梨さん、コメントありがとうございます。
    昔は洗い張りは自宅でやるものでしたね。母親もそうやっていましたよ。今は自分で仕立て直すことが出来ないから、洗い張りも必要なくなりました。
    2012年01月17日 22:31

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