温泉に行くと、夜10時ころ寝てしまいますから、朝の目覚めも早いです。5時ころは小雨が降っており、人間将棋が行われるという舞鶴山までの散歩は出来ませんでした。その分、朝風呂にゆっくり…。
ブッフェ式の朝食を済ませるころには、青空が広がってきました。出発前に旅館の前で記念写真です(あまり大きくなりません)。
山形というと山寺や出羽三山が有名ですが、山寺は階段が多くてパス。出羽三山は月山(1984m)、羽黒山(414m)、湯殿山(1504m)の総称ですが、その中で山頂まで車で行ける羽黒山に向かうことにしました。羽黒山には出羽三山の三神合祭殿があり、3か所同時に参拝することができるのです。
天童から車で2時間ほど、出羽三山神社の鳥居が見えてきました。右下は、第一駐車場にあった案内図です。本来であれば、中央下から左へ時計回りに書いてある石段を登るのですが、その数何と2446段(約2Km)だそうですから1時間はかかるでしょう。
左下は山伏の詰所です。一本歯の下駄をはいた彼らはガイドさんなのです。三神合祭殿へ向かう道は樹齢300~500年といわれる杉木立です。
杉木立を抜けると松尾芭蕉の銅像と三山句碑が建てられています。句は右から、「凉しさやほの三日月の羽黒山」、「加多羅禮努湯登廼仁奴良須當毛東迦那(かたられぬゆどのにぬらすたもとかな)」、「雲の峯いくつくつれて月の山」。
朱塗りの鳥居の先に三神合祭殿が見えてきます(テントの左上)。白い幟が並ぶ奥は鏡池です。
合祭殿の手前には茅葺の鐘楼があります。鐘楼は、「山内では国宝五重塔につぐ古い建物である。鐘は建治元年の銘があり、古鐘では、東大寺・金剛峰寺に次いで古く且つ大きく、国の重要文化財に指定されている」(公式HPより)。建治元年は1275年、北条時宗の時代です。
山伏姿のガイドが、団体さんを連れてやってきました。「一本歯の下駄は練習が必要でしょうね?」と聞くと、「すぐ慣れますよ」とのこと。
右下は、合祭殿の前にある御手洗池です。鏡を池に奉納する信仰があったので、鏡池と呼ばれています。
花好きの方のために、三山歴史博物館前で見たゲンノショウコとツユクサを貼り付けておきます。
次回は、三神合祭殿へ参拝します。 (続く)
この記事へのコメント
なおさん
1本歯の下駄は足をくじきそうで怖いですが、修行のたまものなのでしょうねえ。
続編が楽しみです。
ケン坊
ケン坊が今夏に行こうと思って行けなかったので、長さんのブログを期待してましたが...残念!
やはり自分の足で行ってきますね。
出羽三山は羽黒山の三神合祭殿をお参りすることで三山をお参りしたことに? これは初めて知りました。
機会を探したいです。
無門
修験者の山ですね
一本歯の下駄をはくと
姿勢が良くなりそうですね
はくだけで健康になりそう~
目黒のおじいちゃん
山寺は右手の道路からまいて登ると汗をかかずにいけます。
蝉の声が芭蕉と共有できたのにパスとは残念でした。
私達は下ってきて参観料を払わずに出てしまいました。
長さん
羽黒山は表参道から右へ、反時計回りに進むと有料道路があり、山頂に至ります。
ガイドになりたてらしき若い山伏は、矢張り一本歯では歩きにくそうでしたよ。
寿々木
長さん
それはスミマセンね。実は、私たちは山寺に2回行っているんです。今回は山登りが苦手な奥様もいたので、パスしました。来年と言わず、この秋いかがですか?
湯殿山神社は車とシャトルバスで行けますが、月山神社は2000m弱の月山山頂ですから、簡単には行けません。三神合祭殿はありがたいですね。
長さん
一本歯の下駄、歯は太めですから、多分一週間もしないうちに慣れそうです。バランスが大事ですから姿勢は良くなるでしょうね。
長さん
人間将棋は金とか銀とか書かれた大きな板の中央に棒をつけたようなものを持って、マス目に控えますす。と金はこの板付きの棒を取り替えるようですよ。
山寺の右手の道路というと、根本中堂の手前から登る道ですね。それだと少し楽でしょうね。我が夫婦は2度訪れ、石段を登りました。
長さん
羽黒山山頂はマイカーで行けるので便利ですし、三山の神社全てにお参りできるので、私たち年寄り向けです。
菜の花
階段をのぼったら一遍に20回分以上も煩悩が無くなりそうですね。その前にバテそうですが。いやはや。
三山とはいえ標高がかなり違うのですね。最後の花が長さんらしいです。
ただただ文字と画を追っています。
長さん
出羽三山は修験道でも有名。その修験者の装束が雰囲気を盛り上げてくれますね。
ご利益を期待するには、やはり表参道の石段を登るべきなんでしょうね。鬱蒼とした杉並木は、森林浴の効果もありそうです。
nobara
それに出羽三山の三神合祭殿があり、3か所同時に参拝することができる羽黒山は有難いですね。
杉木立を見て40年以上前に行った中尊寺を微かに思い出しました。厳かな気持ちになれますね~パワー(気)を戴けそうですね~
shuuter
昔は山伏が修験道に励んだところですね。
一本下駄で山に居る間過ごしたのですかね。
kaze・・・
以前からよく知っております。
といっても日本酒のことですが(苦笑)
山に登るのが健康にいいのですが、
一升瓶の名前をみて登った気になって
おります。
あいべん
長さんは行動力もあり家族思い。
真逆な私・・。
羽黒山、車でいけるにしても結構歩きがあるでしょう。
昔、昔、大昔学生の頃一度行った事が有りますが
余りに昔なので記憶にあるのは宿で仲間と酒を
交わした事、酒のあてが花の咲いたほうれん草の
お漬物(?)だった事ですね。
長さんの家族サービス少しはお手本にしなければ・・・。
hanasaku
あの杉木立を歩いてみたくなりました。空気が澄んでいてお腹が空きそうです。あ!今日の写真ご馳走がUPされてない・・・
長さん
お察しの通り、この中では我が夫婦が一番若いです。年長者は70歳ですから、旅の初めから無理をさせたくなかったのですよ。
月山神社は2000m弱ありますから、昔も参拝者の便利を考えたのでしょうね。
中尊寺もこんな杉木立の中でしたね。
長さん
昔、羽黒山という横綱がいましたね。彼のしこ名は新潟県の羽黒という地名から取ったそうです。
一本歯の下駄は、山道では二本歯よりバランスがとりやすいのだそうで、昔の山伏も履いていたかもしれませんね。
長さん
ははは、日本酒の名前ですか。それなら私も聞いたことがありますよ。荘内米は旨いし、水も良いので、おいしいお酒なんでしょうね。
長さん
子供たちが巣立った後、頼りになるのは古女房しかいませんからね。せいぜい大切にしてあげてください。
羽黒山の駐車場から三神合祭殿までは徒歩5分もかからないと思います。昔から比べたら楽になったものです。
長さん
うっそうとした杉木立、今はスギ花粉の時期ではないし、森林浴には良いでしょうね。
ご馳走の写真ですか、まだお昼にはちょっと早いんです。