8月10日に訪れた箱根湿生花園で見た花を紹介しています。今回も「湿生林区」で見た花です。
見学路から一段低い湿地でサギソウ(鷺草、ラン科ミズトンボ属)が咲いていました。白鷺が翼を広げて飛んでいる姿に例えたのは有名ですね。妻の撮影です。
こちらは、ズームレンズで群舞している状態を撮ってみました。近づけないのが残念。
キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)が咲いていました。ユキノシタ科キレンゲショウマ属で、 1属1種。絶滅危惧Ⅱ類に指定されている高山植物です。
運よく、花に強い光が当たりました。左の丸い葉はミズヒキです。
品種名が特定できていないトリカブト(鳥兜、キンポウゲ科トリカブト属)だそうです。左右は別の品種です。
こちらは売店で売られていた「北岳トリカブト」です。北岳に自生する固有種を栽培したものでしょう。
同じく売店で売られていた和ランのフウラン(風蘭、ラン科フウラン属)です。自生種は絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。右下は、イワナンテン(岩南天、ツツジ科イワナンテン属)です。
売店では、1才性(1年目から花をつける)のサルスベリで、「夏祭り(ペパーミントレース)」と書かれた名札がついていました。赤に白の覆輪があります。白のサルスベリも小さなポットで売られていたので、1才性でしょう。
夏休みの期間中、「世界の食虫植物展」という企画展が行われていました。その中から1点紹介します。
イビセラ・ルテア(Ibicella lutea 、ツノゴマ科イビセラ属)です。葉から粘着液を分泌して小さな虫を捕えるそうです。
今回で箱根湿生花園で見た花の報告を終わります。長らくお付き合いいただき、ありがとうございました。
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この記事へのコメント
信徳
長さん
見に行ったのが10日ですから、もう20日近く経ってしまいましたが、まだ咲いていると思いますよ。今回は85mm(35mm閑散で135mm)の望遠ズームしか持参しなかったので、ちょっと遠くの花たちは難しかったですよ。失敗でした。
ケン坊
キレンゲショウマもありましたか。去年、高尾山で見ましたが、いわゆる”レンゲショウマ”とはイメージが違いました(単に色違いかとイメージしてたんですが)。
無門
山で出会うトリカブトの青は
幻想的でとても好きです
いろいろ品種があるんだね
風蘭・富貴蘭
とても品のある日本の野生ラン
絶滅危惧種なんですね~
寿々木
目黒のおじいちゃん
長さん
サギソウは偶然同じ日の投稿になりましたね。
レンゲショウマとキレンゲショウマ、ユキノシタ科とキンポウゲ科で、科も違うのに、紛らわしい名前がついていますね。
長さん
白いトリカブトなんて、初めて見ましたよ。品種名が特定できないトリカブトがあるくらいですから、種類が多そうですね。
貴重な和蘭、大切にしてほしいです。
長さん
サギソウとは何とピッタリな名をつけたものですね。サギソウに限らず、日本特産の草花が減っていくのは残念なことです。
長さん
昔は田の畦に咲いているサギソウを見ることができたんですね。農薬を使用するようになると、こうした繊細な植物は生きて行けないのでしょうね。
コスモス
庭花
いつか、実際に地植えのサギソウを見てみたいものです。
shuuter
フウラン 一度栽培したことあるのですが、香があり楽しめる蘭です。
nobara
水苔の中に植えてあるのでしょうか・・・
私はフウランのお花が大好きです。
自分では育てられないですが見て楽しむなら。
今、背丈の低いサルスベリが街路樹の植え込みなどにみかけますね~横に広がって花期が長ければ良いアイデアだと思います。大変な纏めの作業お疲れさまでした。居ながらにして箱根湿性園を堪能致しました。
あいべん
今、サギソウの群生をプリントしてみました。
申し訳有りませんがついでです。
金子みすずさんの詩集をプリントアウトのついでです。
冬が来るのが待ち遠しい気持ちです。
冬になれば山科川に小サギが長さんの写真の
サギソウの様に集団で集まります。
冬が楽しみです、今から・・。
長さん
サギソウはもうほとんど終わっていましたか。それだと、このような群舞は見られなかったのかもしれませんね。
キレンゲショウマは、入口からだとサギソウの手前右側で咲いていたと思いましたか…。
長さん
普通、サギソウは鉢植えでしか見られませんよね。この湿生花園は生態展示なので、自生の姿を再現しているようです。
長さん
サギソウの実物は鉢植えでしたか見たことがなかったので、こうした展示はうれしいですね。キレンゲショウマは初めて見ました。
風蘭は栽培が難しいのですか?
長さん
サギソウは水苔の中に植えてあるのか、湿地が乾かないよう水苔が敷き詰めてあるのか、聞き漏らしました。
フウランは清楚な花ですね。いかにも和蘭という雰囲気です。
1才性のサルスベリは種をまいた翌年には花が咲くといいますから街路樹の植え込みなどには適しているのでしょうね。
花の種類が意外に多く、2週間もかかってしまいましたよ。ピンぼけ写真がなかったり、長玉のズームを持っていたら、あと2、3回は行けたかも。
長さん
写真をプリントして見ていただいたんですか、ありがとうございます。ネット用に画質を落としていますので、粒子が荒れていたでしょうね。
サギは松戸の市の鳥でもあり、江戸川付近の田んぼにもたくさんやってきますよ。
hanasaku
トリカブト猛毒があるように思えない美しい花ですね。イビセラ・ルテアは確かに食いしん坊の顔の様に見えます。
shizuo
まるで大空を群れになって飛んでるみたい。
始めて観ました、群舞のサギソウ。
奥さまが撮られたんですね~。
いいなぁ、素敵な出会い
んん、トリカブト?
長さん、あのトリカブトですか?
あの事件を思い出しました。
長さん
トリカブトの毒は有名ですね。えてして、美しいものには毒があるんですよね。
イビセラ・ルテアは大口を上げていますからね。食いしん坊のように見えましたか。
長さん
サギソウは鉢植えでしかお目にかからないことが多いですから、こういう姿は貴重ですね。
トリカブトは有毒ですから、気を付けないといけませんね。
なおさん
昭和記念公園の水鳥の池のショウブ田のおとなりでは、より自然風のサギソウをみることが出来ますね。
キレンゲショウマもご覧になりましたか。いいですね。日光の東大植物園には見事な群落がありますね。神代植物公園の流れの山野草園でも見られます。
キタダケトリカブトやらイワナンテンやらフウランやら売っていましたか。山野草好きにはタマリマセンねえ。
長さん
サギソウの自生の様子を知らないので分からないのですが、やはり不自然ですか。水苔はそれらしくないですね。機会があれば、昭和記念公園などで見てみたいです。
キレンゲショウマも近くで見たいですよ。
売店で売られていたもの、私も欲しいものがありましたが、管理ができないのであきらめました。その代わりと言っては何ですが、箱根湿生花園の花図鑑を買ってきました。
ぶたねこ
キレンゲショウマも虫食い葉が多くて
消毒管理がされて居ないのかしら
トリカブト「かの有名な」色がもうすこし濃いと
思いましたが色んな種類があるのでしょうね
長さん
サギソウは植えたものでしょうが、これだけ咲いていると見事ですね。
この植物園は生態展示なので、自然のままに任せて、多分消毒などしていないと思います。
トリカブトも何種類かあり、それぞれに変種があるようです。
小梨
長さん
サギソウの花期は7~9月で、全盛期は8月のようです。
この2種類の白いトリカブトは名前がなく、研究途上のようですよ。