8月10日に訪れた箱根湿生花園で見た花を紹介しています。今回も、「湿生林区」で見た花が続きます。
フシグロセンノウ(節黒仙翁、ナデシコ科センノウ属の多年草)です。名の由来は、茎の節が黒褐色になるからだそうです。花が咲いている位置が歩道から遠いので、アップが撮れませんでした。
マツカゼソウ(松風草、ミカン科マツカゼソウ属の多年草)です。暗い山林に咲くとのことで、実際にそのような場所にありました。ミカン科と知ってビックリ、日本にある草本のミカン科はマツカゼソウ属1種のみだとのことです。花が小さく、風に揺れ、うまく撮れませんでした。近くで花が観察できれば、ミカン科の特徴が見つかったかもしれません。
和ランのナツエビネ(夏海老根、ラン科エビネ属の多年草)です。普通のエビネが春に咲くのに対し、夏に咲くから、が名前の由来です。洋ランのような趣があります。
これは、この植物園の売店で売られていたナツエビネです。やはり本物とはちょっと雰囲気が違うようです。
ジャコウソウ(麝香草、シソ科ジャコウソウ属)です。茎を左右に振ると、麝香に似た匂いがするそうです。下から覗き込んで撮りたかったのですが、そんなことをしていると置いて行かれます。
こちらはジャコウソウより小型のアシタカジャコウソウ(愛鷹麝香草、シソ科ジャコウソウ属)だそうです。静岡県の愛鷹山で発見されたというのが名の由来です。可愛そうに、花弁が何かの虫に食われたらしく、丸い穴が開いていました。
(続く)
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この記事へのコメント
ミキ
湿生花園の花々をまとめて見せていただきました。
どれも見たことのない花ばかりで素晴らしいです。
緑の中の朱色のフシグロセンノウ、アップも
いいですが、自然の姿に触れる思いです。
マツカゼソウも咲いていますね、大好きな
花です。風に揺れる姿がいいのですね。(笑)
ジャコウソウも出会いたい花の一つです。
まだつづきますね、楽しみです。
kaze・・・
いますが、知らない花ばかりで、
今回はナツエビネの園芸種(?)
との比較でしたが、似た花の
比較とか「比較シリーズ」は興味
深く拝見しています。
なおさん
ジャコウソウとアシタカジャコウソウご覧になりましたか。花に穴があいているのは、ハチが蜜を吸うため(盗蜜)にあけたのかも知れませんが、さだかでないです。
ケン坊
その気持ちよく判るような。長さんのその姿を想像するだけで思わずニヤッとしちゃいました。
ガイドが居なければ自由なのに! と思うときがありますよね。
長さん
この湿生花園には日本全国から1100種類の山野草を集め、生態展示しています。つまり、自生地と同じような環境で生育しているので、自然の姿を見ることができるようになっているのです。夏はそうした花たちがたくさん咲いていましたよ。
長さん
私も初めて見る花が多かったです。
栽培種と自生種を植えたものではどこか違いますね。
ここでみられる草花は種類が多いので、比較できる種類も多かったのですよ。
長さん
マツカゼソウはこもれびの丘でも見ることができますか。先回は工事中で入れなかったので、次回は期待していきます。
アシタカジャコウソウの穴は蜂が盗蜜するためである可能性があるんですね。ガイドの町職員も原因は特定できないようでした。
無門
虫食いのジャコウソウ
いやむしろ
自然な感じで良いですね
虫も協力して
内部を見せてくれているかも
長さん
覗きは男の趣味(?)みたいなものですから、軽犯罪の恐れがない花を覗き込んで見たかったのです(そのためのアングルファインダーも準備してある)が、そんな暇もなく、次々にメモ、撮影をシないとガイドの説明を聞き漏らしますからね。
長さん
虫食いのジャコウソウ、こうした姿がみられるのも、自然そのままの状態で見せる「生態展示」のいいところかもしれませんね。
菜の花
フシグロセンノウとマツカゼソウは地植えにジャコウソウとアシタカジャコウソウは鉢植えです。鉢が小さくてぎゅうぎゅうです。咲いてくれるかな。
ナツエビネも育ててみたのですが冬の寒さでダウン。箱根辺りでは地植えは無理ですね。
目黒のおじいちゃん
それも手入れが悪くて林内は昼間でも暗く下草もないので、植物にとっては死の世界のようでした。
寿々木
信徳
nobara
在処はすぐにわかりますね~~
こちらではツクシマツモトセンノウは花期が終わってやはりフシグロセンノウばかりが目立っていました。
ナツエビネ、直に見てみたいです。
shuuter
ジャコウソウはいい香りがするのでしょうね。
香りのする花はすきですので、一度香りを嗅いでみたいものです。
長さん
ここに登場した花をすべて手掛けていらっしゃるのですか。ナツエビネは残念でしたが、素敵なことですね。
この湿生花園は12月1日から3月19日まで冬期休園になりますが、その間、植物の防寒対策を行うそうです。種類によっては根や球根の掘り上げなどもするのではないでしょうか。
長さん
アシタカジャコウソウが発見されたという愛鷹山系は人工林ばかりですか。それも、人手が不足して、枝おろしができていないのでしょうね。
長さん
ジャコウソウの匂いを嗅いでみたんですね。花茎を振るだけで匂いがするというのは咲き始めだけなのでしょうか。それとも、昔の人が匂いに敏感だったのでしょうか。
長さん
フシグロセンノウは、緑の葉の中からオレンジ色の花が浮き出しているように見えますね。補色関係にあるからでしょうね。ジャコウソウはもっとゆっくり観察出来たらよかったのですが…。
長さん
ツクシマツモトセンノウは阿蘇にしか自生していないものだそうですね。フシグロセンノウのより花期が早いんですね。
ナツエビネはなかなか魅力のある花の形をしていました。
長さん
ジャコウソウは茎を振っただけでじゃ香の匂いがすると書いて会いますが、寿々木さんの体験では匂わないということです。“鬼も18”ではないですが、若い草の時なのかもしれませんね。
あいべん
ナツエビネですか。此れが売店の花と天然で
雰囲気が違うとの事ですが見た目でも
解かりますか?それとも長さんの主観で
そう感じるのですか?
私など今花を撮って居ますが撮る時は余り
考える事無く撮り、家で見て
あぁ~又同じ花~。こんな事ばかりです。
長さん
ナツエビネ、自生種を植えたものと、ここで売られていた園芸種ですが、園芸種のほうが形が華やかに感じます。見栄えが良いものに選別していった結果でしょうね。
hanasaku
マツカゼソウ魅力的です。可憐で清楚!ですね。ジャコソウも香り嗅いでみたくなる花ですね。
花ちゃん
フジクロセンノウの可愛い色の花の姿を、拝見できて嬉しいです。私の大好きなオレンジ色の素敵な花です。
薄紫色のナツエビネ、ジャコウソウも素敵なお花ですね。
ぶたねこ
目を引かれる程に素敵ですね、
ナツエビネ、初めてですね。
ジャコウソウも中を覗いて見たくなりますね。
長さん
色鮮やかな山野草の中で、こんなに小さなマツカゼソウもいいもんですよ。
じゃ香の匂いってどんな匂いなんでしょうね。
長さん
フシグロセンノウ、ナツエビネ、ジャコウソウ、どれも初めて見る花ですが、それぞれ不思議な魅力がある花たちでした。
長さん
橙色のフシグロセンノウは、緑の草の中でとてもよく目立ちます。ジャコウソウの中はどんなふうでしょう。興味がありますね。
小梨
長さん
ナツエビネは和蘭の中でも華やかな部類でしょうね。
利いた花の名前をメモして写真に撮るのはかなり忙しかったです。ピンボケ、露出オーバーもかなり出ました。