8月10日に訪れた箱根湿生花園で見た花を紹介しています。今回は、高層湿原区のハス、仙石原湿原区のサワギキョウ、そして、仙石原湿原植生復元区へと回ります。
左下は、ハス(スイレン科)の説明をするガイド嬢です。ハスの花は3~4日(回)開閉を繰り返し、最後は開きっぱなしになります。右下の写真の右側は当日開花したものだそうです。
サワギキョウ(キキョウ科ミゾカクシ属の多年草)です。
下はサワギキョウのアップです。左下は、おしべの時期です。花の根元から濃い紫の花糸が立ち上がり、前方にカールしています。先端の白い部分が葯で、その先端に短い毛がみられます。昆虫などがこの毛に触れることにより、花粉が奥に運ばれ、めしべに受粉します。右下は、受粉後めしべが伸びてきた時期です。下向きにカールしているのが分かるでしょうか。
左下、ヒツジグサ(スイレン科)。 右下、鯉ではなくナマズ(鯉にやるエサを求めて現れるのだそうです)。
仙石原湿原植生復元区にやってきました。写真は、木道でガイドさんの説明を聞く一行です(妻撮影)。
木道の南側はアシの背丈が高いです(写真)が、北側(湿生花園側)は背が高くありません。これは、町職員が1本1本刈り取っているためなんですって。大変な労力ですね。
チダケサシ(乳蕈刺、ユキノシタ科チダケサシ属)の花とチゴザサ(稚児笹、イネ科チゴザサ属)の実です。
こちらはもチダケサシです。上の写真と色合いが違いますが、葯の色が成熟するに従い淡紅色から青紫色に変化するからだそうです。
(続く)
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この記事へのコメント
庭花
ヒツジグサといいますか。スイレンの仲間のようですね。もっと近くで見たいですぅ~(笑)
ケン坊
実際には、前後1~2時間の幅はあるようですが。尾瀬に群生する池塘がありますが、時間調整して通ると見られます...(余計な話しでしたね^^;)
ガイドさんは予約? それとも、ある程度希望者が纏まるとやってくれるんですかね?
なおさん
ガイドもいろいろ知識を身に付け、わかりやすく楽しく話すのもタイヘンですよね。僕もやったことがありますが、ムズカシイものです。
ハスの花も艶やかですし、冴えた色のサワギキョウの小群落もご覧になりましたか。いい色ですよね。形も面白いです。
アシ刈りも御苦労なことですよね。でもある程度制限しないと、他の草が負けてしまいますので、手入れは欠かせませんね。
チダケサシのやさしい花色もいいものですよね。
長さん
ここは標高650mですから、平地より数℃気温が低いかもしれませんが、夏ですから日差しは強かったです。女性の皆さんは日焼け防止で長袖着用、または日傘持参でしたよ。
ヒツジグサはハスよりぐっと小さい花なので、離れていると撮影は難しいです。
長さん
ヒツジグサは、仰る通り、午後に開花しますね。撮影時は11時40分頃ですから、写真の花は前日に咲いたものではないでしょうか。
ここのガイドウォークは月2回で当日の申し込みです。ガイドは2人、1組8~10人ということでした。
無門
この付近何度も歩きました
広大なゴルフ場
多くのミュージアム
別荘と住宅
この湿生花園とススキ原が
よくぞ残ったと
感心しますね
簡単に壊れそうな環境あって
長さん
ガイド場も見学者も女性は日焼けが気になるようです。妻は日傘持参でした。
私たちのグループの中には、ボランティアガイドやそれを目指す方が同行されていましたが、町職員の説明をメモしたり、録音したりで、ガイドのやり方を勉強されていました。
サワギキョウは以前ここで見ましたが、受粉の仕方の説明があり、興味が深まりました。
ガイド嬢も言っていましたが、チダケサシやチゴザサ始め、他の草花が絶えてしまうので、大変だけれどもやらなきゃならない仕事なのだそうです。
寿々木
菜の花
信徳
長さん
アシの湿原とススキの原、広大ですね。芦原も増えすぎると土地が乾燥し、ススキの原に変わっていくようですね。どこまで箱根町の所有なんでしょうね。
長さん
朝方、曇りだったんですが、どんどん晴れてきました。
昔の仙石原はこのような状態で広がっていたんでしょうね。
長さん
お宅にはサワギキョウも、チダケサシもあるんですね。サワギキョウはガイドの説明がなければ花粉が出てくる様子が分からなかったでしょう。チダケサシももっと細かく観察したかったところです。
長さん
ここのサワギキョウは8月上旬から咲き始め、9月下旬まで見られるそうです。町の管理する広さがどれくらいか聞き忘れました。
shuuter
私も昨日サワギキョウの写真撮りました。
秋を感じさせる素敵な花です。
あいべん
群生写真では普通の紫の花ですが、
個別にUP写真だと綺麗ですね。
多分私は花びら一枚のUP写真で粘ると
思います。
チダケサシ雑草の種子と妙に調和が取れて
いますね。面白いと言えば怒りますか?
目黒のおじいちゃん
長さん
サワギキョウは魅力的な色ですね。花弁の形がキキョウ科とは思えませんね。
長さん
サワギキョウはキキョウ科としては変わった花弁を持っています。下が3枚、横に2枚、そしてカールした花柱と、接写の被写体としては申し分ないです。
チダケサシとチゴザサの対比は面白いですね。チダケサシも小さな花を接写すると葯がはっきり分かって、面白いと思いますよ。
長さん
サワギキョウを昨年ご覧になりましたか。ここですか?それとも自然教育園?
hanasaku
サワギキョウって桔梗と科が同じなのに形がぜんぜん違うのですね。でも美しい紫で魅力的です。なまずのひげが見えてますね。なんだかとっても大きそうです!
たかようじ
端正な 花の中にあって ”草原の野生児”
みたいな雰囲気が 楽しくて 惹かれます。
nobara
湿原といえども木道を歩くとジリジリしますものね。私は紫外線アレルギーを発症してるのでやはり覆います。めんどくさくて保護しないと後で泣く羽目に(^^;)
チゴザサのお花が超ーカワイイのですよね~♪
長さん
前回のシデシャジンもそうですが、サワギキョウもキキョウ科とは思えない花の形をしていますね。
このナマズ、体長20cm位ありましたよ。
長さん
サワギキョウは“草原の野生児”ですか。うまい表現ですね。こんなきれいな顔をしていますが、毒草でもあるんですって。
ぶたねこ
サワギキョウは桔梗科なのに花の形が
全く違って、、面白いですね。
寒さに強い花で我が家の赤いサワギキョウも
大きな株に成りました。
ご夫婦で参加されてお幸せですね。
長さん
紫外線アレルギーなんですか。それでは肌の露出は厳禁ですね。長めのコートのようなものを着ている方もおられましたが、この方もアレルギーなのかもしれませんね。
チゴザサは白い繊細な花が咲くそうですね。
長さん
遠くて写真にならないものも含めると、今回は100種類くらいの花を見たでしょうか。妻以外に一緒に行ってくれる人がいないのですよ。
赤いサワギキョウがあるんですか。早速ネットで調べてみよう。
小梨
長さん
蓮の花は最後は開きっぱなしになるとはガイドの説明で知りました。サワギキョウの雄しべの時期に先端の毛を押すと花粉が溢れてきますよ。今度試してみてください。