8月10日に訪れた箱根湿生花園で見た花を紹介しています。今回は「高山のお花畑」区の花です。高山といっても箱根湿生花園の標高は650mですから、比較的低い山の植物のようです。
シラヒゲソウ(白髭草、ユキノシタ科 ウメバチソウ属の多年草)です。初めて見ました。花径は3cmほどでしょうか。花弁の縁から伸びる髭が名前の由来でしょう。花茎に出る葉は丸くて、茎を抱きます。
花のアップです。ウメバチソウ(こちら)とはかなり雰囲気が違います。
左下は、ガイドさんの説明を聞きながらシラヒゲソウを撮ろうとしている私(右端)です(妻撮影)。
これも初めて見たエンビセンノウ(燕尾仙翁、ナデシコ科センノウ属の多年草)です。なんと色鮮やかな花なのでしょう。北海道(胆振・日高)と埼玉県・長野県の一部にしか自生していない絶滅危惧種だそうです。名の由来は、花弁の切れ込みがツバメのしっぽのようだから。
初めて見る花が続きます。シデシャジン(四手沙参、キキョウ科シデシャジン属の多年草)です。キキョウの仲間とは思えないほど細い花弁で、最初は花が傷んでいるのかと思いました。
名の由来は、細長い花弁を、しめ縄や玉串から垂らす紙「四手」に見立てたものです。シャジンはツリガネニンジンの漢名。
ヒゴタイ(平江帯、キク科)のつぼみ ヤマハハコ(山母子、キク科)
ヤマノイモ(山の芋)とオニドコロ(鬼野老)が絡み合って伸びていました(共に、ヤマノイモ科ヤマノイモ属)。
左下の白い花がヤマノイモ(雌雄異株で、これは雄花序)、右下の地味な緑色の花がオニドコロ(雌雄同株で、これは雌花)です。指はガイドさんのもの。
(続く)
この記事へのトラックバック
゚・*[長者原・タデ原湿原②]゚・* ツクシフウロ ミズトンボ シラヒゲソウ…
Excerpt: <img class="emoji" src="https://blog.seesaa.jp/images_w/emoji/docomo/docomo080.gif" /> ますます緑が濃くなっていました。この茂みからお宝探しです。目を皿のようにしなくちゃ~ですね。 夫はドンドン、奥の方に行っています。私はあとからゆっくりと~~~~~~ あら? あのピンクの集団は何?で..
Weblog: nobaraの散歩道
Tracked: 2011-08-31 09:54
この記事へのコメント
hiro
シラヒゲソウはカラスウリの花のレースを短くしたような。初めて見せていただきました。
長さん
ネタ切れ時の植物園ということで、たくさんの花を見てきましたよ。シラヒゲソウ、その名前の通りの花で分かりやすいですね。仔細に観察する時間はなかったのですが、花の構造も面白そうです。
なおさん
エンビセンノウの繊細な切れ込みの花びらも面白いですよね。うちではカッコウセンノウのやはり切れ込みのある花が咲きました。
シデシャジンの花も面白いですし、トコロやヤマノイモ類もふだんあまり意識してみませんが、面白いですね。
ガイドさんの指や爪もキレイでイイですねえ。
あいべん
シラヒゲソウ、エンビセンノウ、花びらが神秘的(?)
多分私がマクロで対面すれば、朝、昼、夕方と
この花には食らい付きそうです。
形が奇抜な花びらと言う事も有りますが
多分悪戦苦闘しそうな花だからですね。
目黒のおじいちゃん
外来種であふれている昨今ですが古来の自生種が自然界から姿を消してきた昨今、こうした園での保護育成もっともっと増やして啓発してもらいたいものですよね。
ケン坊
エンビセンノウは鮮やかで姿も燕尾のような...名前の由来が何となく判る花ですね。
無門
楽しく写している様子が
見えますね
焦点を合わすため
小さな花に手を当てて
コンデジの場合写す時があります
大きさも分かりますよね
信徳
菜の花
エンビセンノウとシデシャジンは今年、うちでも咲いてくれました。苗は頂き物ですが、やはり野に咲く姿も見たいものですね。
ヒゴタイやヤマハハコは野で咲いていた姿を思い出しながら拝見いたしました。
ヤマノイモとオニドコロ?・・・指先ばかり見入ってしまいました。(笑)
長さん
こういう珍しい花が色々みられるのは植物園ならではでしょうね。ガイドについて次から次への巡らなければならないので、じっくり観察する時間はありませんでしたが、何度も訪れたいところです。
ヤマノイモとオニドコロは弦が右巻きと左巻きで相性がいいのでしょうね。
長さん
山の上の方に咲く野草は環境に対応するため花弁が細くなるものものもあるのでしょうね。シラヒゲソウやエビセンノウ、色も形も興味深いものがありますから、じっくり写真を撮りたいですね。
長さん
ここはおじちゃんの大好きな山野草がいっぱいでしたよ。年に何度も行きたいのですが、日帰りするにはちょっときついものがありますね。
長さん
シラヒゲソウは山地の谷の少し湿った所に咲くといいますから、ご覧になったことがあるかもしれませんね。
エンビセンノウ、昔の人はうまい名前をつけました。
長さん
小さな花にピントが合いやすいものを添えるのは言い方法ですね。私も、花の大きさを示すために、手の平や指を添えることがありますよ。
長さん
普段見られない花たちを見て歩くのは楽しいですね。箱根湿生花園にいらしたら、信徳さんもきっと時間が足りないほど写真を取られることでしょうね。
長さん
山野草は育てやすいものと、そうでないものがあるようですね。やはり自生しているところと同じ環境にしてやる必要があるんですね。この植物園は生態展示ですから、それなりにご苦労があるのだと思います。
指の方に目が行っちゃいましたか。やはり若い人の指は綺麗です。
ぶたねこ
仙翁の種類もおおいですね
樺太燕尾仙翁 珍しいです。
シデシャジン名の由来も楽しいですね。
山の芋は長いもと葉が同じですね
皆さん熱心に学習していますね。
こんなツアーが有ったら良いですね。
tomi
それにしても 白い花をこんなに鮮明に撮れる 長さんがうらやましいです、お近くだったら習いに行きたい。
それでも NIKON D50 だと幾らか鮮明になりますが
CANON SD1000は駄目ですね。
たかようじ
>花弁の 切れ込みが 燕のシッポのようだから・
なんて うまい、洒落た ネーミングですね。
華やかな色合いと名前で、覚えられそうです。(笑)
shuuter
箱根湿生花園 いいところですね。もう一度訪ねてみる価値がありそうです。
エビセンノウの紅い花 印象に残りますね、忘れないでしょう。
庭花
特に「シラヒゲソウ」と「エンビセンノウ」に目が留まりました。本当に珍しい雰囲気のお花たちです。
nobara
私もタデ原湿原で撮りましたが、かなり遠くて
ボケボケでした。葉っぱまではとてもとても
葉の様子がキキョウソウの様な感じですね~
シデシャジンはお初?でしたか?
私はこの雰囲気が結構好きです。
変わっていますが佳い感じですよね。
長さん
エンビセンノウは別名カラフトエンビセンノウと言うんですねよ。でもなぜ樺太と付いたのか分からないのだそうです。シデに似ていると言われても、ちょっとねーという感じですが…。
そうそう、ナガイモもヤマノイモと同属でしたね。
長さん
白い花を撮るときは露出がオーバーになってディテールが分からなくなりますね。私の場合は、マイナスの露出補正をします。つまり、わざと露出アンダーに撮るわけですよ。CANONのSD1000にも露出補正の機能がついていますから、お試しください。
長さん
エンビセンノウの派手な色と特徴的な花弁の切れ込み、これは印象が強烈ですから、覚えやすい花ですね。
長さん
ここは保護されている山野草の種類が多く、春から秋までいろいろ楽しめるようです。私も今度は春に行ってみたいですよ。
長さん
こうした珍しい花がみられるのも植物園ならではですね。私も初めて見た花がたくさんありましたよ。
長さん
こうした生態展示の植物園の場合、通路の近くで咲いているとは限らないので、長い玉のレンズが必要ですが、シラヒゲソウは間近で咲いていたので、比較的きれいに撮れました。キキョウソウの葉も茎を抱くように生えますね。
シデシャジンも初めてだったんです。よく見ると花弁はつながっていますね。欲を言えば、もう少し状態の良い花に出会いたかったです。
hanasaku
長さんに笑われそうですが会いたい!!もう絶対離れられそうにない花ばかり並んでます!左のガイドさんの人差し指が色っぽいです。
長さん
今回は花好きならずとも写真に収めたい花が並んだでしょう。
やはり若い女性ですね。指にも色気が出ます。
小梨
長さん
シラヒゲソウがウメバチソウ属だというのは帰宅後知ったのですが、白い髭といい、花弁の付け根が細いことといい、全く違ったイメージですね。