ハコネギク(箱根菊、キク科シオン属)です。箱根とついていますが、関東や中部の山地の草原に自生するといいます。別名ミヤマコンギク(深山紺菊)。
左下もハコネギクですが、右下は、同属のユウガギク(柚香菊)です。
ヤナギタンポポ(柳蒲公英、キク科ヤナギタンポポ属)です。葉が柳に似ています。
左下もヤナギタンポポですが、花弁の先端がギザギザで、右下のコウゾリナ(顔剃菜、剃刀菜、キク科 コウゾリナ属)によく似ています。
こちらは一度登場したクサフジ(草藤、マメ科ソラマメ属)ですが、青が強いものとピンクが強いものがありました。左下は「ヌマガヤ草原区」、右下は仙石原湿原「植生復元区」で見たものです。
→ ピンクのものはツルフジバカマ(蔓藤袴、マメ科ソラマメ属)に訂正します。小梨さん、ご指摘ありがとうございます。
箱根湿生花園は生態展示の植物園で、園内は①落葉広葉樹林区、②ススキ草原区、③低層湿地区、④ヌマガヤ草原区、⑤高山のお花畑区、⑥高層湿原区、⑦仙石原湿原区、⑧湿生林区、および、仙石原湿原「植生復元区」に区分されています。
左下、シシウド(猪独活、セリ科)。右下、エゾリンドウ(蝦夷竜胆、リンドウ科)
モミジガサ(紅葉笠、キク科、左下)や、サラシナショウマ(晒菜升麻、キンポウゲ科、右下)はまだつぼみでした。
(続く)
この記事へのコメント
nobara
見分けるのに葉の形や取り損ねるとなかなか難しく、立ち往生の有様です。例によって夥しい写真と格闘中です。息もつけないほど(-_-;)です。
箱根湿性花園は大変な収穫があったようですね~
綺麗に纏めていらしてご苦労の程が判ります。
モミジガサのお花が咲いたのを見たいですね。
なおさん
ハコネギクはそれほど大きくならずにいいでよね。以前そだてたことがあります。
クサフジはどちらの色もいいものですね。
池の平湿原のエゾリンドウは蕾は見ましたが、まだ色付いているのは見つかりませんでした。
信徳
bunko
無門
仙石原は千石のコメがとれない代わり
それ以上の貴重な自然が残され
万石の価値ある所になりましたね
目黒のおじいちゃん
寿々木
長さん
花が沢山咲いていると、嬉しくなってバチバチ写真を撮りまくり、後で写真の捨取選択、名前調べと大変なことになりますね。
nobaraさんのご苦労に比べれば、編集なんていうほどのこともなく、写真の説明だって最小限ですよ。
長さん
まだ比較できるものが残っていたので、纏めてみました。たくさん写真を撮ると、後で名前を調べるのに苦労をしますが、今回はガイドの説明をメモしていたので、さほど労力は使いませんでした。その分、写真が若干疎かになりました。
池の平湿原のエゾリンドウはまだでしたか。ここより標高が2倍ほどありますからね。
長さん
仙石原は思ったほど標高がありませんでした。もう秋の花が咲き出していると思います。ここの閉園は11月末なので、まだしばらく楽しめるようです。
長さん
仙石原にはよく行かれましたか。この湿生花園にはおよそ1700種類の植物が集められているそうで、四季折々の花が楽しめるようです。その内、今回見て回った花は90種類以上だったと思います。
長さん
仙石原の名は千石の米が取れるようにと期待して付けられたのだそうですね。お米は期待通りには行かなかったようですが、花好きには良いところです。
長さん
花を目にしたリンドウの類はこれ一株でした。まだリンドウには早かったのかもしれません。
長さん
サラシナショウマの花は良い匂いがしますか。今度出会ったら試してみましょう。
あいべん
「見たこと有る、見たこと無い?」
もしかして、写真に撮ったかも・・。
そして、自分に慰めの言葉をかける・・。
「色が同じで花弁がある・・やはり花何だ・・」
外人さんが皆同じ顔に見えるのと同じ・・。
色での識別が一番無難です・・。
長さん
ははは、そう来ましたか。確かに馴染みのない外国人の顔は同じに見えますね。でも、よく見るとみんな違う顔をしています。花もそうですよ。
shuuter
わたくしが訪れたときは 花に特別の関心がない時ですので、写真が少し残っているだけです。
ハコネギク キクは識別できるようにつとめていますが、
別名 深山紺菊 やはり難しそうです。
hanasaku
モミジガサ魅力的です。じっくり見たいです。クサフジの色とっても美しいですね。
南條忍
これからもよろしくお願いいたします。
長さん
私も先回ここに行った時も興味のある花しか撮影していませんでしたよ。
キクは似たような種が多く、見分けが難しいですね。
長さん
モミジガサは葉の形が確かにモミジのようですね。花が咲いていればよかったのですが…。
クサフジのピンク系は初めて見ましたが、良い色ですね。
長さん
春に湿生花園へ行かれましたか。春も花が多かったことでしょうね。今年は秋の花が速いそうですから、湿生花園のHPで確認してからお出かけになるのが良いでしょうね。なお、9月のガイドウォークは14日と28日です。
小梨
長さん
実はピンク系のクサフジとしたものはガイドの説明がなかったのです。写真もこれとおなじ画角のものがもう1枚あるだけです。でも、ツルフジバカマの托葉の説明「大きく上下に張りだし、耳状になる」や「花序が短い」に該当しそうですね。ご指摘ありがとうございます。