箱根湿生花園の夏(その4)

 8月10日に訪れた箱根湿生の花たちを紹介しています。今回の「対比」をテーマにしてみました。

 ダイコンソウ(大根草、左下)とオオダイコンソウ(大大根草、右下)。共にバラ科。葉の形が違う。
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 ワレモコウ(吾亦紅、バラ科)。中央のピンクの部分が花。その下がつぼみ。花の上が花後の萼です。つまり、花穂の先端から下に向けて咲き進みます。
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 ナガボノシロワレモコウ(長穂の白吾亦紅、左下)とナガボノアカワレモコウ(長穂の赤吾亦紅、右下)。共にバラ科。「赤」のほうは「白」との雑種の可能性があるようだ。
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 ミソハギ(禊萩、左下)とエゾミソハギ(蝦夷禊萩、右下)。ミソハギ科。エゾミソハギのほうは花穂が分岐し、葉が波打っています。
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 シモツケソウ(下野草、左下)と、ホザキシモツケ(穂咲下野、右下)。共にバラ科。
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 シャジクソウ(車軸草、マメ科)の赤花と白花。箱根では自生していない。
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 (続く)

この記事へのコメント

  • なおさん

    似たものどうしを比較してみると楽しいですが、お隣で咲いているならともかく、離れたところで咲いているのは見比べるのも大変ですよね。
     ナガボノアカワレモコウはまだ見たことないですが、ここではワレモコウも3役そろい踏みでいいですねえ。

     池の平湿原でシャジクソウの紅白を見てきました。かわいらしいですよね。
    2011年08月22日 04:52
  • ケン坊

    ワレモコウ...一個一個が花だと思っていたら、ひとつの中に、蕾・花・花後が混在していたんですね。
    今度は良く観察して見ます。
    ナガボノ~~~はワレモコウとは別の花と思っていたので...朝から勉強になりました。
    2011年08月22日 05:36
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    似たもの同士はガイドの説明を聞くだけでは良く分からないところがあります。後で、こうして写真を並べてみると違いに気づいたりしますね。
    ナガボノアカワレモコウはここで初めて見ました。
    池の平でシャジクソウがまだ咲いていましたか。
    2011年08月22日 07:48
  • 長さん

    ケン坊さん、コメントありがとうございます。
    ワレモコウは小さな花が集まっているんですね。それが先端から咲き進んできます。遠目ではピンクの部分が目立たないですね。
    ナガボノ~は、シベが長いのでワレモコウとは別の花のようですね。
    2011年08月22日 07:57
  • コスモス

    ワレモコウの咲き方は勉強になりました。ガイドウオークの成果でしょうか。
    ミソハギをよく見たことはありませんが、かわいらしい花が集まっているようですね。
    2011年08月22日 08:22
  • 目黒のおじいちゃん

    野草を紹介いただくとうれしくなります。夏と秋の花が一杯咲いているようですね。閉園になるまでには訪問したいなど
    考えているところです。
    2011年08月22日 09:33
  • 長さん

    コスモスさん、コメントありがとうございます。
    ワレモコウの本当の花を、私たちもここで初めて認識しましたよ。
    盆花ともいわれるミソハギですが、まだご近所でも咲いているのではないでしょうか。
    2011年08月22日 10:13
  • 長さん

    目黒のおじいちゃん、コメントありがとうございます。
    町の職員も言っていましたが、今年は秋の花が咲くのが速いとのことです。箱根湿生花園のHPにある「花だより」をチェックしてお出かけください。
    2011年08月22日 10:15
  • あいべん

    お早う御座います。
    「対比」がテーマですが、私の様な花音痴が見れば
    同じに見えて現場では区別も識別も出来ない
    でしょうね。
    凄いの一言ですね。
    2011年08月22日 10:21
  • 長さん

    あいべんさん、コメントありがとうございます。
    花色や形が違えば見分けは簡単ですが、冒頭のオオダイコンソウや、3番目のエゾミソハギなどは見分けが難しいですね。ガイドウォークだからこそ分かる話です。
    2011年08月22日 11:00
  • 寿々木

    穂咲きシモツケ、なんて花もあるのですね。初見です。
    2011年08月22日 11:16
  • 庭花

    野に咲く花は、知らない花が多いので憧れます。一般的に名の知られているワレモコウも、ブログで見るだけで、何処に行けば見られるのだろう?と思っているくらいです・・・湿地が良さそうですね。
    2011年08月22日 11:43
  • shuuter

    ワレモコウ の開花の様子理解できました。
    私が見たワレモコウは萼のようですね。
    2011年08月22日 14:45
  • かなた

    似たものどおしを並べてくださるとよく分かります。
    私は間違えることがありますから一覧表を作りたいですがなかなか進みません。
    黄色い花は一番難しいです。
    2011年08月22日 17:26
  • 信徳

    箱根湿性園は色々な山野草が咲いているようですね。草花を見ると池の平よりも低いような気がします。これから9月の花が見られるのでまだまだ楽しめますね。
    2011年08月22日 18:07
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    ホザキシモツケは、北海道の他には日光と霧ヶ峰にしか自生していない絶滅危惧種なんですよ。
    2011年08月22日 19:00
  • hanasaku

    こんばんは
    対比して頂くと違いが良く分かって嬉しいです。ワレモコウの種類の多さにはびっくりです。ありがとうございました。
    2011年08月22日 19:22
  • 長さん

    庭花さん、コメントありがとうございます。
    ワレモコウは日本各地、田園地帯の路傍や山地の草原などに生育するとあります。富山では室堂平や弥陀ヶ原なら確実ですが、他でも比較的簡単に見つかりそうですね。
    2011年08月22日 19:43
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    ワレモコウは咲き終わった萼の状態で長持ちしますから、そんな姿が一般的なのでしょうね。
    2011年08月22日 19:47
  • 長さん

    かなたさん、コメントありがとうございます。
    似たもの同士の一覧表を作るのは良いですね。
    黄色い花はとても種類が多いですから、大変ですね。
    2011年08月22日 19:49
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    箱根湿生花園の標高は650mですから、池の平の半分ほどですね。湿生花園の秋はお盆過ぎから9月が本番だそうですよ。
    2011年08月22日 19:58
  • 長さん

    hanasakuさん、コメントありがとうございます。
    対比してみると違いが際立って面白いですね。
    ワレモコウ属は意外と種類が多いのですよ。
    2011年08月22日 20:08
  • ぶたねこ

    見た事ないお花がいっぱい出てきて
    図鑑にして置きたいくらいです、
    「吾亦紅」、漢字で見ると面白いですね
    田んぼの土手に有りましたがこんなに
    実が付いているのは初めてです、
    アップすると桑グミに似て居て食べてしまいそうね、
    秋の野草楽しみにしてます、
    紅葉の頃実が付いたのも見たいですね。
    2011年08月22日 22:05
  • 長さん

    ぶたねこさん、コメントありがとうございます。
    吾亦紅のほかに、吾木香、割木瓜の字も使われていますが、どれが正しいのかは諸説があるようです。ワレモコウは実のように見えますが、実は、花後の萼が長いこと残っているのです。実は出来ないようですよ。
    2011年08月22日 22:51
  • 花咲か爺

    同じ花の違う物を対比されて、良く分かります。
    ワレモコウの種類も多いのですね。
    2011年08月28日 07:39
  • 長さん

    花咲か爺さん、コメントありがとうございます。
    こうして同じような花を並べてみると、違いが分かるようになりますね。ワレモコウはまだほかに4、5種類はあるようです。
    2011年08月28日 18:17

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