時折陽が射す程度の曇り空ですが、前日よりずっと過ごしやすい日になった6月7日、日航労組OB・OG会主催の「ぶらり千葉ミステリーツアー」に参加しました。当日、参加者に配布された資料は目的地が隠された行程表と目的地の概要のみ。さて、どこに行くのでしょうか。
13時28分、JR千葉駅西口から路線バスに乗車。幹事が「○○に行きますか?」と運転手に聞いたらしく、「○○なら、大学病院で降りたらいいですよ」と答える声がマイクを通して車内に流れ、最初の目的地が知れてしまいました。
バスを千葉大学付属病院前で降り、交差点を渡ります。目的地は、「千葉県立青葉の森公園」の中にあるようです。
右上の写真に看板が出ていますが、最初の目的地は「千葉県立中央博物館」でした。門まで歩く間、公園の生垣にウウギ(空木、アジサイ科)の残り花が…。多くは咲き終わり、小さな実が出来ていました。
中央博物館へ行ってみると、二つの企画展(千葉県野鳥図鑑-水鳥編や、東北地方太平洋沖地震関連の展示)は2日前に終了したとのことでした。常設展示では、房総半島の自然と歴史の面白さを楽しめるそうですが、今回は入館をパス。
左下は、受付カウンターに置かれていた「バッタ」。何かの草で編んだもの。右下は、ムクロジ(ムクロジ科)の実。こんな物にも興味を示す私です。
ということで、次の目的地へ向かいます。そこは、中央博物館が併設する「生態園」でした。ここは房総半島の生態系を再現した施設です。
左上の文字は生態学者であり、初代生態園の館長を務めた沼田眞氏の書です。沼田武元千葉県知事は、眞氏の弟にあたります。
生態園のオリエンテーションハウス前の砂地にはハマボウフウ(浜防風、セリ科)やハマヒルガオ(浜昼顔、ヒルガオ科)が咲いていました。
森の中の自然観察路を巡ります。今更、珍しくも何ともありませんが、ワルナスビ(悪茄子、ナス科)の白花です(左下)。シモツケ(下野、バラ科)が咲いていました(右下)。
まだサラサウツギ(更紗空木、アジサイ科)が咲いていました。横顔にピンクが入るのが特徴で、ウツギの園芸品種です。全て白いものはシロバナヤエウツギと呼ぶそうです。
クマシデ(熊四手、カバノキ科クマシデ属)の果穂を初めて見ました。サワシバ(同属)と良く似ていますが、里山のような場所なので、クマシデと判断しました。あいべんさんから質問があったので、その時調べた知識が役立ちました。
次回は、青葉の森公園で見た植物です。 (続く)
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ヒメシャラが咲き始めました。姫沙羅、ツバキ科ナツツバキ属の落葉高木。シンボルツリーなどとして人気の花木です。6月3日、新松戸で。
→ この写真のように、花弁の1枚に紅が刺す品種はヒコサンヒメシャラだそうです。
この記事へのコメント
無門
更紗空木のほんのりピンクが
素敵ですね
名前の由来も
バティックから来ているのでしょうね
椰子の葉影の可憐な乙女を
思い出します
行き当たりばったり
shuuter
ハマボウフウは初めてです。海浜の砂浜に咲くものなのですね。
長さん
「花の色で、紅白がまじって、サラサ染めに似たもの」という定義ですが、元はパティックから来たものでしょうね。インド更紗かな。
長さん
青葉の森公園は県立でかなり広く、良く整備されています。その一角で房総の自然を学習してもらうという施設なんですね。
ヒメシャラの花は直径が4~5cm程度でした。俯き加減に咲きます。
長さん
OB会では「ぶらりわが町、我が名所」というシリーズを年に数回行っています。その土地に住む会員が案内する企画ですが、たまにはミステリーツアー的なものが良いのではと…。
ハマボウフウは海岸に行くと良く見かけますよ。
まねき猫
更紗空木の横顔のピンクが愛らしいです。
tomi
ヒメシャラ は綺麗な花ですね ちょっと見は 沙羅双樹かと思いましたが あれは夏椿ですね、そしてもっと地味目ですね。
Tatehiko
京都で会社を成功させたという、民主党政権の後ろ盾であったり者が、企業再生に乗り込んで、政府と一体になって安全無視の人員整理を強行している中・・・そういうことをおくびにも出さす楽しそうに集っていらっしゃることに敬意を表します。
従業員を大事にすることより、会社が儲かることが安全策だと言って、恥じないヤツが、京都と関わりがあるなんて何とも情けない。
体調を崩したまま人員整理の対象になることを恐れて飛行機の操縦されたことの方が飛行の安全・乗客の安全に影響を与えることなど常識なのに・・・原発の安全神話同様・儲け第一に走る経営者とそれを支援する政府を、皆さんに代わって糾弾します。
あいべん
でも、長さんやはり花が主役。
そうだよね長さん教授ですものね、本当は
期待したのはお昼の弁当。日光のスパゲテーの
強力な印象が頭にあったので・・・。
目黒のおじいちゃん
たかようじ
だこと。 企画なさる方は 大変でも 参加なさる
方は 大喜びでしょう。
ヒメシャラは やはり 優美そのものですね。
このた 世界記憶遺産に登録された山本作兵衛氏の
故郷とも言える 田川市の 英彦山で”ヒコサン
ヒメシャラ”が 美しく咲いているそうですよ。
英彦山の名前が 唯一ついた 植物との事。
5枚の花弁の一枚だけが ほんのり紅をさすとの事
一度 会いに 出かけなくてはなりません。(笑)
長さん
会社倒産のからみで、早期退職組が加入し、現在220人ほどの組織です。年に2回ほどこのような行事をしていますが、行き先はともかく、後の交流会が楽しいのでしょうね。毎回この程度の参加があります。
長さん
日本では沙羅の木=夏椿のことを間違って沙羅双樹と読んでいるんです。このヒメシャラは、同属の夏椿より小さめな花を咲かせるので、姫の名が付いています。
長さん
労組のOB会なのですが、年に2回ほど日帰りの「見て歩き」をしています。会社のOB会ではないので、現状変革は現役の皆さんにおまかせで、いわば老後の交流を図る組織になっています。とは言え、整理解雇された乗員・客乗の解雇撤回裁判闘争は重要課題として取り組んでいます。
安全をないがしろにする経営者や政府などへの糾弾、感謝します。
長さん
花を探してキョロキョロし、写真を撮っている間に距離が空き、走って追いかける、団体行動では仕方がないです。でも、いくつかの花の名前を教えたりはしましたよ。
今回は、各自、昼食を済ませての集合なので、食事の報告写真はありません。ご期待に添えずにスミマセン(笑)。
長さん
我が家のまわりは建て込んでいますが、新松戸周辺の新興住宅街は敷地面積にゆとりがあるようで、ヒメシャラやハナミズキを植えるお宅が目につきます。
寿々木
長さん
今回はマンネリ打破の狙いもあって、ミステリーツアーと名づけて、やってみました。私たちOB会の幹事は行き先を知っていますが、一般の会員はそれなりに楽しめたのではないでしょうか。
ヒコサンヒメシャラという品種があるそうですね。花の大きさが、ナツツバキとヒメシャラの中間だとか。ナツツバキの仲間は花弁の1枚だけに紅がさすのが特徴ですね。
ケン坊
何とも締まらない話が最初に来ましたね...
ムクロジの実って、正月のハネツキに使われる
んですよね。
サラサウツギが綺麗ですね。八重なんですね。
長さん
ハマボウフウやハマヒルガオは海釣りをする寿々木さんにはおなじみの植物ですね。
今回、ブログ投稿を前に調べたんですが、ハマボウフウが食用になると知って、ビックリしたばかりです。それで、浜菅菜とか八百屋防風という別名があるのだとか。
長さん
そうなんですよ。本人は全く気づいていないのですが、ワンマンバスに乗り慣れないと思わぬ失敗をするものです。
ムクロジの実というか種の部分は丸くて大変硬いので、羽つきのたまに使われるそうですね。昔は、実の皮の部分を石鹸替わりに使ったのだとか。
サラサウツギは八重なんですよ。頬のピンクが可愛いですね。
nobara
こちらでも一泊二日の催しに参加する人が多くて、でもヒントと価格で何処でしょう!と言い当てる事が多いです。(^O^) ヒメシャラ、花弁の一つがうっすらピンクだとヒコサンヒメシャラ(英彦山姫沙羅)ぽくもあり? 主の居ない東京の自宅のナツツバキもそろそろ咲いたかな?茶毒蛾が発生していないか心配しています。
ムクロジの実は小銭入れにおさまっています。(夢・黒字)(^O^)
長さん
こちらのミステリーツアーは会員が案内するもので、近場ですから、完璧にミステリートは言えませんが…。
たかようじさんのコメントでヒコサンヒメシャラという品種があることを知りました。花弁が赤いのはその品種かもしれませんね。ナツツバキにもチャドクガが発生しますか。
ムクロジ→夢・黒字…なるほど~。
なおさん
博物館でもいろいろな草木の花に目が行きましたか。サラサウツギも可憐ですし、クマシデの実もたくさんぶらさがったさまは面白いですね。
長さん
素人が企画したミステリーツアーですから不手際もあり、プロの旅行社のようなわけにはいきません。
公園や移動の途中でも、どうしても花に目が行ってしまいますね。写真を撮っていると置いてきぼりにされたりして、大変です。
コスモス
先日近くの森林公園でウツギと同じような実があったのですが、ウツギはかなりの大木になりますか?
花は既になかったのでわかりませんでしたが。
長さん
博物館併設の「生態園」で、房総半島の樹木を中心に植えているようです。野鳥観察舎もありました。
ウツギ(卯の花)はアジサイ科の落葉低木とされており、大木にはなりません。実の他に、葉や幹の状態を写真に撮ってお尋ねするサイトもありますが、来春、花の時期に行ってみると良いでしょうね。
小梨
長さん
真っ白なウツギの横顔にどうやったらピンクの紅が刺すのでしょう。園芸技術は試行錯誤の連続なのでしょうね。