植物園では、名札が立てられており、私たちには大助かりなんですが、立て札に書かれた名前と植物が一致しないことがしばしばあります。ですから、ブログなどで紹介する場合は確認が必要です。そんな例を二つほど。
タツタナデシコと書かれた名札の周辺で咲いていたのはシバザクラ(芝桜、ハナシノブ科フロックス属)でした。別名、ハナツメクサ(花詰草、花爪草)。
タニヘゴと書かれた名札の前に咲いていたのはマイズルソウ(舞鶴草、ユリ科マイヅルソウ属。APG植物分類体系ではスズラン科)でした。
この植物園では、人出不足なのか、昨秋に立てられたらしき名札がそのまま残されているようでした。
皆さんのブログで知ったカキドオシ(垣通し、シソ科カキドオシ属)ですが、実物は初めて見ました。
こちらはトキワハゼ((常磐爆、ゴマノハグサ科サギゴケ属)です。ムラサキサギゴケに良く似ています。
ラショウモンカズラ(羅生門蔓、シソ科ラショウモンカズラ属)です。渡辺綱が京都の羅生門で対峙した鬼の腕に似ているからと言いますが…。フラッシュ使用。
シライトソウ(白糸草、ユリ科シライトソウ属)を初めて見ました。近寄れなかったので、花の構造がどうなっているか、観察できませんでした。つぼみはピンぼけですが…。
円形に実が並んでいる様子が面白くて写真を撮りました。撮ったはいいが、名前がさっぱり分かりません。お手上げで、植物園にメールでお尋ねしました。これは、コセリバオウレンだそうです。小芹葉黄連、キンポウゲ科オウレン属。花はこちらのHPにきれいな写真が載っています。
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今頃咲く萩は
→ ニワフジ(庭藤、マメ科コマツナギ属)に訂正します。なおさん、ご指摘ありがとうございます。
町内のFさん宅のブラックベリー(バラ科キイチゴ属)です(左下)。緑の実が出来つつあるものがありました。6月3日撮影。
6月6日、ひろ君の忘れ物を届けに行った帰り、今年初めてのキョウチクトウ(キョウチクトウ科キョウチクトウ属)の花を見ました(右下)。
この記事へのコメント
shuuter
流石長さん わからない時は行動が素早いですね。
見習わねばなりません。
ミキ
憧れのシライトソウも…今年はもう無理の
ようですから、来年は見るぞ!と念じています。
コセリバオウレンも素敵な花ですね。
ブラックベリーの花も初めてです、とても
きれいな花なのですね。
なおさん
僕の場合は恥のカキドオシなのですが、花をご覧になりましたか。なかなか大きい可愛いものですよね。
シライトソウは武蔵丘陵森林公園でも5日に見ましたら、かろうじて咲き残っていました。
さて、ミヤギノハギか、という花ですが、ニワフジですね。うちでも育てています。あわいピンクのキョウチクトウもやさしい雰囲気で良いですよね。
ケン坊
コセリバオーレン? 先日、似たような花を見て、変わってる花だねと言いながら通り過ぎました。
カメラを持っていたのに...この差なんですよね。
↑ケン坊は純真なので名札は信じまくりです>笑<
信徳
長さん
ラショウモンカズラの生育地は「山地・低山、森林・林縁」とのことですから、そちらの里山でも見つかるかも知れませんね。
最近ちょっと忙しくしており、難しい花の名前調べは安直な道を選んでしまいました。
寿々木
長さん
マイズルソウには初めて出会いました。シライトソウは林間の目立たないところで咲いていました。昭和記念公園のこもれびの丘にはあってもおかしくはなさそうですが…。
ブラックベリーはシベが目立つ花です。
長さん
植物園として入園料を取るなら、名札も整備して欲しいです。恥のカキドオシなんて冗談を…。カキドオシって花の中に毛が生えているんですね。シライトソウは蕾のものも見つかりましたよ。
ニワフジですね。早速訂正しました。ご指摘、ありがとうございます。
長さん
まだシライトソウに出会いませんか。山地の林内や谷沿いに生えるそうですから、春に出会えるかも知れませんね。
コセリバオウレンはリンクした花を見るとちょっと変わった、でも綺麗な花です。今花が咲いていたら、絶対ブログネタにいただきですよ。
植物園の名札だからって、信じちゃいけません(笑)。季節ごとに植生が全く違ってくるのが自然ですからね。
長さん
ここは東京大学大学院の研究施設を公開してくれているものですし、入園料も330円と安いので、あまり文句は言えませんが、名札不一致は素人にはちょっと困ったことです。
長さん
マイズルソウの茎が褐色気味なのは珍しいですか。生育環境や日照などの条件によっては変化があるのかも知れませんね。
菜の花
私も頂き物のニワフジを育てております。
数年前に長兄が「イワフジを持ってけ。」と申しました。「ニワフジはあるから。」と答えたのですが、「これはイワフジだ。」と聞き入れないのです。仕方ないので貰って来ました。ニワフジとして頂いてあった物はニワフジと呼び、イワフジとして貰った物はイワフジと呼んでおります。私には双方の違いが分からないのですが、私って純真で素直なんですよね~。
そうそう、今両方咲いております。やはり今でも違いがわかりません(笑)。
SHIGE
知らずに載せて恥ずかしい思いしたことがあります。
カキドオシはタツナミソウに似てますね。
私も初めてです。
コセリバオウレンは咲く前ですね、咲いた画像を見ましたが清楚な感じの綺麗な花ですね。
長さん
ニワフジにイワフジですか。方言でそういう事もあるのかと調べてみましたら、あるHPのニワフジの説明の中に「鉢物として流通するときはイワフジの名が一般的です」とありました。結論としては同じものだったのですが、兄上から頂いたものと呼び分けるのは良いことではないでしょうか。
長さん
植物園の名札を信じると恥を書くことがありますね。
カキドオシはタツナミソウを大きくしたような姿ですね。
コセリバオウレンの花の中央から数本の種が伸びてきて、花弁が散ってしまうとこんな姿になるようですよ。
nobara
カキドオシの奧にヤエムグラ?でしょうか。長さんがカキドオシが初見だなんて信じられないですワ@@ コセリバオウレンの花後、幾何学的でおもろいな~(^O^)
長さん
植物園の名札を信用するなと言われても困りますよね。昨秋のものが残っているんでしょう。何しろ広いですから手がまわらないのでしょうね。その点、自然教育園は良く整備されているように感じました。
カキドオシの写真の左奥と、ラショウモンカズラの左に写っている草、忙しくて調べていないんです。
コセリバオウレンの実は面白いですね。ウインナーソーセージを斜めに切ってから乾燥させ、緑の塗料を塗ったらこんな感じでしょうか。勿論大きさは違いますけど。
たかようじ
この春 確認できました。名前がオドロオドロしい
”ラショウモンカズラ”ユーモアたっぷりの唇形の
花ですね。 初めてです。
”コセリバオウレン”花後も素敵だけれど 願わく
は 可愛い花が咲いている時、出会いたいです。
目黒のおじいちゃん
追伸。今日走行中にカシワバアジサイの花葉を発見しました。白い花塊が垂れていました。
長さん
カキドオシや、トキワハゼ、ムラサキサギゴケに出会いましたか。これらは標高が高くなくても見ることが出来ますね。ラショウモンカズラが鬼の腕からの連想とは、飛躍し過ぎの勘があります。
私もコセリバオウレンの花の実物に会ってみたいです。
長さん
植物園なんですから名札の整備をしてもらいたいというのが私たち素人の願いです。おじいちゃんがよく通われる自然教育園では立て札の交換をしているのを見たことがありますよ。
カシワバアジサイに出会いましたか。八重でしたか?
菜の花
千葉の様子も楽しみにしていますね~。
長さん
クルマムグラにキヌタソウdすね。ネットでも確認しましたが、それで当たりですね。ヤエムグラ属は葉が輪生するのが特徴のようですね。
ミステリーツアーの報告、今日から投稿できるかも。
小梨
長さん
花が咲く季節でない植物の立て札は良いのですが、立て札の植物とその直前の植物が違うと、私たち素人にはちょっと困ったことになります。何とかならないものでしょうか。