日光植物園にて…その1(コンロンソウ、クワガタソウなど)

 思い立って、日光の旅の後編は日光植物園の花たちの紹介です。撮影は5月20日と21日です。
 日光植物園は略称で、東大・小石川植物園の分園にあたります。
 受付で入園料(330円)を払うと「ハンカチノキ(ミズキ科)が咲いてますよ」との案内。駐車場の一番奥に咲いていました(左下)。先にご紹介したキバナウツギガクウツギはこの駐車場で見かけたものです。
 右下も駐車場の付近で見かけたもので、シロマンヨウ(白万葉、ツツジ科)。八重咲きのツツジです。
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 園内の林です。この中の道に沿って、自生種や栽培種を鑑賞しながら進みます。
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 コンロンソウ(崑崙草)です。アブラナ科タネツケバナ属。タネツケバナとは葉の形が全然違いますね。
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 コンロンソウの花と良く似ているオオケタネツケバナ(大毛種漬花、アブラナ科タネツケバナ属)。丸っこい葉で切れ込みがあり、種の鞘に毛が生えているのが特徴だそうです。 
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 クルマバソウ(車葉草、アカネ科クルマバソウ属)はまだ蕾でした(左下)。右下は、花弁の切れ込みが深いし、少し大型(花径1.5cm位)なので、ミヤマハコベ(深山繁縷、ナデシコ科ハコベ属)だと思います。
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 フデリンドウを一株見つけました。筆竜胆、リンドウ科リンドウ属。
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 クワガタソウ(鍬形草)です。美人ですね。オオイヌノフグリのピンク花?と思うのも無理はありません。同じゴマノハグサ科クワガタソウ属ですから。
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 日光植物園の概要(植物園のHPから)
 「日光植物園」の通称で親しまれている当園は,東京大学大学院理学系研究科附属植物園(通称「小石川植物園」)の分園です。高山植物や寒冷地の植物の研究と教育を主な目的として,はじめ1902年(明治35年)に東照宮付近に開設され,1911年(明治44年)に現在地へ移転しました。その後,旧田母沢御用邸の一部や近接地が加えられ,現在の面積104,850m2(31,717坪)になりました。
 園内には,日本の高山ならびに温帯から亜寒帯に生育する種類,およびそれらに関係の深い外国の種類が集められています。自生のものも含めると,シダ植物約130種,裸子植物約70種,被子植物約2,000種(双子葉類1,750種,単子葉類250種)が生育しています。木本では,特に,日本の温帯に種類の多いカエデ属,サクラ属,ツツジ属の植物が多数集められています。草本は,林内や林縁に植え込まれていますが,特殊な生育環境を必要とする種は,ロックガーデン(高山植物園),ボッグガーデン(湿原植物園)にて栽培されています。

この記事へのコメント

  • ケン坊

    ハンカチノキの花が綺麗に撮れてますね。
    花は初めて見ます。いつも名札を見て、これが”ハンカチの木”なんだ~と思っていましたが...
    クワガタソウが可愛いですね。里山で何度か見かけましたが。
    小さいので見逃しちゃいそうですが、目を皿のようにしてチェックしてます。
    これも長さんの影響でしょうか>笑<。
    2011年06月01日 06:58
  • 長さん

    ケン坊さん、コメントありがとうございます。
    ハンカチノキの花(苞葉)は2枚の長さが違う変わり種です。花がこのブログに登場したのは今年2回目ですよ。
    クワガタソウは可愛いですね。ピンクのお皿のようにも見えますね。覗き込むケン坊さんの目が写ってますよ(そんな訳ないか…笑)。
    2011年06月01日 07:57
  • 信徳

    フデリンドウ、クワガタソウは小さいけど綺麗な色、しっかりして咲いていますね。好きな花です。
    2011年06月01日 09:07
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    クワガタソウを初めて見ましたが、綺麗な花ですね。この植物園は草花が自然に溶け込んだように配置されていて良かったですよ。
    2011年06月01日 09:22
  • 目黒のおじいちゃん

    小石川植物園の分園でしたか。日光には何度も立ち寄っていますがいまだここは訪れたことがありません。
    まだ出逢っていないクワガタソウが印象的でした。
    2011年06月01日 09:56
  • あいべん

    ハンカチノキ昨日初めて見ました。
    (多分ブログで何度も見ているので間違い無いと
    おもいますが)それでも、自信は有りません。
    でも、あれはハンカチノキでした。?
    それほど注意せずあぁ~~此れがハンカチノキ
    か、で通過しました。
    2011年06月01日 13:07
  • 長さん

    目黒のおじいちゃん、コメントありがとうございます。
    ちょっと遠いので、年に何回も行けるところではないかもしれませんが、日光方面にお出での際は日程に入れると良いと思います。クワガタソウは目を引きますね。
    2011年06月01日 17:55
  • 長さん

    あいべんさん、コメントありがとうございます。
    ハンカチノキの花に似た花はないと思いますから、ご覧になったものはハンカチノキに間違いないと思いますよ。少しづつでも花や木の名前を覚えていただけると嬉しいですよ。
    2011年06月01日 18:00
  • hanasaku

    なんて可憐な花なんでしょう。今まで見たことの無いです。是非会ってみたいと思います。
    2011年06月01日 19:22
  • shuuter

    日光植物園は小石川植物園の分園ですか。
    知りませんでした。
    シロマンヨウはツツジ科の花とはおもえませんね。
    ミヤマハコベ 初めてです。山でもハコベ類が生えるのですね。
    2011年06月01日 20:17
  • SHIGE

    ハンカチノキは小石川植物園にもありますが、分園は今頃なのですね。
    コンロンソウやクワガタソウなども初めて見ましたが綺麗な花ですね。
    フデリンドウは何度も見てますが花付きがいいですね。
    2011年06月01日 20:55
  • ヒマおじさん

    こんばんは、あいべんさんの所から初めて伺いました
    拙は半年遅れの誕生日です、これからも
    写真のお手本にしていきたいと思います。
    宜しくお願いします。
    花のブログ興味あります。
    2011年06月01日 21:28
  • 長さん

    hanasakuさん、コメントありがとうございます。
    可愛い小さな花たちも精一杯自己主張をしていますね。
    2011年06月01日 22:20
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    小石川植物園では標高の高い場所で生育させたほうが良いものをこちらで管理しているのだそうです。
    白万葉は八重のツツジで珍しいですよね。ミヤマハコベ、こちらで見るものより花が大きいです。高地に適応したのでしょうか。
    2011年06月01日 22:30
  • 長さん

    SHIGEさん、コメントありがとうございます。
    小石川植物園のハンカチノキも有名ですね。それより1ヶ月遅れの開花でしょうか。
    ここではコンロンソウやクワガタソウなど、初めて見る花がたくさんありました。フデリンドウをは、この1株しか見られず、ラッキーでしたよ。
    2011年06月01日 22:31
  • 長さん

    ヒマおじさん、初めまして。コメントありがとうございます。
    写真の手本なんて、お恥ずかしい。下手の横好きですから。こちらこそ、よろしくお願いします。
    2011年06月01日 22:33
  • nobara

    垂涎モノのお花ばかり・・・
    佳い出逢いがありましたね~~
    小石川植物園の分園とは知りませんでした。
    なかなか日光まではいけませんが・・
    白万葉も面白い、八重なんですね~
    重弁とも違ってツツジも色々ありますね。
    2011年06月01日 23:36
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    初めて見る花々がたくさんありました。2日間も通った訳がお分かりいただけるのではないでしょうか。
    小石川植物園の分園だったのですね。私は筑波の分園だと思っていましたが。
    白万葉はしべが花弁に変化したようにみえますね。
    2011年06月01日 23:42

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