キボウホウヒルムシロ(ミズサンザシ)

 筑波実験植物園の中庭にある池で、奇妙な水生植物を見ました。名札にはキボウホウヒルムシロ(Aponogeton distachyos)とありました。レースソウ科レースソウ属の多年草で、名の通り、南アフリカの喜望峰付近が原産です。
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 水中から伸びた花茎が途中で二つに分かれ、左右に花をつけています。花弁は1枚ですが、連続しているので全体が一つの花のように見えます。花には芳香があるそうです。
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 左下は開花し始めたところでしょうか? 右下は写真を撮る私です(妻撮影)。
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 和名は喜望峰あたりのヒルムシロ(蛭蓆)という意味ですが、ヒルムシロは全く別の科の植物です(下記参照)。別名ケープヒルムシロ。国内ではミズサンザシ(水山査子)という名で流通しているそうです。

2月25日撮影。

 参考:レースソウというのはこんな植物です (「季節の花300」)
     ヒルムシロというのはこんな植物です(「ボタニックガーデン」)

この記事へのコメント

  • なおさん

    ヒルムシロは田んぼや沼などで多くみる、あまりぱっとしない水草ですが、喜望峰と名がつくと、なんだかありがたい?ような雰囲気になりますね。この時期屋外でも枯れていないとは逞しいものなのですね。

     花には香りもありますか。レースソウ、ミズサンザシという名前も面白いですね。
    2011年03月02日 05:00
  • 寿々木

    珍しいものを拝見しました。和名をミズサンザシというのですか、小花が並んで花を形成しているような感じですね。
    2011年03月02日 07:43
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    初めて見た植物なので、その咲き方の珍しさに驚きました。ヒルムシロは見たことがないのですが、シベの感じはサンザシに似ているようです。
    2011年03月02日 08:05
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    こんな咲き方をする植物もあるんですね。南アフリカは独自の発展をした植物が多いようです。花茎に1枚の花弁が連続し、シベが長いので、全体が一つの花のように見えます。
    2011年03月02日 08:07
  • 菜の花

    キボウホウヒルムシロ?・・・あった~名札。

     湿地植物の植わっているコーナーを風景として写した中に丸い池に入ったキボウホウヒルムシロがありました。私の画像はまだ蕾でした。こんな花が咲くのですね。

     手前にメンデルのブドウやニュートンのリンゴがあって植物園の方がそちらの入手を詳しく説明して下さった後でした。、湿地コーナーを風景として写しておいたのが幸いしました。
    2011年03月02日 08:20
  • 長さん

    菜の花さん、コメントありがとうございます。
    写真に名札が写っていましたか。今回私たちが見たものは殆どが開花しており、つぼみはありませんでした。つぼみも見てみたいものです。
    私の撮影姿の左手奥にメンデルの葡萄の木とニュートンのリンゴの木が植えられていましたよ。
    2011年03月02日 09:12
  • shuuter

    キボウホウ・ヒルムシロの花 ふたつが対になって咲くのですね。
    喜望峰あたりのヒルムシロとありますが、どこかヒルムシロとにているところがあるのですかね。
    2011年03月02日 11:34
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    花茎の左右対象に1弁の花が咲くようですね。ヒルムシロは記事の下の方にリンクしておきましたが、似ているのは葉の形だけのようです。
    2011年03月02日 13:03
  • ポン太

    キボウホウヒルムシロ、パッと見ると全体に「和」の感じがします。ミズサンザシという名前がなんとなくおさまりがいい感じがします。花は随分変わっていますね。
    珍しい花をみせていただきました。
    2011年03月02日 13:58
  • 長さん

    目黒のおじいちゃん、コメントありがとうございます。
    実に珍しい花を見ました。流通名があるということは、需要があるようですね。
    2011年03月02日 15:56
  • 長さん

    ポン太さん、コメントありがとうございます。
    「和」の雰囲気ですか。なるほどね。白い手袋をして、水中から両手で砂や小石を拾い上げたらこんなふうに見えるかな~、と想像してみたりします。
    2011年03月02日 15:59
  • nobara

    世の中には面白い花がありますね~
    最初、葉の縁から花が???って思ったのですがイイ塩梅に顔を覗かせていたんですね~およそ、花の形の概念がン?ですね~レースソウもヒルムシロも馴染みがないですね~サンザシは実か何かの形からなんでしょうか。
    2011年03月02日 20:00
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    植物の種類は膨大ですから、その中にはとんでもないものもあるんですね。
    サンザシも白い花には違いないですが、この花とサンザシの共通点は、茶色い葯を付けた雄しべの姿くらいでしょうか。
    2011年03月02日 20:15
  • shizuo

    真剣に、熱心に。
    カメラを構える長さんを撮る奥さま、
    素敵なブログ、こうしていつも^^。

    綺麗ですね~♪
    水に浮かぶキボウホウヒルムシロ。
    カタカナで表すとピンとこないけど、
    うなずけます、「喜望峰付近が原産」と聞けば。
    珍しい花を、ありがとう~。
    いつも花博士になったみたい、益々花が愛おしく感じますよ。
    2011年03月02日 20:24
  • 長さん

    shizuoさん、コメントありがとうございます。
    たまにツレの撮った写真を掲載すると嬉しがるんですよ。
    世の中には変わった花があるでしょう。この世界、奥深いです。
    2011年03月02日 22:13
  • ケン坊

    これは珍しい花を見させていただきました。キボウホウヒルムシロですか。喜望峰というと身近に感じますが一番遠いような...。
    一枚の花弁が連続してる? なるほどね~どうみても全体で一つの花にしか見えませんね。
    奥様もブログ作られているんじゃないですか?
    是非、見たいですね...
    2011年03月02日 22:30
  • hiro

    不思議な花があるものですね。植物は奥が深いですね。
    2011年03月02日 23:24
  • 長さん

    ケン坊さん、コメントありがとうございます。
    アフリカ大陸の南端にはとても変わった花が咲く植物が多いようです。これもそんな花のひとつでしょうが、ほんとうに面白い咲き方ですね。
    我が家の魔女はブログなんて面倒なことはやりません。写真も撮りっぱなしなんですから…。
    2011年03月02日 23:41
  • 長さん

    hiroさん、コメントありがとうございます。
    植物園って、日常見られない植物が展示してあるので、面白いです。たまにはいかがですか。
    2011年03月02日 23:44
  • 小梨

    面白い花ですね~! 葉っぱの並び方も変わっていますね。
    2011年03月03日 22:49
  • ミキ

    (@_@)ですねぇ。こういう植物がある、
    ということも知りませんでしたから、ただただ
    驚きです。笹の葉を大きくしたような葉も並ん
    でいて面白いですね。
    2011年03月03日 23:04
  • 長さん

    小梨さん、コメントありがとうございます。
    変わった花もあったものですね~。その葉は、笹の葉を大きくしたような感じですかね。
    2011年03月03日 23:28
  • 長さん

    ミキさん、コメントありがとうございます。
    こんな奇妙な花があるなんて、驚きでしたよ。楕円形の葉がきちんと並んでいて、これも面白いです。
    2011年03月03日 23:30

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