キンカチャ(夢の島熱帯植物館…温室編その4)

 夢の島熱帯植物館の温室をAドームからCドームと見て、階段を降りるとイベントホールに至ります。ここは、温室ほどの室温ではないにしても、ランなどとともに珍しい植物が展示してあります。
 イベントホールのディスプレーです。大きなランやうさぎも飾られています。
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画像 ウコギ科の珍しい植物です。右は、タイワンモミジ(台湾紅葉、ポリシャス属の常緑低木)です。東南アジアの熱帯雨林に自生します。葉に芳香があるそうです。台湾では富貴樹と呼ばれ、縁起の良い木として人気だそうです。別名ポリシャス・フルチコーサ、ホソバアラリア。

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 左もウコギ科でディジゴテカと名札が付いていました。ディジゴテカ属の非耐寒性常緑高木で、アラレヤ、モミジバアラレヤなどの名で流通しているそうです。原産はニューヘブリデス諸島。


 黄色いツバキ、キンカチャ(金花茶、ツバキ科ツバキ属)です。黄色いツバキは幻の花とされていましたが、近年、中国の広西省南部やベトナムに近い地方で自生種が発見され、園芸種の育成も進んでいるそうです。当初、キンチャカ(金茶花)と誤記していたので、訂正しました。
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 なおさんのブログにも、神代植物公園で咲いているキンカチャが紹介されていました(こちら)。

画像 2009年12月にここを訪れたときに初めて知ったクレロデンドルム・クアドリロクラレ(クマツヅラ科クサギ属の常緑低木)です。集散花序で、ピンクの細長い筒状花の先端が5裂(まれに4裂)する様子から、ファイヤーワークス(Fireworks、花火)という英名が付いています。原産はフィリピン。
 右上は横から見た写真ですが、階段の上から見下ろすとこんなふうに見えますから、「花火」みたいですね。
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 1月23日撮影。

この記事へのコメント

  • 寿々木

    黄色いツバキですか、これは珍しいです。葉がキンモクセイの葉ににてますね。
    クレロデンドルムは沖縄海洋博記念公園、熱帯ドリームランドのバンダ温室の(戸外)に一本咲いていたのを憶えています。表示はクレロデンドロンとなっていました。
    2011年02月01日 13:35
  • ポン太

    イベントホールの大きな蘭、これ本物ですか?。
    一瞬、飾りの造花かと思ってしまいました。
    黄色い椿、珍しいですね。初めて見ました。
    クレドレンドルム、って花火みたいな感じですね。
    2011年02月01日 13:45
  • たかようじ

    金茶花  黄色の 華やかな 椿ですね。
    中国原産ですか。 初めて見ました。
    ファイヤーワークスって ピッタリの命名
    ですね。 こんな 美しい ピンクの花火を
    見たいものですね。
    2011年02月01日 16:32
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    黄色いツバキは珍しいですよね。東谷山フルーツパークや東山動植物園にも有りませんか。葉は葉脈が沈み込むように盛り上がっており、チャノキの葉にそっくりです。
    クレロデンドルム・クアドリロクラレが熱帯ドリームセンターにも咲いていましたか。クレロデンドロンはゲンペイクサギのことだと思うのですが…。
    2011年02月01日 18:20
  • 長さん

    ポン太さん、コメントありがとうございます。
    こんなに大きなランがあったら楽しいでしょうね。残念ながら本物ではなく、作り物でした。
    黄色いツバキは珍しいでしょう。園芸家が黄色をだそうと苦労していたら、本物の黄色が発見されたのだそうです。
    花火のような咲き方の花も面白いですね。
    2011年02月01日 18:27
  • 長さん

    たかようじさん、コメントありがとうございます。
    金茶花は、現在では自生種を基に園芸種が作り出されているそうなので、この写真のものが原種かどうかは不明です。福岡市植物園には原種が展示されているそうです。ファイヤーワークスもあるかも知れませんよ。
    2011年02月01日 18:35
  • ケン坊

    黄色いツバキ...これ金茶花というんですね。
    初めて耳にしました。
    園芸種が作られているということは、そんなに
    遠くない時期に見られるでしょうか?
    茶の花にも雰囲気が似ていて興味の湧く花です。
    2011年02月01日 19:16
  • 長さん

    ケン坊さん、コメントありがとうございます。
    キンチャカの原種が日本に紹介されたのは1965年だそうです。当時は大変ブームになったそうですが、栽培が難しいのか、あまり知られていないようですね。
    2011年02月01日 21:00
  • shuuter

    金茶花はまだ見たことありません。黄色の椿は見てみたいものです。
    クレロデンドルム・クアドリロクラレはクサギの仲間ですね。クサギのように臭いはあるのでしょうか。
    2011年02月01日 21:04
  • 信徳

    キンチャカは一時期凄い人気で青いバラのような感じでした。今では園芸品種が出るほどに改良が進んでいるのでしょう。45年も経っている割には余りパットしないのは難しく良い色が出ないのでしょうか?
    2011年02月01日 21:18
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    キンチャカは珍しいですよね。兵庫県立フラワーセンターに展示してあるそうですよ。
    クレロデンドルム・クアドリロクラレの匂いは嗅いでみませんでした。葉から匂いが出るようですね。
    2011年02月01日 22:05
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    キンカチャをご存じでしたか。現在では、金花茶と日本産の椿を交配させた品種が数十種あるそうですよ。耐寒性に若干弱いのが難らしいです。
    2011年02月01日 22:18
  • なおさん

    夢の島でもキンカチャをご覧になりましたか。検索すると、キンチャカでもかなりの件数が出てきますが、キンカチャの方が正しいようですね。
     拙ブログも紹介していただき、オソレいります。

     クレロデンドルムも面白い花で良いものですね。
    2011年02月01日 23:06
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    思い込みとは恐ろしいもので、キンチャカと書いてしまい、恥をかきました。勝手にリンクを貼ってスミマセン。
    クレロデンドルム・クアドリロクラレは学名より英名のほうが覚え易いですね。
    2011年02月02日 00:10
  • 海遊

    キンカチャ、キンチャカ
    聞く分にはどちらもそれらしい名前に
    聞こえるから不思議ですね(笑
    幻だった黄色い椿が現実にあるとなると
    園芸種で目指すは、やはり青い椿でしょうか
    2011年02月02日 01:11
  • 長さん

    海遊さん、コメントありがとうございます。
    金花茶、金茶花、どちらもありそうな名前なので、勘違いしてしまいましたよ、お恥ずかしい。
    青いバラ同様、青い椿ができたらすごいですね。サントリーあたりが研究していそうですね。
    2011年02月02日 07:42

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