目黒駅前の先(西)、目黒通りから斜め左にそれて、行人坂を下ったところに大円寺(大黒天)があります。行人坂の標識は大円寺に隣接した小さな神社の脇に設置されていました(左下)。
坂の途中・右手に、大手芸能プロダクション・ホリプロのビルがそびえていました(右下)。江戸時代、ここらに富士見茶屋があり、あたりは夕日が岡と呼ばれていたそうです。
大円寺の境内は予想以上に広いものでした。本尊の木造釈迦如来立像は国の重要文化財です。
松林山大円寺
天台宗の寺院。本尊は釈迦如来。寛永年間(1624年 - 1644年)の創
建と伝えられる。1772年(明和9年)2月に発生した大火(明和の大火・
行人坂火事)の火元となった寺で、江戸幕府から再建の許可が得られ
なかったが、1848年(嘉永元年)、薩摩藩主島津斉興の帰依を得て、そ
の菩提寺としてようやく再建された。(Wikipediaより)
大黒天
右手に打ち出の小槌、左肩に大きな袋を背負うインドの仏法守護神。
もとは農民の神で、五穀豊穣、実りのシンボル。
大円寺の大黒天は、江戸城の裏鬼門の鎮守として比叡山から勧請した
像で、「江戸三大大黒天」のひとつとして信仰を集めている。
混雑のため、参拝待ちのメンバー(左下)。三面大黒天像は中が暗くて良く見えませんでした。拝殿前に、七福神の石像が置かれていたので、代わりに貼り付けておきます。大黒天は右端ですね。誰ですか、ここで拝んでもう帰ろうか、なんて言う人は…。
左下は、寺が明和の大火の犠牲者追悼のために作ったとされている五百羅漢石像です。右下は、境内に置かれた薬師如来。体の悪いところに金箔を貼って祈願すると書かれていました。
このお地蔵さん、目の前のマンリョウの赤い実を見ているのでしょうか。ツワブキも綺麗でした。
塀の外ではクチナシの実が真っ赤になっていました。その隣に赤い小さな実がたくさん。種類は不明です。 → ヒヨドリジョウゴの実でした。菜の花さん、nobaraさん、ありがとうございました。
nobaraさんが、昨年10月初旬に右上と同じ場所でヒヨドリジョウゴの花を撮影しておられました(こちらです)。
大円寺の隣は目黒雅叙園です。ここでトイレを借りましょう。
(続く)
この記事へのコメント
shuuter
七福神めぐりはの日本のいい伝統ですね。
ポン太
新春の行事としては、ご利益、観光、ウオーキング、すべて揃いますものね。
お天気も良かったみたいで何よりです。
大黒様は見るからに福々しくて有難いですよね。
信徳
長さん
七福神巡りは江戸時代に盛んになり、それぞれの神様は一層有名になりましたが、大黒天や恵比寿はことさら有名ですね。
長さん
七福神巡りのツアーがあるらしく、旅行代理店などの旗に先導された団体さんがたくさんおいでになっていました。
年を取るとこういう行事が嬉しくなるもんです。
長さん
今年は卯年なのですが、因幡の白兎は七福神巡りの大黒さんとは一緒に登場しないようですね。
菜の花
七福神は福をもたらす神様ですから、人々の願いでもありますね。大黒様は見るからにふくよかですね。
赤い実はヒヨドリジョウゴでしょうか。色んな植物が混ざり合っているようで枝ぶりがちょっと分からないのですが。波の下から潜水艦が出て来て潜んでいる知識などをご披露して下さると、すぐに判別出来るのでしょうが。
そうそう、以前の私の道草のひとつに庭園美術館もありました。アール・デコなどと書かれると覗いてもみたくなりますね。
ケン坊
やはり、それなりの距離を苦労をして歩いてみて初めて身の上にご利益にありつけるのかも...
ツワブキが綺麗ですね。黄色が鮮やかです。
長さん
お寺の縁起などはすぐに忘れてしまいそうですから、季語に概要を備忘録として記録しておきましたよ。
赤い小さな実は高い塀の上なので、ズームでもはっきりしませんでしたよ。
私も庭園美術館には行ってみたいです。朝香宮はJALに勤めていたことがあり、今回の同行者と同じ部屋で働いていたことがあるんですよ。
長さん
七福神が揃った石像と言っても、単なるお寺の装飾の一つですから、ご利益は期待できませんよね。
ツワブキやセンリョウ、マンリョウなどはどのお寺にも植えられているようですね。
行き当たりばったり
興味を持ちました(笑)。
海遊
いないか心配です
長さん
七福神めぐりのツアーははとバスもやっているようですね。山手七福神を巡り、目黒雅叙園で昼食だそうですよ。
この薬師如来、お寺が集客作戦のために作ったんじゃないかと思います。まだ、金箔が貼られていないところが多いですから…。
長さん
金箔を剥がす悪いやつがいそうですね。この寺は塀も高く、門扉もしっかりしているので、万全を期しているんでしょうね。
ムー
1枚500円だそうです。
剥がして持ち帰った人がいなかったかナー?
バチが当たりますよネ。
長さん
1枚500円でしたか。それは気が付きませんでしたよ。張り付いた金箔を剥がすのは難しいようですから、素手では無理でしょうね。
nobara
http://noba3-11.at.webry.info/201010/article_3.html
わたしが出かけた時、ここには外国のお客様がいっぱいでした。ヒヨドリジョウゴですね~ 私の10月初旬の記事にお花もupしています。多分同じものですね~こんな形で再会できるなんて、嬉しいです。雅叙園タワーでは娘が勤務してたWEB会社がありますので懐かしいです。
目黒のおじいちゃん
長さん
あの時の記事に登場したヒヨドリジョウゴは大円寺の塀(というか敷地の土止め)の上で咲いていたものでしたか。すると、この赤い実はまさに3ヵ月後の姿ですね。
それに、アルコタワーもお馴染みでしたね。
長さん
目黒不動は家光の帰依を受けて、かなりの勢力を持っていたようですね。従って、周辺の同派の寺を末寺にしたという想像も不思議ではないですね。
なおさん
金箔を貼るのも皺にならないようにするのがタイヘンではないかと思いますが、霊験あらたかなようでいいですね。マンリョウの紅い実を見るお地蔵様も良い感じですね。
長さん
体の悪いところと同じ場所に金箔を貼るということですから、一部分だけ厚くなる可能性が大ですね。そうすると、夜中に剥がして持ち帰るなんて悪人が出そうですね。それこそタイヘンです。