アコウの木(夢の島熱帯植物館…屋外編その4)

 植物館の東寄りにアコウと名札のある木がありました。近づいてみると、幹や枝に小さい実がびっしりとなっています。
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 調べてみると、アコウの木はクワ科イチジク属の半常緑高木だとのことです。どおりで、実がいちじくに似ているわけだ。
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Wikipediaより抜粋
 樹高は約10 - 20m。樹皮はきめ細かい。幹は分岐が多く、枝や幹から多数の気根を垂らし、岩や露頭などに張り付く。
 5月頃、イチジクに似た形状の小型の隠頭花序を、幹や枝から直接出た短い柄に付ける(幹生花)。果実は熟すと食用になる。
 アコウの種子は鳥類によって散布されるが、その種子がアカギやヤシなどの樹木の上に運ばれ発芽して着生し、成長すると気根で親樹を覆い尽くし、枯らしてしまうこともある。そのため絞め殺しの木とも呼ばれる。これは樹高の高い熱帯雨林などで素早く光の当たる環境(樹冠)を獲得するための特性である。琉球諸島では、他の植物が生育しにくい石灰岩地の岩場や露頭に、気根を利用して着生し生育している。
 日本では、本州の紀伊半島及び山口県、四国南部、九州、南西諸島などの温暖な地方に自生する。日本国外では台湾や中国南部、東南アジアなどに分布している。
 防風樹、防潮樹、街路樹として利用される。沖縄県や鹿児島県奄美群島では、屋敷林にも利用される。日本では国の天然記念物に指定されている巨樹、古木も多い。

 受付棟の裏側でヒイラギモチ (チャイニーズ・ホーリー)の赤い実を見つけました。素焼きの鉢を利用した人形が可愛らしい。
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この記事へのコメント

  • eiji

    アコウの木は初めて見ます。沢山のイチジクに似た実が生るのですね。食べられるは嬉しいですね。
    ヒイラギモチの側の人形がよい雰囲気です。
    2011年01月26日 09:27
  • ポン太

    アコウの木は名前は知らなかったけれど、みたことがあります。実は食べられるのですね。
    絞殺しの木とはすごい名前ですね。
    2011年01月26日 09:49
  • 長さん

    eijiさん、コメントありがとうございます。
    アコウの実は食用になるとのことですが、2cm位の大きさですから、沢山食べられますね。
    素焼きの人形がご愛嬌です。
    2011年01月26日 11:41
  • 長さん

    ポン太さん、コメントありがとうございます。
    アコウの木は紀伊半島にも自生しているそうなので、ご覧になったことがあるのですね。相当大きな木になるそうで、気根で下に生えている木を絞め殺すとは物騒な木です。
    2011年01月26日 11:46
  • 信徳

    アコウの木は初めてです。ヒイラギモチは以前有ったのですが葉も実も造花のようでした。
    2011年01月26日 14:15
  • たかようじ

    ”アコウ”なんて 知らなかったら、イチジクが
    妙な 具合に なっているなあと 思いますね。
    それにしても なんだか 気味の悪い 実の
    付き方ですね。 実は 美味しいのかしら?
    2011年01月26日 15:07
  • 寿々木

    アコウというのですか、石垣島の八重山椰子群落で見たイヌビワに似ています。
    2011年01月26日 18:34
  • shuuter

    アコウは高知の牧野植物園で初めて見ました。10月の半ばに見ています。夢の島ではずいぶん遅れるのですね。
    でも面白い木です。
    2011年01月26日 19:04
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    アコウの木は関西以南でなければ、植えられている場所は限られると思います。実の付き方が面白いです。
    ヒイラギモチは実が比較的大きいですから、見た目にも綺麗です。
    2011年01月26日 21:26
  • 長さん

    たかようじさん、コメントありがとうございます。
    いちじくは昔から食べられているし、私も独身時代、自宅に庭木があったので、食べたことがあります。
    アコウの木の実は食べられると書いてあっても、美味しいとは書かれていません。鳥の餌としたほうが良いでしょうね。
    2011年01月26日 21:38
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    調べてみたらイヌビワもアコウと同じイチジク属なんですね。
    2011年01月26日 21:41
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    四国の南部には自生があるそうですね。熱帯性の木ですから、関東で育てるには無理があるのかも知れませんね。
    2011年01月26日 21:42
  • ケン坊

    太い幹から直接に実が付くんですね。
    こんな実のつけ方する木は、他にもありますが...
    梨の実が小さい時に変色したようにも似てますね。
    アコウとは赤穂に通じるんでしょうか? 違うな!
    2011年01月26日 21:44
  • 長さん

    ケン坊さん、コメントありがとうございます。
    カカオやコーヒー豆なんかも幹に直接なりますね。斑点があるところなんかは、梨に通じるものがあるかもですね。
    アコウは漢字で書くと、榕(赤榕、赤秀、雀榕)なんです。
    2011年01月26日 22:11
  • 菜の花

    夢の島ではアコウが屋外で健在なのですね。私は他の植物園の温室で見た記憶です。

     幹生花という言葉を初めて聞いたのはインパチェンス・コンゴレンシスを頂いた時、『幹生花よ。』と言われたので、最初は植物名かと思ってしまいました。

     温室では幹生花を良く見かけますね。
    2011年01月27日 08:56
  • ミキ

    アコウ、この木の名前を知り嬉しいです。
    動物の生態を記録した番組をよく見ますが、
    亜熱帯の鬱蒼とした森で小さい猿や鳥たちが
    この実を捕食しているのを見てイチジクだよなぁ、
    と思っていましたが、やはり仲間なのですね。
    この写真のように幹や太い枝にびっしりと実が
    ついていて、動物たちは美味しそうに食べて
    いました。実のなっている時に見られて
    よかったですね。アコウと言う木が日本でも
    見られると知りまた見たい植物が一つ増えました。
    2011年01月27日 13:05
  • 長さん

    菜の花さん、コメントありがとうございます。
    アコウは元々は熱帯の木のようですが、温帯にも対応できるようです。しかし、関東で大きくなれるかどうかは疑問です。
    幹生花と言えば、インパチェンス・コンゴレンシスも直接花茎が出ていますね。この植物園ではカカオの実が幹になっていました。サクラにも幹生花が見られますね。
    2011年01月27日 16:19
  • 目黒のおじいちゃん

    アコウ、魅力ありますね。市販の輸入する乾燥イチジクは女性に人気ですがこれでしょうか?
    2011年01月27日 16:20
  • 長さん

    ミキさん、コメントありがとうございます。
    アコウの木は関東では殆ど知られていないらしいですが、日本の南西のほうでは天然記念物になるくらいの巨樹・古木があるそうです。
    小さないちじくのような実は、動物たちにとって良い食べ物になるのでしょうね。
    2011年01月27日 16:27
  • 長さん

    目黒のおじいちゃん、コメントありがとうございます。
    スーパーでも売られているイチジクですが、トルコやイランの特産物だそうです。そこから乾燥させたものが輸入されているそうで、アコウを乾燥させてものではないようですよ。
    2011年01月27日 16:31
  • なおさん

    さすがは夢の島熱帯植物館、アコウもありますか。僕はイヌビワの方でしたら馴染みはあるのですが、アコウの方は見たことがないです。沖縄に行って現物を見たいものですが、仕事してますとなかなかその機会がありません。
    2011年01月27日 21:04
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    寿々木さんもコメされてましたが、アコウはイヌビワに似ているそうですね。
    沖縄あたりでなら、気根が長く伸びた大樹が見られることでしょうね。
    2011年01月27日 21:59
  • 海遊

    幹にまで種がビッシリとは…もの言わぬ植物
    ならではの生き残り術ですね!
    絞め殺しという表現に正に寄生された樹木の
    叫び声が聞こえてきそうです
    2011年01月29日 00:05
  • 長さん

    海遊さん、コメントありがとうございます。
    幹や枝に実をつけるのは、動物や鳥が食べやすいようにとの進化らしいです。気根を素早く伸ばすのも生き残り術なんですね。
    2011年01月29日 08:02

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