先日、スズランスイセン(スノーフレーク、別名オオマツユキソウ)に似た花を見ました。まずは写真をご覧ください。3枚の内花被の先端にへの字型の緑色の斑が入っており、3枚の外花被は長く、大きく開いています。
これは、一般的にスノードロップ と言われる耐寒性植物=球根です。スノードロップというのはヒガンバナ科ガランサス属の総称だそうで、写真の花はガランツス・ニヴァリス(ガランサス・ニバリス)という品種のようです。ヨーロッパ南部からコーカサス地方に分布し、和名はマツユキソウ(待雪草)。
エデンを追われたアダムとイヴをある天使が励ました際、降っていた雪を天使がスノードロップに変えたという伝説があり、スノードロップを雪の雫と訳しているようです。これに対し、雫は誤訳だ、ドロップとは16、7世紀ごろの耳飾りのことだという説もあるようです。
ガランツス・ニヴァリスよし少し大きく、緑の斑が内花被の先端と付け根の2段になる品種はガランツス・エルウィジーとのことです。こちらはオオマツユキソウと呼ばれることがあり、スズランスイセンの別名と同じなので、紛らわしいです。
ちなみに、スズランスイセンとスノードロップはごく近い関係だそうですよ。
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この記事へのコメント
たかようじ
私の知っている お淑やかなタイプと違って
こちらは 少々お茶目で、派手な動きの 花
ですね。 いずれにしても うつむき加減の
楚々たる 風情の 白い花、 素敵です。
長さんに お願いが あります。
近日中に 風船唐綿花物語 UPの予定です。
そこで 2009.06.23 の フウセントウワタの
画像(実)を 借用させて 頂き、 その上
記事に リンク させて 戴きたいのです。
どうぞ、 よろしく お願い致します。
長さん
このスノードロップは外花被が跳ね上がって、ちょっと元気な品種ですね。ネットで見ると、ウサギの耳のように垂れ下がっているのもあるようですね。
フウセントウワタの写真に限らず、ブログとHPに掲載された写真は自由にお使いください。リンクも勿論OKですよ。どんなお話になるか楽しみです。
たかようじ
どれでも 使って結構と ありがたい言葉です。
友達が 楽しみにしているよ、との言葉に、
蛮勇をふるって 格闘 しています。(笑)
拙いブログですが、よろしくお願い致します。
shuuter
去年は年を越してから見たように記憶いたします。
スイセンの仲間のようですので、 まだスイセンもまだみていません。
早い開花ですね。
長さん
スノードロップの花期は2~3月だそうですから、随分早いですね。今頃咲くように栽培されたものかも知れません。
寿々木
ポン太
いわれのある花ですね。待雪草という
和名も素敵ですね。名前に負けない
かわいくて魅力ある花です。
行き当たりばったり
雪に埋もれたお花を見るのも楽しいものです。そんなときは、緑の茎がポイントですね。
海遊
でも、以前花言葉を調べたら
人への贈物にすると良くない意味になるので
気を付けた方が良いとありました。
こんなに素敵なお花なのに…
不思議ですよね
長さん
標準は2月ごろからの開花らしいですから早いですよね。
長さん
可愛らしい花に雪がチラチラと降りかかると一層ロマンチックに見えることでしょうね。
長さん
スノードロップは20種類ほどあるそうです。福島だと雪が降るでしょうから、雪の中から顔を出すスノードロップが見られそうですね。
長さん
花言葉は「希望、慰め、逆境のなかの希望」と、人を励ます言葉が並びますが、この花を人に贈ると恐ろしいことになりそうですね。
なおさん
雪に色がなかった大昔、このスノードロップが白い色を雪に分けてあげた、ということらしいですが、白い色素はなく、空気が透けて見えるなどといいと夢がなくなりますねえ。
寒い時期に俯きがちに咲くさまが、けなげでいじらしいですよね。
長さん
雪に白い色を分けてあげたとは、ロマンチックな話じゃないですか。細かい詮索はなしにして、プロペラ付きの花を楽しむことにしましょう。
菜の花
この雪の精を庭でも見たくて、昨年購入した開花株を庭におろしました。今、2,3センチ位になっています。咲く日が楽しみです。
信徳
長さん
スノードロップはスイセンやスズランスイセンと共に春を告げる花の一つとされているそうですね。でも、ちょっと早過ぎる開花でしょうか。
菜の花さんちのスノードロップも早く咲くといいですね。
長さん
ヒガンバナ科(クロンキスト体系ではユリ科の一部)にはアマリリス属やスイセン属などもあるので、赤系だけではありませんよ(笑)。
shizuo
なんと素敵な伝説でしょう。
そのような伝説が生まれるのも頷けます。
長さん、春待つ素敵な花ですね~。
そうそうわたし、
スノードロップと言えば…。
アマドコロ(甘野老 )をスズランと間違えたことが。
思い出しました^^;。
http://shizuo7f.exblog.jp/10958279/
長さん
日本人ならずとも、この花を見るとロマンチックな物語を作りたくなりますね。
アマドコロをスズランと間違えましたか。アマドコロに似ているといえば、ホウチャクソウなんて言うのもありますよ。
ケン坊
でも、緑の斑が無かったように思います。思いますというのは、デジカメを忘れて撮り損なったんです。後日、もう一度挑戦してみます。
長さん
似た花を見つけましたか。外花被があって内花被より長いものはスノードロップですが、花弁の長さが同じでスズランみたいな花はスノーフレークです。どちらも先端に緑の斑がありますので、分かりやすいです。
斑がないとすると…、長い外花被が斑を隠していたのかも。
eiji
長さん
接写しているので大きそうに見えますが、外花被を含めた直径は2cm強といったところでしょうか。
消えてしまったのは残念ですね。耐寒性のある植物は夏が問題でしょうね。