私がご遺族のお世話を担当したご被災者の名標はこの近くですので、お参りをしてきました。
山の斜面に咲いていた黄色い花はアキノキリンソウのようです。
尾根の周辺からスゲノ沢に掛けて、数百の名標が建てられています。また、ご遺族がそれぞれの思いを込めた石碑や石像なども建てられています。お彼岸の翌週だったので、供えられた仏花があちこちに残っていました。
斜面に咲いていた白い花はノコンギクでしょうか。今回は安物のコンパクトデジカメだったので、画像が鮮明ではありません。 右下の赤い実は何でしょうか?
追記 左下はシロヨメナ、右下はマムシグサ類の実とのことです。なおさん、菜の花さん、ありがとうございました。
林をぬってスゲノ沢に向かいます(写真左下)。 写真右下が、生存者が発見されたスゲノ沢です。尾根に激突した機体は宙返りした状態でスゲノ沢に向け滑り落ちていきましたが、多くの木がクッションの役割を果たしたと考えられています。
一行は、山小屋で小休止の後、下山しました。駐車場まで、民宿不二野家さんのマイクロバスに出迎えていただきました。
次は、慰霊の園にお参りしますが、その前に、日帰り温泉「浜平温泉・しおじの湯」に浸かって、汗した身を清めました。
しおじはモクセイ科トネリコ属の落葉高木の名前からとったものです。シオジ(塩路)は固く、造作材、家具用材、野球バッド、テニスラケットなどに適しており、上野村にはこの木が多いことから「村の木」に指定されています。
< 続く >
この記事へのコメント
なおさん
白い花はシロヨメナかなあ?という気もしますが、いまひとつ自信がありません。朱色の実はマムシグサなどの類(テンナンショウ類)の実ですね。不揃いのトウモロコシのような実ですが、山の鎮魂の篝火のようにも見えますね。
菜の花
お初にコメントさせて頂きます。どうしてここに御巣鷹の尾根の記事が・・・記事を拝見してようやくわかりました。大変な事故に関わっていらっしゃったのですね。
私は関係者ではありませんが、昭和60年のお盆に藤岡の街の異様な姿を垣間見ました。また、数年前、救助に関わった方のお話を直接聞く機会がありました。
長さんさまのように、亡くなった命を忘れずにいて下さる方がいらっしゃる事はご遺族にとって、大きな支えになる事でしょうね。
私はただただ、冥福を祈るのみです。
私も白い花はシロヨメナと思います。
ケン坊
ご遺族からすれば、発見された場所でお参りしたいという気持ちだったんでしょうね。それを汲み取って手厚く後々まで維持管理してきた長さんを初めとする担当者には頭が下がる思いです。
今回の長さんのブログで初めて真の慰霊登山が少し判った様な気がします。本当にご苦労様でした。
長さん
雨はそれほどでもないのですが、木の葉からの滴避けの目的で傘をさしていたようです。
シロヨメナとマムシグサの類いですか。ありがとうございます。
OSAMI
長さん
誰でもが記憶している大事故ですが、JALの安全が向上したかと問われると自信がありません。事故の教訓を風化させないためにも慰霊登山を続けたいと思います。
花の名前も、ありがとうございます。
長さん
ご遺族の多くが、ご遺体が発見された場所にお参りしたいとお考えですので、少しでも楽に登れるよう整備を続けています(私は慰霊登山のみですが…)。
すべてのご被災者への慰霊が出来る場所は上野村の中に慰霊の園が出来ています。次回は、そこを報告します。
長さん
私たちの世代を含めて、九ちゃんのファンが多かったですからね。先回の慰霊登山の時(97年5月)には、30代前半と思える女性のグループが見えていました。
長さん
目黒のおじいちゃん
長さん
わざわざお知らせをいただき、ありがとうございました。