「中国障害者芸術団」に所属する聴覚に障害のある男女21名による「千手観音」と題した踊りだったが、正直、感動した。まるで、生きた千手観音が現われたと思えるほどで、大変素晴らしい舞踊だった(画像はビデオ画面から)。「視聴率74%」とは中国人は何と大げさな、白髪三千丈の類かと思ったら、大変な誤解だった。これなら74%もうなずける。


耳が聞こえない人たちが、一糸乱れず、これほどのパフォーマンスを見せるには血のにじむような訓練があったはず。彼らは太鼓による振動を体で感じてリズムを覚え、仲間の吐く呼吸を肌で感じて演技を揃えたのだという。
一番前で演技した麗華(タイ・リーファ)さんは、中国が誇る女性ダンサーだそうで、カーネギーホールやスカラ座の舞台で絶賛を浴びたと言う。
この振り付けを考えた演出家の張継鋼(チャン・ジガン)さんも素晴らしいと思う。彼が考えたイメージを表現できるのは、研ぎ澄まされた感性を持つ彼らでなければならないと思ったそうだ。
愛知万博の中国ナショナルデーでも演じられたそうだが、現在も世界各国で演じられており、北京オリンピックの開会式でも演じられるという。
見てみたいという方、「youtube」へどうぞ。画像は粗いですが、雰囲気は十分感じられるはず。
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