

中身は黒豆餡と白胡麻味噌餡を練ったもののようだが、黒豆の形が残っており、小麦粉の皮ともども、良い食感だ。甘さも控えめで、上にまぶしてある黒胡麻の風味が生きている。
普通のきんつばは、粒餡に小麦粉を溶いた皮をかぶせ、鉄板の上で四角に焼いたものだが、これは蒸してあるところがみそ。
ところで、「きんつば」の名前の由来をご存知か?私も知りませんでしたが、徳川五代将軍綱吉の頃、うるち米の粉の皮で、赤小豆のあんを包んで焼いたお菓子が京都に現れ、庶民にたいへん喜ばれたんだそうだ。皮はとても薄く、小豆のあんが主体で、だ円形をしていたため刀の鍔(つば)のようだということから、「銀鍔」と言われるようになった。これが江戸に伝わり、銀より金が良いというので「金鍔」となり、皮も小麦粉になったとのこと。
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