一つは、NHK「首都圏ネットワーク」で8月9日から11日かけて3回シリーズで放映された「日航ジャンボ機 墜落から21年」、もう一つは、フジTVで小倉智昭がキャスターを務める「とくダネ!」で、8月10日と11日に2回シリーズで放映されたインサイドウオッチ「日航機墜落事故 遺族の21年」。
昨年も拙ブログで紹介した大島君は、JALで18年間ご遺族の相談係を務め、ご遺族の登山支援で重要な役割を果たした。一昨年定年退職したが、現在もご遺族との交流を絶やしていない。また彼は、御巣鷹の尾根を事故直後から守り続けてきた管理人・故仲澤勝美さんの思いを引き継ぎ、ボランティアで尾根の管理人を務めている。

なぜ御巣鷹の尾根の管理人を引き継いだのかと取材を受けた大島君は「いままでご遺族と長いお付き合いをさせていただいて、ある年齢でサヨナラっていうふうにはいかないと前々から感じていたから、自然にこうなった」と言う。
そして、「自分のひとつの人生がここにつながっていると思っている。できるだけたくさんの遺族に登ってもらいたい。来たいと思ったときにいつでも来て、ああ来て良かったなと思えるようにしておきたい。自分に出来る事はやろうと、体力の続く限りというつもりです」と、御巣鷹の尾根を守り続ける決意を語った。

なお、シリーズ2回目「鎮魂の思いを仏像に」では、陶器で520体の仏像を作った埼玉県本庄市に住む宮部喜代治さんが紹介され、シリーズ3回目「事故を風化させないために」では、遺族の度重なる要望を受けてJALが羽田に作った安全啓発センターで初めて悲惨な事故を目の当たりにした若い社員の思いが取材された。
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