つくば蘭展にて(その2) 蘭愛好団体の優秀作品(後半)

 11月25日に鑑賞した「つくば蘭展」の出展作品を紹介しています。  今回は、二つの蘭愛好団体「つくば洋蘭会」と「らん友会龍ケ崎」の出品作品から優秀作品(後半)を紹介します。 優秀作品の展示風景です(再掲) カトレア・マキシマ C. maxima 南米大陸太平洋側の山地に分布 古くから知られている原種 極めて珍しい花色です 斉藤正博さん(つくば洋蘭会) 日本のランの世界で…

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つくば蘭展にて(その1) 蘭愛好団体の優秀作品(前半)

 今シーズン、各地の蘭展が軒並み中止になる中で、つくば植物園で蘭展が開催されました(11月22~29日)。ラン好きとしては欠かせないので、4日目に見に行ってきました。  コロナ禍と言うことで、鑑賞時間指定で1時間以内ということだったのですが、当日は雨天のため多数の来場が見込めないとして、時間制限無しとなり、ゆっくり写真を撮ることが出来ました。 つくば蘭展のチラシです  会場となった熱帯…

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第113回(2020年)笠間の菊まつり(その4)

 11月17日に見に行った「笠間の菊まつり」の様子を投稿しています。  今回は、楼門から本殿に続く回廊などに展示された、様々な仕立て方の大菊を見て頂きたいと思います。 厚物 三本仕立て 国華幸 最優等 国華穂俵 優等一席 一文字(御紋章菊) 三本仕立て 切り花単 細管 泉郷情熱 最優等 細管 泉郷富水 優等一席 大掴み 斗南の月 …

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第113回(2020年)笠間の菊まつり(その3)

 11月17日に見に行った「笠間の菊まつり」の様子を投稿しています。  笠間稲荷神社の裏手には笠間稲荷美術館があります。美術館の建物は奈良の正倉院を模した高床式平屋建。笠間焼が影響を受けた信楽をはじめ、常滑・瀬戸・越前・丹波・備前の中世六古窯の古陶器などを中心に展示されています。 この前庭が「笠間の菊まつり」の第二会場のようになっており、ここにも様々な菊が展示されていました。 笠間稲…

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あじさい寺・本土寺の紅葉

 11月21日、あじさい寺として知られている長谷山本土寺に紅葉を見に行ってきました。松戸市内で、我が家から歩いて行くことも出来るのですが、片道1時間はかかるので原チャリを飛ばしました。  10時ちょっと前に到着しましたが、3連休の初日とあってか、10人ほどが受付に並んでいました。前日から有料拝観になったことでもあり、受付で紅葉の進み具合を訊ねると、始まったばかりという。ちょっと早かったか。 …

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第113回(2020年)笠間の菊まつり(その2)

 11月17日に見に行った「笠間の菊まつり」の様子を投稿しています。  今回はコロナの関係で、菊人形展が中止になりましたが、境内6ヵ所に分散して菊人形が展示されていました。  毎回、NHKの大河ドラマをテーマに大がかりが菊人形が展示されるのですが、今回は1ヵ所のみです。 麒麟がくる~光秀と信長~ ある日の清洲城。織田信長(右)は久しぶりに光秀(左)を城に呼んだ。力のある者は誰でも天下を…

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第113回(2020年)笠間の菊まつり(その1)

 良く晴れた11月17日、茨城県笠間市にある笠間稲荷神社で、11月23日まで開催された「笠間の菊まつり」を見に行ってきました。5年ぶりです。  笠間の菊まつりは明治41(1908)年に始められた日本で最も古い菊の祭典で、今年は第113回となりました。  境内各所には立ち菊、懸崖菊、千輪咲き、盆栽菊など約8千鉢の菊花がところ狭しと展示され、部門別の競技も行われました。しかし、今年は新型コロナの…

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くらしの植物苑にて(6) サザンカの色々 & チャノキ、ノコンギク

 11月10日に行った「国立歴史民俗博物館・くらしの植物苑」で開催中の「伝統の古典菊展」で見た花を投稿しています。  今回は苑内で咲いていた、サザンカの色々を紹介します。  サザンカは、自生種に近い「サザンカ群」、獅子頭の実生またはその後代と考えられている「カンツバキ群」、サザンカとツバキの間で自然にできた雑種またはその後代と考えられている「ハルサザンカ群」の3グループに大別され、花はグルー…

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2020年秋・京成バラ園にて(4) 秋バラの色々(その4)、フユザクラ、八重イヌサフラン、ドンベア・バーゲッシアエなど

 11月10に訪れた京成バラ園で見た秋バラの紹介、4回目(ラスト)です。  今回は庭園の最奥部にある自然風庭園や、温室の様子も紹介します。 バラ園の中心付近にある噴水と入口方向です HT=ハイブリッドティー、F=フロリパンダ カインダブルー HT、四季咲き、大輪、2015年、ドイツ・コルデス フレグラント・アプリコット F、四季咲き、中輪、強香、1999年、アメリカ…

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くらしの植物苑にて(5) 古典菊・伊勢菊と肥後菊、松阪菊の色々 & ツクバトリカブト、ホトトギス、コウシンバラ

 11月10日に行った「国立歴史民俗博物館・くらしの植物苑」で開催中の「伝統の古典菊展」で見た花を投稿しています。  今回は伊勢菊と肥後菊、及び、初めて見る松坂菊を紹介します。 伊勢菊の展示の様子です(温室内) 伊勢菊とは  花弁が細く、先が垂れるように咲く「垂咲」が特徴です。伊勢神宮の斎王や、彼女に使える女房たちが京の都を懐かしんで取り寄せた嵯峨菊が基本になったとも言われていま…

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冬咲きクレマチス、琉球アサガオ、ニゲラ、モミジルコウ、リッピア、トラデスカンティア・しらモンタナ、レウィシア、ルクリアなど

 ウォーキング中に見た花です。  久しぶりに、冬咲きのクレマチス・シルホサを見ました。この品種は夏に落葉するタイプで、常緑のアンスンエンシス系もあります。他に、四季咲き性、春咲き性、夏咲き性があります。  今咲いているアサガオは琉球アサガオでしょうね。季節外れのニゲラが咲いていました。 冬咲きのクレマチス(原種シルホサ系) キンポウゲ科センニンソウ属の耐寒性つる性多年草 花期は9月…

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2020年秋・京成バラ園にて(3) 秋バラの色々(その3)

 11月10に訪れた京成バラ園で見た秋バラの紹介、3回目です。  記事2回分で30分を要しました。予定は1時間ですから、まだまだ撮れそうです。 F=フロリパンダ、HT=ハイブリッドティー、L=修景、S=シュラブ エンチャンティッド・イブニング F、四季咲き、中輪、強香、2009年、アメリカ・ジャクソン&パーキンス 2009年越後国際コンクール銀賞 フリュイテ F、四季咲…

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くらしの植物苑にて(4) 古典菊・奥州菊の色々 & 食用菊、リンドウ、ツワブキ

 11月10日に行った「国立歴史民俗博物館・くらしの植物苑」で開催中の「伝統の古典菊展」で見た花を投稿しています。  今回は奥州菊を紹介します。 温室内での奥州菊(大掴み)の展示風景です 奥州菊(大掴み)とは  江戸時代の末頃から、奥州八戸地方で盛んに栽培された大菊の系統です。  外側の管状の走り弁を周囲に長く伸ばし、内側の花弁は両手できつく掴んだように巻き、何段にも力強く盛り…

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皇帝ダリア、ネリネ、イゾギク、ハナイソギク、レックス・ベゴニア、ハクチョウゲ、クリスマスホーリーなど

 ウォーキング中に見た花などです。  かねてから探していた皇帝ダリアとネリネがやっと見つかりました。しかも、それぞれ2ヵ所で。今年は咲くのが遅かったようです。 コダチダリア(木立ダリア) キク科ダリア属の多年草。原産はメキシコ、中米、コロンビア 高さは8~10mにもなり、皇帝ダリアと呼ばれる。花期は11月下旬から12月頃 (その1)斜めに伸びているので性格ではないですが、高さは4m…

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2020年秋・京成バラ園にて(2) 秋バラの色々(その2)

 11月10に訪れた京成バラ園で見た秋バラの紹介、2回目です。  南西側に林があり、秋の日の午後ですから、日が当っている場所が次第に少なくなっていきます。  隣の敷地に立つマンションに住む皆さんは、年間パスポート3000円でバラを見放題になるわけですから幸せですね。 F=フロリパンダ、HT=ハイブリッドティー 万葉(まんよう) F、四季咲き、中輪、微香、1988年、京成バラ園芸…

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くらしの植物苑にて(3) 古典菊・丁字菊の色々 & カエデの紅葉、ユズリハの実など

 11月10日に行った「国立歴史民俗博物館・くらしの植物苑」で開催中の「伝統の古典菊展」で見た花を投稿しています。  今回は丁字菊を紹介します。 温室内に展示された丁字菊の一部です 丁字菊とは  江戸時代に盛んに栽培されていた菊で、外周に平弁の舌状花が伸び、中心の筒状花の花弁が大きく発達して盛り上がって咲きます。この盛り上がった形が、香料の丁字(クローブ、フトモモ科の植物)の花に…

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2020年秋・京成バラ園にて(1) 秋バラの色々(その1)

 古典菊の色々の投稿を続けている途中ですが、今回は京成バラ園で見た秋バラを投稿します。実は、11月10日、くらしの植物苑で古典菊などを見た帰途、立ち寄ったのです。場所は知っていても、これまで行ったことがありませんでした。  京成バラ園は、千葉県八千代市にある、京成バラ園芸株式会社(京成グループ)が運営する国内最大級のバラ園です。京成バラ園芸は1959年に設立されましたが、今やバラの作出や育成で…

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くらしの植物苑にて(2) 古典菊・嵯峨菊の色々 & クコの実

 11月10日に行った「国立歴史民俗博物館・くらしの植物苑」で開催中の「伝統の古典菊展」で見た花を投稿しています。  古典菊は嵯峨菊、江戸菊(先回紹介)、伊勢菊、奥州菊、肥後菊、丁字菊の6種類に分類されていますが、今回は嵯峨菊を紹介します。 嵯峨菊の展示の一部です(温室の側面によしずが設置されていました) 嵯峨菊とは  嵯峨天皇の時代に宮廷に植えられ、茶会や歌会に並べて鑑賞したの…

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くらしの植物苑にて(1) 古典菊・江戸菊の色々 & ミナロバータ

 11月10日、佐倉市にある「くらしの植物苑」(注1)に「伝統の古典菊展」(注2、11/29まで開催)を見に行ってきました。昨年は11月13日に行ったのですが、今年は菊の開花が若干遅いようで、肥後菊や松阪菊はやっと開花したところというものが多かったです。  今回は苑内の4ヵ所に展示された6種類の古典菊の中から江戸菊を取り上げました。 (注1)「くらしの植物苑」は、佐倉城趾内にある「国立歴史民…

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アブチロン、ヒイラギモクセイ、サザンカ、キダチチョウセンアサガオ、フジバカマ、ベニバナシャリンバイ、ヤマボウシなど

 ウォーキング中に見た花です。  黄色いアブチロンがまだ咲いているのに出会いました。熱帯花木ですが、花期は4月から11月上旬と、とても長いのです。後刻、白花にも出会いました。  この秋、初めてのヒイラギモクセイの花や、花付きが良いサザンカやキダチチョウセンアサガオにも出会いました。 アブチロン アオイ科イチビ属(アブチロン属)の熱帯性常緑低木。ブラジル原産 橙色の花をよく見かける。…

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勝沼・ハーブ庭園旅日記にて(3) ローズガーデンの花たち(その2) & レウコフィルム、タイタンビカス

 10月22日に訪れた「ハーブ庭園旅日記 勝沼庭園」で見た花たちです。  今回はローズガーデンで咲いていたバラの続きです。 HT=ハイブリッドティー F=フロリパンダ  E=イングリッシュ・ローズ S=シュラブ  ミセス・ハーバート・スティーブンス HT 四季咲き 大輪 中香 1910年 イギリス・マグレディ アーリーモダンローズを代表する白バラ ガーデン・パー…

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勝沼・ハーブ庭園旅日記にて(2) ローズガーデンの花たち(その1) & ムベの実など

 10月22日に訪れた「ハーブ庭園旅日記 勝沼庭園」で見た花たちです。  今回はローズガーデンで咲いていたバラを取り上げました。気温が下がってきているので、花にシミが出来ていたり、花弁が開ききってしまったものなどがあり、比較的綺麗なものだけを撮りました。 ローズガーデンです。北の方角に甲斐の山々が見えます HT=ハイブリッドティー F=フロリパンダ S=シュラブ  エモー…

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勝沼・ハーブ庭園旅日記にて(1) 庭園内部の様子

 10月21日から1泊の旅行で、2日目は山中湖花の都公園に続いて、「ハーブ庭園旅日記 勝沼庭園」に行きました。  出発前の天気予報では、午後に雨マークが付いていたので、山梨県内の温室がある施設をネットで調べたらここがヒットしました。施設のHPはこちらです。  ここは、宝石の研磨や販売などで成功した英雅堂グループという企業が1996年1月に開設した、ハーブや化粧品などの販売店を兼ねる私設庭園で…

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山中湖花の都公園にて(3) フローラルドームふらら(その2)

 旅行2日目の10月22日、山中湖の北にある「山中湖花の都公園」に来ています。今回も有料エリア「清流の里」の中にある全天候型温室「フローラルドームふらら」で見た花などを紹介します。  この中で、ホモランサス・ポーテリーとプレクトランサス・マダガスカリエンシスは初めて見ました。 タスマニアンビオラ スミレ科スミレ属の多年草。オーストラリア原産 別名:パンダスミレ、ツタスミレ、ビオラ・バ…

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山中湖花の都公園にて(2) フローラルドームふらら(その1)

 旅行2日目の10月22日、山中湖の北にある「山中湖花の都公園」に来ています。今回は有料エリア「清流の里」の中にある全天候型温室「フローラルドームふらら」で見た花などを紹介します。 フローラルドームふららの全景(左=北側が入口で、南北に長い) 紅葉したマユミに実が鈴なり(背後の太い木はイチイ) エントランスホールではコチョウランとインパチェンスがお出迎え …

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山中湖花の都公園にて(1) 花畑・農園エリアと清流の里

 旅行2日目の10月22日、箱根仙石原温泉から御殿場経由で、山中湖の北にある「山中湖花の都公園」に向かいました。6年前の5月に行って以来、2回目です。  花の都公園は標高1000mの高原にあり、広さは30万㎡。広大な無料エリアと有料エリア(清流の里)があります。下は案内図ですが、小さくて分かり難いかも知れませんので、公式HP(こちら)もご覧下さい。 無料エリアの花の都大橋付近から見た…

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仙石原すすき草原にて(2020年秋)

 10月21日、箱根湿性花園で花の写真を撮り終えたのは15時20分頃。まだ、十分明るいので、仙石原すすき草原に行ってみることにしました。  近くの有料駐車場に車を預け、歩き始めたのは15時半頃でした。1枚目の写真はすすき草原の周辺案内図ですが、緑の部分が台ヶ岳の山麓に広がるすすき草原です。すすき草原の広さは約18ヘクタール(東京ドームの4倍程の広さ)とのことです。案内図の左から右(西から東)へ…

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箱根湿性花園「秋の山野草展」にて(6) キクやその園芸種、ダイモンジソウなど

2020年秋の箱根湿性花園にて(その9)  10月21日に訪れた箱根湿性花園で見た花や実などを紹介しています。  開催中の「秋の山野草展」では、珍しいキクや、キクの園芸種も展示されていました。 展示風景 タニガワコンギク(谷川紺菊) キク科シオン属の多年草。ノコンギクに似るが、葉が細い 紀伊半島、四国、九州に生えるノコンギクの渓流タイプ それ以外の地域のものはセンボンギクと…

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箱根湿性花園「秋の山野草展」にて(5) ダイモンジソウの色々

2020年秋の箱根湿性花園にて(その8)  10月21日に訪れた箱根湿性花園で見た花や実などを紹介しています。  開催中の「秋の山野草展」では、別コーナーでダイモンジソウ(大文字草、ユキノシタ科ユキノシタ属の多年草)の色々が展示されていたので、それらを紹介します。 ‘紅美人’(べにびじん) ピンクの標準花 ‘七変化’(しちへんげ) フギレ弁(小さな切れ込みが入る)…

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箱根湿性花園「秋の山野草展」にて(4) ホトトギスの園芸種

2020年秋の箱根湿性花園にて(その7)  10月21日に訪れた箱根湿性花園で見た花や実などを紹介しています。  開催中の「秋の山野草展」でホトトギスの園芸種が展示されていましたが、通路を挟んで向かい側にも色々取りそろえてあったので、それらを紹介します。 ホトトギスの園芸品種の展示風景 園芸品種の説明板 ‘静’(しずか) 白地にうっすらと弁先から紫色が差す花色に淡い小…

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