神代植物公園にて(9) 特別企画展「世界のなかで日本の植物が果たした役割と影響」(その1)

 神代植物公園の植物会館展示室で、「世界のなかで日本の植物が果たした役割と影響」と題した特別企画展が開催されていました(1月26日まで)。  興味ある内容で、良く纏められているなと思ったので、展示されたパネルを全部撮影してきました。  その写真を横1000ピクセルで投稿しますが、字が読めないかも知れないので、各画像の下にPDFをリンクしてあります。ご興味がおありでしたら、リンクを開き、拡大し…

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神代植物公園にて(8) 大温室で見た花(熱帯スイレン室など)

 神代植物公園の大温室で見た花、3回目です。  「ベゴニア室」から一旦「展示休憩室」に戻り、「熱帯スイレン室」に入りました。  熱帯スイレンの学名はニンファエア(Nymphaea)です。 ‘ディレクター・G.T.ムーア’ George H.Pring, 1941 熱帯スイレンの代表的な品種。嚢紫色の花だが、個体差が激しい ‘ムラサキシキブ’ 萼の濃紫色が特徴。花弁の咲き…

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神代植物公園にて(7) 大温室で見た花(ラン室~ベゴニア室)

 神代植物公園の大温室で見た花を紹介しています。  今回は、前記事に続いて、ラン室で見た花です。 ラン室の展示の様子です。主に、コチョウランの交配種です デンドロビウム・カスバートソニー Dendrobium cuthbertsonii ニューギニア島原産の着生種 花径は3cm位。花色はピンク、オレンジ色、赤など変化に富む オンシディオダ・モーニング・メロディー…

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神代植物公園にて(6) 大温室で見た花(ラン室など) ヒメサザンカ、原種ランなど

 神代植物公園の大温室で見た花を紹介しています。  熱帯花木室を出ると、リニューアルで新設された「展示休憩室」になります。トイレを拝借し、自販機でコーヒーを買おうとすると、小さな白い花が咲く鉢植えの木が目に止まりました。 ヒメサザンカ(姫山茶花) ツバキ科ツバキ属の常緑小高木(5~10m)。琉球列島の固有種 沖縄では冬に咲くが、内地では春咲きらしい。花径は3cmくらい  ツバキ…

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神代植物公園にて(5) 大温室で見た花(熱帯花木温室) ハイビスカス、ドンベア、ナンヨウザクラなど

 神代植物公園にての大温室で見た花を紹介します。訪れたのは8年ぶりですから、改修工事完了後の大温室に入ったのは初めてです。 バラ園から見た大温室(外観はあまり変わらないが、奥が広くなった) ウェルカムフラワーはベニバナクサギ(紅花臭木、シソ科) 二重ドアを入ると熱帯花木室で、ハイビスカス(アオイ科)がお出迎え (1枚目はハイビスカス ‘レモンフラミンゴ’) …

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神代植物公園にて(4) ツバキの色々

 1月21日、神代植物公園の「つばき・さざんか園」で園芸種の花を色々見てきました。  今回は、ツバキを纏めました。 「つばき・さざんか園」の植栽状況 淡妙蓮寺(うすみょうれんじ) 淡桃色、ふっくらとした筒咲き、中輪。中部産の古種 珠錨(たまいかり) 桃地に底白の一重、椀咲き、筒しべの中輪。2~4月。熊本産 白露錦(はくろにしき) 淡桃地に紅吹掛小絞、八…

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神代植物公園にて(3) サザンカの色々

 1月21日、神代植物公園の「つばき・さざんか園」で栽培種の花を色々見てきました。  今回は、サザンカを纏めました。 「つばき・さざんか園」の植栽状況 蜀紅錦(しょっこうにしき) ハルサザンカ群。一重で濃紅色地に白斑模様。12~3月 大空(おおぞら) サザンカ群。肥後産。白地に淡紅ぼかし、一重、平開、極大輪、11~12月 艶姿(えにし) カンツバキ群。…

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神代植物公園にて(2) ロウバイ、ソシンロウバイ、ウメ(冬至、白難波)など

 神代植物公園内の植物会館で写真を撮影した後、深大寺門の先にある「うめ園」や「つばき・さざんか園」に向かうと、黄色い花が見えてきました。 ソシンロウバイ(素心蝋梅) ロウバイ科ロウバイ属の落葉低木。中国原産のロウバイの変種  モミジバフウの高木にはまだ紅葉が残っていました。 モミジバフウ(紅葉葉楓) フウ科フウ属の落葉高木。北アメリカ中南部・中央アメリカ原産 日本へは…

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神代植物公園にて(1) フクジュソウ、ウメ(八重寒紅)、サザンカ、ツバキ、冬ボタン、クンシランの原種など

 1月21日、久しぶりに神代植物公園に行ってきました。記録を調べて見たら、実に8年ぶりでした。 入園する前に、無料区画の植物多様性センターを一回り ヤマコウバシ(山香ばし、クスノキ科)の枯葉が目立っていました 落ち葉の中にフクジュソウ(福寿草、キンポウゲ科)を一輪発見  既に12時を過ぎてしまったので、食事をするために休憩所に向かうと、梅の花が目に入りました。 八重寒紅…

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第59回全日本蘭協会洋らん展(10) ちょっと気になったランたち

 1月9日から13日まで開催された第59回全日本蘭協会洋らん展で見た花の紹介もこれで最終回です。  今回は個人的に気になった品種を選んでみました。 セロジネ・ミニアタ Coel. miniata 武井みゆきさん(全日本蘭協会、出品部門20) < 水戸蘭友会賞 > スマトラ島、バリ島、ジャワ島の標高2500mまでに分布 セロジネでは珍しい赤橙色の花で、花径は1cmほど。これ以…

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第59回全日本蘭協会洋らん展(9) 愛好団体の出品作品から

 1月9日から13日まで開催された第59回全日本蘭協会洋らん展で見た作品から紹介しています。  今回は愛好団体から出品された作品で、各賞を受賞された作品を紹介します。 展示風景の一部です コクレアンテス・リップブラッシュ Cochleanthes Lip Blush (Cochleanthes candida x Cochleanthes amazonica) 紙谷多佳子さ…

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第59回全日本蘭協会洋らん展(8) 特別展示「デンドロビウムへの誘い」から

 月9日から13日まで開催された第59回全日本蘭協会洋らん展では、「デンドロビウムへの誘い」と題した特別展示が行われました。  デンドロビウム属は原種だけでも約1700種と言われ。パルポフィラム属に次いで2番目の大属で、東南アジアを中心に、日本、インド、オーストラリアという広大な三角形の中に自生しています。  デンドロビウムの名前は、古代ギリシヤ語の「樹」を意味するデンドロンと、「生命」を意…

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第59回全日本蘭協会洋らん展(7) 香り審査部門の作品から

 第59回全日本蘭協会洋らん展(1/9~13,池袋サンシャインシティ)で見た花を投稿しています。  今回は香りの審査部門の受賞作品を紹介します。  先ずは、全日本蘭協会の部の上位三賞です。  今回は、審査員によると思われる香りの解説も記されていたので、併せて記載しておきます(「」でくくりました)。 < 第一位 ・ 資生堂賞 > リンコレリオカトレア・バーモンツ・グリーン マウ…

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第59回全日本蘭協会洋らん展(6) 上位作品の展示から(その5) & 珍しいラン

 池袋サンシャインシティで開催された第59回全日本蘭協会洋らん展の上位作品を紹介しています。  今回は、全日本蘭協会の会員として、各審査部門に出品された上位受賞作品の残りを紹介します。 < サンパウロ蘭協会賞 > デンドロビウム・テトラゴナム Dendrobium tetragonum 櫻井 一さん(出品部門18) オーストラリア原産。花が面白い。多肉質の茎の断面が四角い …

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第59回全日本蘭協会洋らん展(5) 上位作品の展示から(その4) & プレウロタリス属

 池袋サンシャインシティで開催された第59回全日本蘭協会洋らん展の上位作品を紹介しています。  今回は、全日本蘭協会の会員として、各審査部門に出品された上位受賞作品を紹介します。  それらの作品は入賞作品展示コーナーの左の方に集められていました。 < 藤沢洋蘭愛好会賞 > カトレア・ミニパープル ‘ブルーリバー’ C. Mini Purple 'Blue River' 倉…

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第59回全日本蘭協会洋らん展(4) 上位作品の展示から(その3)

 池袋サンシャインシティで開催された第59回全日本蘭協会洋らん展の上位作品を紹介しています。  今回は、前記事に続き、友好団体から出品された上位受賞作品の続きを紹介します。 < ワカヤマオーキッド賞 > カトレア・ワルケリアナ・チポ ‘ラブアフター#3’ C. walkeruana tipo 'Love After #3' HCC/ACWJ 佐藤悦朗さん(日本ワルケリアナ協会) …

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第59回全日本蘭協会洋らん展(3) 上位作品の展示から(その2)

 池袋サンシャインシティで開催された第59回全日本蘭協会洋らん展の上位受賞作品を紹介しています。  今回は展示された上位受賞作品のうち、愛好団体として出品された方の作品を紹介しようと思います。 < 国際園芸賞 > アングレカム・エブルネウム Angraecum eburneum 'Aiwa' 上里忠彦さん(むさし野蘭会) マダガスカル、コモロ、マスカレン諸島に分布する大型…

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第59回全日本蘭協会洋らん展(2) 上位作品の展示から(その1)

 池袋サンシャインシティで開催された第59回全日本蘭協会洋らん展に出品された1,200もの作品の中で、上位となった受賞作品を紹介します。  上位となった作品とは、出品花を審査部門別または友好団体別に分け、各部門ごとに1席(青リボン)となったものです。  その中で、更に、審査部門別1席の作品から、(全日本蘭協会の)会長賞、協会賞、優良賞が、友好団体別1席の中から、最優秀賞、優秀賞、優良賞が授与…

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第59回全日本蘭協会洋らん展(1) 会場の概要とフラワーアレンジメント教室

 池袋サンシャインで「サンシャインシティは花盛り!2020~蘭でおもてなし~」と題して、1月9日から13日まで、「第59回全日本蘭協会洋らん展」が開催されていました。詳細についてはサンシャインシティのニュースリリースが詳しいです(こちら)。  主催の全日本蘭協会は洋蘭愛好会の団体で、この洋らん展には約220名(23の愛好団体+個人)から約1,200株の洋蘭が出展されるという、趣味家が主催する洋…

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板橋区立熱帯環境植物館にて(7)水族館の生物(クラゲ、淡水エイ、アジアアロワナ、ヨダレカケ、サギフエ、ユメカサゴなど)

 1月2日に訪れた板橋区立熱帯環境植物館の水族館で見た生物です。  ここに展示された生物の殆どは横浜・八景島シーパラダイスで育てられてきたものです。  勿論、熱帯魚の展示はありますが、今回は目先をちょっと変えてみました。 ミズクラゲ 日本を始め、世界中の海に生息。傘径は30cmになる 毒の強さは非常に強力 サカサクラゲ 名の由来は、♨のように、傘を逆さにして泳ぐことから …

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板橋区立熱帯環境植物館にて(6)メディニラ・スペキオサ、バンダ、ポインセチア、スネイルフラワー、ネオレゲリア、キンゴウカンなど

 1月2日に訪れた板橋区立熱帯環境植物館で見た花たちです。  今回は「冷室」と呼ばれる、熱帯高山帯の雲霧林を再現した部屋で見た花の続きです。 メディニラ・スペキオサ ノボタン科メディニラ属の常緑小低木で、原産はインドネシアのジャワ島 残念ながら、花は一輪も見つかりませんでした フラグミペディウム・シュリミー Phragmipedium schlimii コロンビアの標高10…

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板橋区立熱帯環境植物館にて(5)ベンガルヤハズカズラ、ウィトフィルディア・エロンガータ、キンカチャ、コウトウシュウカイドウなど

 1月2日に訪れた板橋区立熱帯環境植物館の温室で咲いていた花を紹介します。 ベンガルヤハズカズラ(ベンガル矢筈葛) キツネノマゴ科ツンベルギア属のつる性宿根草 学名:ツンベルギア・グランディフローラ ウナズキヒメフヨウ(頷き姫芙蓉) アオイ科フヨウ属の常緑低木。原産は熱帯アメリカ デンドロビウム交配種 Den. ophioglossum x miyakei …

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ソシンロウバイ、シャコバサボテン、アロエ、ニホンスイセン、サガギク、ツタンカーメンのエンドウ

 久しぶりに、ウォーキング中に見た花を投稿します。  探していたロウバイの花がやっと見つかりました。 ソシンロウバイ(素心蝋梅) ロウバイ科ロウバイ属の落葉低木。中国原産のロウバイの変種 この木には枯葉がたくさん残っていました 花は雌性先熟。咲き初めは雄しべが開いていて、花粉はまだ出ない 上の花は雌しべが他からの花粉を受け入れる状態。成熟してくると 雄しべが雌しべについ…

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板橋区立熱帯環境植物館にて(4) デンドロビウムの色々

 1月2日に板橋区立熱帯環境植物館を訪れました。  今回のラン展のメインテーマは「デンドロビウム」で、そ多様な種類を系統に分け、その魅力を紹介するというものでした。  デンドロビウムの語源は、ギリシャ語の「木に生きる」という意味で、野生では殆どが樹上に着生しています。東南アジアを中心に1000以上の原種があり、形態や新種の多さから、系統別に分けられることが多いランです。  また、日本の…

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板橋区立熱帯環境植物館にて(3) 神代洋らん友の会の作品展②

 板橋区立熱帯環境植物館で開催中のラン展に出品された「神代洋らん友の会」の皆さんの作品を紹介しています。 カトレア・プリンセス・ベルス ‘ベティーズ・ブーケ’ C. Princess Bells ‘Betty's Bouquet’ (C. Empress Bells x C. Bob Betts) 数多くの極整型白花銘花を輩出した白花の銘親同士の交配種 島村正義さん カ…

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板橋区立熱帯環境植物館にて(2) タイガーオーキッド & 神代洋らん友の会の作品展①

 1月2日、板橋区立熱帯環境植物館で1月13日まで開催されているラン展を見に行ってきました。  企画展示室のラン展入口から見て左手前に、「タイガーオーキッドが咲きました」と書かれたパネルがあり、大きな植物に花が咲いていました。  タイガーオーキッドはラン科グラマトフィルム属の着生蘭で、学名はグラマトフィルム・スペキオスム、和名はホウオウラン(鳳凰蘭)です。  草丈は7mを超え、花径10cm…

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板橋区立熱帯環境植物館にて(1) ウェルカムフラワーや生け花など

 1月2日、板橋区立熱帯環境植物館に行ってきました。この植物館は、夢の島同様、清掃工場で発生した熱を温室に利用しており、水族館も併設されています。また、別棟ですが、温水プールも設置されています。都営三田線の高島平駅から徒歩7分程度で、アクセスも良いのです。  今回の目的は企画展示室で開催されているラン展を見るためです。小規模なものですが、新年に開催するのはここが一番早いのではないかと思います。…

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ドンベア・ウォリッキー、エパクリス・レクリナータ、バンダ・サンサイブルーなど & カンザキアヤメ

 昨年12月27日に、夢の島熱帯植物館に「鼠の名の付く植物展」を見に行きましたが、温室にも入ってみました。  前回来てから1週間足らずですが、ドンベア・ウォリッキーやエパクリス・レクリナータが新たに開花していました。 ドンベア・ウォリッキー(ドンベア・ワリッキー) アオイ科ドンベア属の非耐寒性常緑低木。原産はマダガスカル諸島 50個ほどの小花の集まりが15cm程の半球体となり、垂れ下…

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鼠の名の付く植物展(2)金紐、鼠刺、四十八茶百鼠、不尽木、鼠麹草、鼠黐など

 夢の島熱帯植物館で1月26日まで開催されている「鼠の名の付く植物展」で展示された植物、その2です。 金色ねずみの尻尾 サボテン科アポロカクタス属の植物。メキシコ原産 「金紐」の名で流通するキンヒモサボテン。その英名がこの名前 写真のように、別のサボテンに接ぎ木することで、丈夫に育つという ネズミサシ(鼠刺) ヒノキ科ビャクシン属の針葉樹。在来種、別名:ネズ(杜松)など …

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鼠の名の付く植物展(1)ネズミノオゴケ、ねずみはこべ、ねずみつぐろ、クリスマスマウス、ミッキーマウスの木、薬用鼠尾草など

 今年の干支はねずみですね。夢の島熱帯植物館で12月26日から「令和2年 鼠の名の付く植物展」が開かれているので、年末年始の休館日になる前に見に行ってきました。  植物展では16種類が展示されていましたので、2回に分けて紹介します。 ネズミノオゴケ(鼠の尾蘚) アオギヌゴケ科ネズミノオゴケ属のコケ類 日本、朝鮮、中国、ロシア、ヨーロッパ、北アメリカに分布 和名の由来は鼠の尾…

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あけましておめでとうございます

 皆さん、あけましておめでとうございます。        本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。  今日は、長男夫婦や孫たちを招いて、これから新年会です。  写真は、早めにやってきた孫のひろ君とさーちゃんです。  皆さんに、お年玉をひとつ、プレゼントします。  気持ち玉を付ける場合は、例えば「ナイス」アイコンをクリックします。すると、画面が切り替わり、…

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