小石川植物園にて(5)温室1と温室6で見た花:ムニンタイトゴメ、シンニンギア、ミラビリス、チランジア、トクサラン、レリア・アウツムナリスなど

 12月21日に訪れた小石川植物園の新しい温室で見た花たちを記録しています。  今回は、温室の正面入口から見て、一番左端の温室1と、その背後にある温室6で見た花です。  まずは温室1から。ここには主に乾燥地の熱帯植物が展示されています。 ムニンタイトゴメ(無人大唐米) ベンケイソウ科マンネングサ属の多年草。小笠原諸島の固有種 山頂部の日当たりの良い岩場で咲く 絶滅危惧IB類(EN…

続きを読む

小石川植物園にて(4)温室2と温室3で見た花:アサガオ、シマカコウソウ、アンボレラ、キンゴウカン、ジャワ・ジンジャー、ベニマツリなど

 小石川植物園の新しい温室で咲いていた花を紹介しています。今回は、温室3(正面入口ホール)とその左手にある温室2で見た花です。  温室3では何と、アサガオが咲いていました。 アサガオ1(東京古型、とうきょうこけい) 遺伝子分析でアサガオの標準型とされた品種です 詳しくは小石川植物園の解説をご覧下さい → こちら アサガオ2(黄斑入蝉葉黒鳩縞丸咲) 大輪品種。銘は「月夜野」…

続きを読む

小石川植物園にて(3)温室4で見た花:サツマイナモリ、グリフィニア・ヒアシンシナ、サンゴバナ、ツバキカズラなど

 小石川植物園の新しい温室で咲いていた花を紹介しています。今回は、正面入口から見て、左手の温室4で見た花です。この温室には、主として日本及び東アジアの熱帯植物が展示されているそうですが、南アメリカや南アフリカ原産の植物も展示されていました。 サツマイナモリ(薩摩稲森) アカネ科サツマイナモリ属の多年草。関東南部以西〜沖縄の林内に生える ダイトウワダン(大東わだん) キク科…

続きを読む

小石川植物園にて(2)冷温室と温室5でみた花 ダイモンジソウの変種、ミツバオウレン、ミチノククワガタ、ツルワダン、ユズリハワダンなど

 小石川植物園に新しく出来た「冷温室」で見た花たちです。希少種が集められているようでした。 冷温室内の展示の様子です ちょっと見難いですが、緑色のネットがあり、半分だけの公開です 地植えの植物は何年かすると良くなるでしょう イズノシマダイモンジソウ(伊豆の島大文字草) ユキノシタ科ユキノシタ属の多年草。ダイモンジソウの変種 房総半島南部、三浦半島と伊豆諸島の分布。花期…

続きを読む

小石川植物園にて(1) ムレスズメ & 新温室の概要

 小石川植物園(東京大学大学院理学系研究科の附属施設)で、11月19日に新温室がオープンしたと新聞に出ていましたね。早速見に行きたかったのですが、1か月後の12月21日に見に行ってきました。  新温室の床面積は約1,250㎡で、旧温室(1964年建造・2014年閉鎖)の約4倍(公開部分は2倍)に広がったとのことで、東南側には「冷温室」(約100㎡)も出来ていました。なお、新温室が出来たので、植…

続きを読む

初冬の新宿御苑にて(6)メディニラ・スペキオサ、ハイビスカス、アブチロンなど & 新宿御苑栽培洋ラン展⑤

 12月21日に訪れた新宿御苑の大温室で見た花たちです。 メディニラ・スペキオサ ノボタン科メディニラ属の常緑小低木。ボルネオ~フィリピンに分布 花序を包み込むような苞をもつマグニフィカ種もあります ハイビスカスの一品種 この品種は雄しべが長く、先端から見るとリング状に見えます こちらは普通のハイビスカス、しべの状態を比べて下さい アブチロン(黄花)…

続きを読む

クリスマスを彩る植物展(その2) & クレロデンドルム、黄鳳、シーマニア、極楽鳥花、サンゴシトウなど

 12月20に夢の島熱帯植物館で開催中の「クリスマスを彩る植物展」で見た植物の続きです。 クレマチス ‘ジングルベル’ (キンポウゲ科) 1995年にイギリスだ作出された冬咲きのクレマチス 花色は薄いグリーンから白に変化する(フラッシュ使用) シクラメン (サクラソウ科) ヨーロッパを中心にクリスマスを代表する鉢花で、日本でもお馴染み ベツレヘムの星 (キキョウ科…

続きを読む

クリスマスを彩る植物展(その1) & ブラシノキ(赤・白)、カロライナ・ジャスミン

 夢の島熱帯植物館で「クリスマスを彩る植物展」が開かれていたので、12月21日に見に行ってきました。 ロビーには大きなクリスマスツリーの飾り付け 「クリスマスを彩る植物展」はロビーから温室のAドームに至る通路で開催 クリスマスローズ (キンポウゲ科) クリスマスローズは本来、12月頃咲くニゲルという原種をさします 寒い真冬に咲く純白の花は「キリスト生誕の象徴」とされ…

続きを読む

初冬の新宿御苑にて(5) 小黒油茶、ルエリア・デボシアナ、ベニバナクサギ & 新宿御苑栽培洋ラン展④

 12月13日に訪れた新宿御苑の大温室で見た花です。  小黒油茶と書かれた、サザンカのようなツバキを初めて見ました。小黒油茶は中国名で、日本では単にメイオカルパと呼ばれているようです。2番目のルエリア・デボシアナも初めて見ました。 カメリア・メイオカルパ ツバキ科ツバキ属の常緑小低木。中国名:小黒油茶 原産は中国(福建、江西、湖南、広西、貴州)。種から油を採る 花径は4~5cm。日…

続きを読む

初冬の新宿御苑にて(4) 女王の木、オオハマオモト、セダム・モルガニアヌムなど & 新宿御苑栽培洋ラン展③

 12月13日に訪れた新宿御苑の大温室で見た花などです。 スクテラリア・コスタリカナ シソ科スクテラリア属の常緑亜低木。コスタリカ原産 「女王の木」や「王様の木」として流通しているが、名の由来は不明 花の形が王冠に似ているからだという説もある 初めて知りました オオハマオモト(大浜万年青) ヒガンバナ科ハマオモト属の多年草 ハマオモトの近縁種。別名:タイワンハマオモト…

続きを読む

初冬の新宿御苑にて(3) 新宿御苑栽培洋ラン展② & オオベニゴウカン、ツンベルギア、ベニマツリ

 新宿御苑の大温室で見た「新宿御苑栽培洋ラン展」の花と、その他の温室の花を記録しています。 リンコレリオカトレヤ・マルウォース ‘オーキッドグレイド’ Rlc. Malworth ‘Orchidglade’ FCC/AOS ( C. Charlesworthii x Rlc. Malvern ) マキシラリア・ルフェッセンス Max.rufessens 中南米の標高1,70…

続きを読む

初冬の新宿御苑にて(2) 新宿御苑栽培洋ラン展① & ウナヅキヒメフヨウ、パープルスター

 12月13日、新宿御苑にいったのは、「新宿御苑栽培洋ラン展」を見るためでした。展示された洋ランは、愛好家が出展するものではなく、新宿御苑が栽培しているランの一部が展示されているものです(12月4日~15日開催)。副題は「ランが彩る池」としてあるように、温室内の池の周囲を中心に配置してありました。 温室内のブリッジから見た池 左の男性もラン好きらしく、大きなメモ用紙に何やら記録してい…

続きを読む

ベニバナイチゴノキ、イチゴノキ、ツバキ、ヒメリンゴ、アメリカフウ & クリスマスイルミネーション

 ウォーキング中に見た花などです。  ベニバナイチゴノキが見つかりました。初めてです。その2日後、白いイチゴノキに出会いましたが、道路から距離があり、スマホでは花のアップは撮れませんでした。 ベニバナイチゴノキ(紅花苺の木) ツツジ科イチゴノキ属の常緑低木。原産は南ヨーロッパ~シバノン イチゴノキのベニバナ品種。開花期は10~12月 果実は12~2月(黄緑色、黄色、橙色を経て、紅色…

続きを読む

日比谷公園内の日比谷花壇にて シクラメン、ポインセチア、シンビジウム、コチョウランなど

 12月10日、日比谷公園の黄葉や紅葉を撮ってきましたが、所用の帰り、公園内に店舗がある日比谷花壇を覗いてみました。 屋外に展示されたシクラメン 店内のポインセチアやシンビジウム、コチョウランなど (以下、許可を得て、スマホで撮影しています) 赤い苞葉がふっくらした園芸種 こちらは品評会での受賞を目的で作られた特別な品種だとか 結果は「KINU…

続きを読む

初冬の新宿御苑にて(1) カエデ、スイセン、コブクザクラ、ジュウガツザクラ、ヒマラヤサクラ、チャノキ、キダチダリアなど

 12月13日、新宿御苑に行ってきました。生憎の寒い日で、天気も良くありませんが、目的は大温室のランですから、問題はありません。  新宿門から入って大温室を目指す道はカエデの紅葉が美しいのですが・・・。 スイセン(ペーパーホワイト)がかなり咲いていました コブクザクラ(子福桜) カラミザクラとコヒガンとの雑種と考えられている栽培品種 花径2cmの八重で、雌し…

続きを読む

日比谷公園の黄葉・紅葉(その2)

 前記事に続き、12月10日に訪れた日比谷公園で見た黄葉や紅葉です、  今回は、イチョウ並木の途中、松本楼の北側から雲形池に向かいます。 カエデの紅葉は今が盛り 橋を渡って振り返った写真(奥にイチョウ並木が写っている) 雲形池 イチョウ モミジ モミジの映り込み 鶴の噴水とカエデ 青空が増えてきた イチョウを…

続きを読む

日比谷公園の黄葉・紅葉(その1)

 12月10日、所用で西新橋に行く途中、日比谷公園に入ってみると、心字池の縁で「雪吊り」作業が行われていました。  その後、園内のイチョウの黄葉を撮りながら、歩いて見ました。当初、天気はあまり良くなかったのですが、次第に青空がましてきました・ 雪吊り作業 心字池のモミジと石垣上のイチョウ 第一花壇入口のガーデンシクラメンとスイートアリッサム 小音楽堂横の…

続きを読む

あじさい寺として有名な長谷山本土寺の紅葉

 mori-sanpoさんのブログで、あじさい寺として有名な本土寺(松戸市平賀)の紅葉が綺麗だったとの報告がありました(こちら)。  mori-sanpoさんが訪れたのは12月4日ですが、その5日後の月曜日に見に行ってきました。天気予報は晴れだったのですが、朝からどんよりとした曇り空で、一旦はあきらめたものの、雲の隙間から光が漏れ始めたので、バイクを飛ばしました(我が家から15分くらい)。 …

続きを読む

付属自然教育園にて(5)ヒイラギ、テンニンソウ、ミカエリソウ、ヤマコウバシ、オオヒナノウスツボなど & カワセミ

 12月3日に訪れた国立博物館付属自然教育園で見た実などを記録しています。  今回は、入口から見ると一番奥にある「武蔵野植物園」で見たものです。 ヒイラギ(柊・疼木・柊木) モクセイ科モクセイ属の常緑小高木 路傍植物園にも1本、植えられています テンニンソウ(天人草)の実 シソ科テンニンソウ属の多年草 ミカエリソウ(見返草)の実(多分) シソ科テンニン…

続きを読む

イルミネーション(品川インターシティ、天王洲アイル)

 12月9日、所用で品川駅から天王洲アイル駅に向かって歩きました。  既に18時近くで、品川駅港南口の品川インターシティではイルミネーションが綺麗に輝いていました。 品川インターシティの中庭(地下1階相当) 立木を利用しています フードコートに置かれたクリスマスツリー  品川駅から天王洲アイルまで徒歩で25分くらい、在職中、よく歩いた道を通ります。 天…

続きを読む

付属自然教育園にて(4)センニンソウ、マユミ、サネカズラ、サルトリイバラ、イイギリ

 12月3日に訪れた国立博物館付属自然教育園で見た実などを記録しています。  今回は園の中央からやや北西寄りの「水生植物園」、及び、その付近で見たものです。 センニンソウ(仙人草)の痩果と綿毛 キンポウゲ科センニンソウ属のつる性の半低木 風が吹くと飛んでいきます マユミ(檀、真弓、檀弓)の実 ニシキギ科ニシキギ属の落葉低木。別名:ヤマニシキギ(山錦木) 葉は殆ど落ち…

続きを読む

付属自然教育園にて(3)ノハラアザミ、キクタニギク、モミジガサ、ヤブタバコ、ムクロジ、シロヨメナなど

 12月3日に訪れた国立博物館付属自然教育園の花や実などを投稿しています。  今回は「路傍植物園」で見たものです。路傍植物園は入口から100数十m程の区間で、見学路の両側です。 ノハラアザミ(野原薊) キク科アザミ属の多年草。花期は8~10月なので、咲き残りです なおさんから、「トネアザミの方が似ている」とのご意見を頂きました ムサシアブミ(武蔵鐙)の実 サトイモ科テ…

続きを読む

コマユミ、シラカバ、マンサク、ツルバキア、サザンカ、クチナシ、サザンクロスなど

 ウォーキング中に見た花や紅葉です。  あるお宅の玄関前に植えられた木が真っ赤に紅葉していました。枝に白い縦縞があるので、ニシキギ科と思われますが、枝に翼がないのでコマユミでしょう。残念ながら、実は一つも発見出来ませんでした。 コマユミ(小檀、小真弓) ニシキギ科ニシキギ属の落葉低木 シラカンバ(シラカバ、白樺) カバノキ科カバノキ属の落葉高木 民家でシラカバを植えて…

続きを読む

付属自然教育園にて(2)キチジョウソウ、ヤブコウジ、マンリョウ、ガマズミなど & つくば秋の洋蘭展にて(7)

 12月3日に行った国立博物館付属自然教育園の「路傍植物園」で見た花や実です。この前はいつ行ったか調べて見たら、昨年の8月末でした。ですから、1年3か月も行かなかったことになります。  先ずは縁起物から・・・。 キチジョウソウ(吉祥草) キジカクシ科キチジョウソウ属の常緑多年草 家に植えておいて花が咲くと縁起がよいといわれる 殆ど花が終わり、これが最後の花茎でした ヤ…

続きを読む

付属自然教育園にて(1)イロハモミジの紅葉など & つくば秋の洋蘭展にて(6)

 12月3日、東京都庭園美術館での撮影が早く終わったので、隣接した国立博物館付属自然教育園に行って撮影を行いました。  「ひょうたん池」周囲のイロハモミジはまだ青々していましたが、「森の小道」の奥にあるイロハモミジは色よく紅葉していました。 イロハモミジ ムクロジ科カエデ属の落葉高木(旧分類ではカエデ科だったが、 DNA情報を用いた分子系統学によりムクロジ科になった) (「ひょうた…

続きを読む

東京都庭園美術館の黄葉(西洋庭園にて) & つくば秋の洋蘭展より(5)

 12月3日に紅葉(黄葉)を見に行った東京都庭園美術館です。  日本庭園に続いて西洋庭園に入りました。こちらは紅葉する樹種はわずかですが、イチョウの黄葉やカキノキなどが楽しめました。 カキノキ 柿の実とイチョウの黄葉 イチョウの黄葉 カエデとイチョウ キャンバス地のパラソルと黄葉(多分、エノキ)  12月3日撮影。  庭園美術館での…

続きを読む

東京都庭園美術館の紅葉(日本庭園にて) & つくば秋の洋蘭展より(4)

 12月3日、労組OB・OG会の撮影会に参加してきました。今回のお題は「紅葉(黄葉)」で、場所は目黒駅から東へ徒歩7分ほどの「東京都庭園美術館」です。ここは旧朝香宮邸だった場所で、日本庭園のイロハモミジや西洋庭園の大イチョウの黄葉が見事だとのことです。  10時の開園とともに、4名の参加者で日本庭園に向かいます。 日本庭園入口付近から見た紅葉 瓦屋根は重要文化財の茶室。紅葉の奥に池があ…

続きを読む

つくば秋の洋蘭展にて(3)ブルーリボンの作品(その2)

 11月17日から24日まで、つくば植物園で開催された「つくば秋の洋蘭展」(出展:つくば洋蘭会)で見た花を紹介しています。  今回は、ブルーリボン(各部門第一席)の作品(その2)です。 カトレア・リトルマーメイド ‘ジャネット’ C. Little Marmaid 'Janet' 人魚をイメージしたミディカトレアです 岩瀬美千代さん 奨励賞(東京オーキッド・ナーセリー賞) …

続きを読む

つくば植物園の温室にて(3)サクララン、ヤスミヌム・レックス、ツルラン、ホンコンシュスラン、タイワンエビネ、ヘツカランなど

 らん展の花は1回お休みして、つくば植物園の熱帯雨林温室で見た花などを紹介します。この温室には、その時期に咲いているランの原種が展示されていることがあります。 ホヤ・ムルティフロラ ガガイモ科ホヤ属の非耐寒性常緑ツル性低木。マレーシア 原産 別名:サクララン、シューティングスター(流れ星) 「流れ星」という別名がピッタリですね ヤスミヌム・レックス モクセイ科ソケイ属…

続きを読む

ツタの紅葉、ロウヤガキ、イトラッキョウ、フウセンカズラ、ビオラ、ギョリュウバイ

 ウォーキング中に見た紅葉や花です。  最初は我が家の近くにあるお宅のツタの紅葉です。例年より赤くなるのが遅く、発色も良くありません。 ツタ(蔦)の紅葉 ブドウ科ツタ属のつる性の落葉性木本 一番赤そうな所  盆栽好きなお宅のロウヤガキとイトラッキョウです。フェンスと建物の間に台を置き、盆栽をずらりと並べておられるのですが、太いフェンスが邪魔して、絵になりません。 ロウ…

続きを読む

つくば秋の洋蘭展にて(2)ブルーリボンの作品(その1)

 11月17日から24日まで、つくば植物園で開催された「つくば秋の洋蘭展」(出展:つくば洋蘭会)で見た花を紹介しています。  今回は、ブルーリボン(各部門第一席)の作品(その1)です。 ブルーリボンの全作品(13点)です ステノグロティス・ロンギフォリア tenoglottis longifolia 南アフリカ原産の岩生・地生ランで、シソ科の花のような感じです 稲葉茂子さ…

続きを読む