オスモキシロン、オーニソガラム・サンデルシー、キントラノオ、サスマタモウセンゴケなど

新宿御苑の大温室にて(6)  8月22日撮影  大温室の北側で見た花などです。今回は、初めて見る花がいくつもありました。 オスモキシロン・リネアレ ウコギ科オスモキシロン属の常緑小低木。マレーシア原産 黒い部分は雌花が咲いた後、つまり実。白い方は雄花 白い部分の先端から雄しべが飛び出す(花弁はないようだ)  雌花が先に咲いて、ほかの株の花粉をもらい、実になり始めるころ雄花が咲…

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ハナチョウジ、ヒメオニソテツ、ハナキリン、グロッバ・ウィニティなど

新宿御苑の大温室にて(5)  8月22日撮影  「乾燥地の植物」区域で見た花などです。 ハナチョウジ(花丁字) オオバコ科(←ゴマノハグサ科)ハナチョウジ属の常緑低木 原産地はメキシコ。花筒の長さは2.5cmほど。別名ラッセリア ヒメオニソテツ(姫鬼蘇鉄) ザミア科(←ソテツ科)オニソテツ属の常緑低木。南アフリカ原産 樹高は80cm程度まで(葉を含めると2m。オニソ…

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サンゴノボタン、ベゴニア・マソニアナ、カイガンタバコ、ベニゲンペイカズラなど

新宿御苑の大温室にて(4)  8月22日撮影  「熱帯低地の植物」区域で見た花の続きです。久しぶりにサンゴノボタンの花を見ました。一昨年行った時はまだ小さなつぼみの頃だったので。 サンゴノボタン(珊瑚野牡丹) ノボタン科メディニラ属の非耐寒性常緑小低木 原産はインドネシア・ジャワ島。学名メディニラ・スペキオサ こちらは咲き終わって実が出来たところ ベゴニア・マソニアナ…

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ベニギリソウ、オヒルギ・メヒルギ、サンタンカ、ベニギリソウ、アメリカハナグワなど

新宿御苑の大温室にて(3)  8月22日撮影  「熱帯池沼の植物」区域で見た花の続きです。この一画には「沖縄コーナー」が設けられています。 オヒルギ(雄蛭木、雄漂木) ヒルギ科オヒルギ属の常緑高木 別名アカバナヒルギ(赤花蛭木、赤花漂木) 花弁は細く裂けた萼片の内側にあるが、目立たない 日本での分布(Wikipediaより)  奄美大島笠利町を北限とし、南西諸島の河口干潟に…

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ヒメアリアケカズラ、熱帯性スイレン、ナガバミズアオイ、オオオニバスなど

新宿御苑の大温室にて(2)  8月22日撮影  「人と熱帯の植物」と名付けられた区域で、ヒメアリアケカズラが咲いていました。別の枝に実もできていました。花は何度も見ていますが、実を見たのは初めてです。 ヒメアリアケカズラ(姫有明葛) キョウチクトウ科アリアケカズラ属の常緑小低木 ブラジル原産。  花径は3~5cm 花の横顔とつぼみ 初めて見た、イガイガのついた実 …

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コエビソウ、ウコンサンゴバナ、テイキンザクラ,ベニマツリなど

新宿御苑の大温室にて(1)  8月22日撮影  以前、夏の温室は涼しいと書きましたが、この日の温室は暑かったです。風が通るようにドアが開放されているのですが、全面ガラス張りのため、日陰がとても少ないのです。  先ずは、定番の展示から。 コエビソウ(小海老草) キツネノマゴ科ジャスティシア属の常緑低木。メキシコ原産 苞の形が小エビの尻尾に似ているから。花は白に赤紫の模様が入る …

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マルバチシャノキ、ナツズイセン、サンゴシトウなど

 8月21日、所用で新宿まで行ったついでに、新宿御苑に行ってきました。目的は温室の花ですが、今回は外で咲いていた花などです。  新宿門を入って、温室に向かって歩いて行くと、黄色い実をたくさんつけた木がありました。 マルバチシャノキ(丸葉萵苣の木) ムラサキ科チシャノキ属の落葉小高木。ムラサキ科の木本は珍しい? 日本から中国、台湾の海岸に近い山地の林緑などに生える 和名は葉が…

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アキカラマツ、シロバナサクラタデ、ナガボノシロワレモコウ、イヌヌマトラノオなど

付属自然教育園にて(4) 8月15日撮影  園内で持参のサンドイッチやサラダで昼食を済ませ、「水生植物園」の区画に入りました。  遊歩道から階段を降りる途中、左手にアキカラマツが咲いていました。もう終盤です。 アキカラマツ(秋唐松、秋落葉松) キンポウゲ科カラマツソウ属の多年草 カラマツソウに似るが、花弁のように見えるがく片は黄味を帯びる 花(花弁はない)と葉の様子 実が出…

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フシグロセンノウ、コヤブタバコ、ガンクビソウ、タケニグサなど

付属自然教育園にて(3) 8月15日撮影  敷地の北側にある「武蔵野植物園」にやってきました。メインの遊歩道から左折し、細い道をたどると、フシグロセンノウが鮮やかな花を咲かせていました。 フシグロセンノウ(節黒仙翁) ナデシコ科センノウ属の多年草 和名は、茎の節が黒褐色であることに由来。花径は3cmほど  期待していたオオヒナノウスツボは見つからず、ツリガネニンジンも終盤でした…

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シコンノボタン、ホテイアオイ、アンゲロニア、ヒナタノイノコヅチなど

 ウォーキング中に見た花です。気温が下がってきたので、噴き出す汗が少なくなりましたか。 シコンノボタン(紫紺野牡丹) ノボタン科ティボウキナ属(シコンノボタン属)の常緑低木 中南米原産。別名スパイダーフラワー デジカメは紫色が忠実でないので、色を調整しています ハコネウツギ(箱根空木) スイカズラ科タニウツギ属の落葉低木 花期は5~6月頃なのにまだ咲いていた(花は後…

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ムクロジの実、ヌスビトハギ、ミズヒキ、シロネ、アカボシゴマダラなど

付属自然教育園にて(3) 8月15日撮影  「路傍植物園」を抜け、「水鳥の沼」方向に左折しました。  遊歩道にはムクロジの実がたくさん落ちています。写真は、誰かが拾ってロープの支柱に乗せたものです。実の付け根が膨らんでいるのが特徴です。上の実は二つが合着しています。 無患子。ムクロジ科ムクロジ属の落葉高木 果皮にはサポニンを含むので、石鹸の木とも呼ばれる 中の黒い種は、羽根突き…

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キンミズヒキ、ミズタマソウ、ヤブマオ、メヤブマオ、ハグロソウ、キツネノカミソリ

付属自然教育園にて(2) 8月15日撮影  今回は「路傍植物園」で見た花の続きです。 キンミズヒキ(金水引) バラ科キンミズヒキ属の多年草 2枚目は花付きがまばらだが、雄しべが10本以上あるのでキンミズヒキ (ヒメキンミズヒキは花弁が細く、雄しべの数は5~6本) 花後、萼が閉じ(左下)、実が出来る(カギ状の刺がひっつき虫になる) ミズタマソウ(水玉草) アカバ…

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トラノオスズカケ、マツカゼソウ、ヤブミョウガ、ノシラン、ヤブラン

付属自然教育園にて(1)  ウォーキング中に見る花は少なくなり、ありふれたものしか咲いていません。  そんな訳で、8月15日、JR山手線目黒駅から徒歩10分くらいの「付属自然教育園」に行ってきました。正確には国立科学博物館附属自然教育園と言い、「大都市『東京』の中心部にあって今なお豊かな自然が残る、都会の中のオアシスともいえる貴重な森林緑地です」(HPから引用)。右上は、付属自然教育園のおい…

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トケイソウ、八重咲きベゴニア、フルーツパプリカ、矮性トルコギキョウなど

 ウォーキング中に見た花などです。今回も、すべてスマホによる撮影です。  あるお宅のフェンスの幅5mほどに増えたトケイソウが元気です。6月頃から咲いていますが、まだつぼみがたくさんありました。 トケイソウ(時計草) トケイソウ科トケイソウ属の常緑つる性低木。中南米原産 一番ポピュラーな‘カエルレア’という品種。一日花です 今年、初めて実を2つ確認しました 右上にも写っています…

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ムラサキナツフジ、クサギ、シナガワハギ、ベニバナマンサク

 ウォーキング中に見た花です。  ムラサキナツフジの状態のよい花に出会いました。関東ではやや珍しい部類ではないでしょうか。 ムラサキナツフジ(紫夏藤) マメ科ナツフジ属の常緑低木。蔓性だがフジのようには伸びない 日本の南西諸島から台湾、中国南部に分布。フジは別属 和名はサッコウフジ(酢甲藤)、別名:タイワンサッコウフジ 盆栽としても好まれるそうです 日本固有種であるナツ…

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ジュズダマ、シュウメイギク、ベロニカ、コブシの実

 ウォーキング中に見た花などです。  あるお宅の、使わなくなった駐車場入り口でジュズダマが花を咲かせていました。 ジュズダマ(数珠玉) イネ科ジュズダマ属の多年草。熱帯アジア原産 稲とともに 食用作物として渡来。ハトムギの原種 ジュズダマはイネ科の植物の中でも特殊な構造の花を付ける 雌花は硬い「玉」(苞葉鞘)の部分で、雄花はその先から伸びる 上の写真で、枯れた雄花が見られま…

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デュランタ宝塚、ヤノネボンテンカ、ヒメイワダレソウ、ヒマラヤユキノシタ

 ウォーキング中に見た花です。  冒頭は花茎を長く伸ばしたデュランタ・タカラヅカですが、個人宅のものとしてはかなり大きい部類ではないでしょうか。 デュランタ‘タカラヅカ’ クマツヅラ科ハリマツリ属の常緑樹(日本では落葉する) デュランタはメキシコや西インド諸島などに30種ほどあるという 和名はタイワンレンギョウ(台湾連翹)、別名ハリマツリ(玻璃茉莉) デュランタ‘タカラヅカ’はデ…

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タカサゴユリ、リンゴアザミ、ニラ、覆輪サルスベリなど

 ウォーキング中に見た花などです。  先日、シンテッポウユリを投稿しましたが、今回はタカサゴユリ(高砂百合)です。シンテッポウユリは白い花ですが、タカサゴユリは花弁の表側に赤紫の筋があります。 ユリ科ユリ属の多年草。台湾原産の帰化植物  畑の一角で、ムラサキルーシャン(流通名)が蔓延っていました。和名はリンゴアザミ(林檎薊)、葉に触れると林檎のような匂いがするので、ハーブとして利用…

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「花粉を運ぶ方法の進化」「動物が作った色とりどりの花」

 つくば植物園には研修展示館があり、時々興味ある企画が展示されています。今回は3階のロビーに展示してあった2枚のパネルを紹介します。  パネルの写真では文字が読みづらいのでブログ用に編集してみました。 花粉を運ぶ方法の変化  花が誕生したときの受粉は、大量の花粉を風まかせに飛ばして雌しべにつける、風媒というやり方でした。  より確実な受粉の手段を求めて進化した植物は、動物に花粉を…

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ヒメバショウ、マルバハタケムシロ、ヒメタムラソウ、ハマボッスなど

つくば植物園にて(10)  7月27日に訪れたつくば植物園で見た花です。今回は「多目的温室」の植物です。この時期は、主として琉球列島で見られる植物が展示してありました。 ヒメバショウ(姫芭蕉) バショウ科バショウ属の常緑多年草。原産は中国南部~インドシナ半島 別名:ビジンバショウ(美人芭蕉) バナナの仲間で、小型です。新宿御苑の温室で一度見たことがあります 赤い部分は苞で、花は黄…

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フウラン、チシマゼキショウの仲間、アシナガムシトリスミレ、キイセンニンソウなど

つくば植物園にて(9)  7月27日に訪れたつくば植物園で見た花です。今回も「熱帯雨林温室」の植物です。  2階の東側回廊には、その時期に咲いている珍しい植物が置かれていたり、手すりに吊り下げられていたりします。 フウラン(風蘭) ラン科フウラン属の多年草。絶滅危惧Ⅱ類 (VU) 関東以西の日本と中国、朝鮮に分布する着生ラン  フウランは、東アジアの温暖な土地の木に着生するラン…

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ファレノプシス・アマビリス、クロバナタシロイモ、パープルスターなど

つくば植物園にて(8)  7月27日に訪れたつくば植物園で見た花です。今回も「熱帯雨林温室」の植物です。  夏はランの展示が少なく、あっても、水滴の痕跡が目立つガラス越しなので、綺麗な写真が撮れません。今回は熱帯雨林温室の1階へ降りる階段脇で、綺麗な胡蝶蘭が咲いていました。 ファレノプシス・アマビリス 原産はフィリピンからニューギニア、オーストラリア北部にかけて 湿った岸壁などに着…

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ピンクノウゼンカズラ、サルスベリ、シンテッポウユリ、アメリカデイゴなど

 8月7日、市立総合医療センターで診察を受けた後、我が家まで歩いて帰ることにしました。およそ3キロほどですが、途中で見た花などを投稿します。  台風の影響で小雨が降っていたので、写真の色はイマイチ。全てスマホによる撮影です。  ピンクノウゼンカズラ(ピンク凌霄花)が咲いていました。植物園以外で見たのは初めてです。 ノウゼンカズラ科パンドレア属の常緑蔓性低木。原産は南アフリカ …

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ハエマンサス・カテリナエ、アデニア・グラウカ、世界最大のランなど

つくば植物園にて(7)  7月27日に訪れたつくば植物園で見た花です。今回も「サバンナ温室」の植物です。  遊歩道から距離がある、温室の片隅で赤くて細い花が咲いていました。名札も見えないので、ヒガンバナ科?と当りを付けて検索したらバッチリでした。 ハエマンサス・カテリナエ (ハエマンサス・カトリナエ) ヒガンバナ科マユハケオモト属の多年草。南アフリカ原産 草丈は70cm程度、花径は2…

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砂漠万年青(奇想天外)、姫コスモス、棘なしキリンソウなど

つくば植物園にて(7)  7月27日に訪れたつくば植物園で見た花です。今回は、「熱帯雨林植物温室」を見終わって、一番大きな「サバンナ温室」に入りました。 奇想天外(ウェルウィッチア・ミラビリス) ウェルウィッチア科ウェルウィッチア属の常緑裸子植物。一属一種 原産はナミビア、アンゴラ。別名:砂漠万年青 花を見たのは2013年に続いて、2回目 まさに奇想天外  2枚の葉だけで生…

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アマゾンユリ、パリソタ・バーテリー、カカオ、シャムの舞姫、バルレリア・オエノテロイデス

つくば植物園にて(6)  7月27日に訪れたつくば植物園(正式には「国立科学博物館 筑波実験植物園」という)で見た花の続きです。今回は5つある温室のうち、熱帯資源植物温室で見た花などです。 アマゾンユリ(アマゾンリリー) ヒガンバナ科アマゾンユリ属の多年草(球根植物) 原産はアンデス山地(コロンビアからペルーにかけて) 和名は、ギボウシスイセン(擬宝珠水仙) 好きな花の一つです …

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大輪朝顔と変化朝顔の共催展(日比谷公園) その3

 8月1日、日比谷公園の常設陳列場で開催されていた超大輪朝顔展と変化朝顔展で撮った写真です。  3回目の今回は、変化朝顔研究会の変化朝顔を投稿します。 変化朝顔とは  朝顔とはとても思えないし、じつに多種多様な形の花を咲かせます。日本が誇る特殊な朝顔です。江戸時代から200年を経て21世紀の現代まで、愛好家の間にだけ面々と伝えられてきた「古典園芸植物」のひとつです。(変化朝顔研究会のH…

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大輪朝顔と変化朝顔の共催展(日比谷公園) その2

 前記事に続き、日比谷公園の常設陳列場で開催されていた超大輪朝顔展と変化朝顔展で撮った写真を投稿します。  会期中に、東京朝顔研究会会員の加藤俊雄氏栽培による花銘「浦霞5613」(らせん仕立)が、会最大記録となる、25.5cm径で咲いたそうです。 < 超大輪朝顔展・切込み作り >  仕立鉢は基本的に5号鉢(径15cm)、一部6号鉢(径18cm)が使用されています。 < 優…

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大輪朝顔と変化朝顔の共催展(日比谷公園) その1

 8月1日、所用で都内に出たついでに、日比谷公園の常設陳列場で行われている「超大輪朝顔展」を見に行ってきました。会場では、変化朝顔展も共催で行われていました。 超大輪朝顔展(東京朝顔研究会:第67回日比谷展示会) 変化朝顔展(変化朝顔研究会)  会期:7月28日(土)~8月3日(金) 午前8時~11時半頃(最終日は11時頃)まで。  会場:日比谷公園常設陳列場(皇居側、テニスコート横…

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ムラサキヒヨドリバナ、ヨモギギク、シカクヒマワリ、パイナップルリリーなど

つくば植物園にて(5)  7月27日に訪れたつくば植物園の熱帯資源植物温室やサバンナ温室の前で見た花です。 ユーパトリウム・プルプレウム キク科ヒヨドリバナ属の多年草。原産は北アメリカ 別名:スイート・ジョー・パイ。和名はムラサキヒヨドリバナ 草丈が2mにもなるので、大型のヒヨドリバナという印象だ 料理用オレガノ(園芸品種) シソ科ハナハッカ属の多年草。花もだが、葉が小…

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ミズキンバイ、ウンナンオガタマノキ、アカンサス・カロリアクレサンドリなど

つくば植物園にて(4)  つくば植物園の中央広場には湿地の植物を中心に植栽されています。その中から、花が咲いていた植物です。 ミズキンバイ(水金梅) アカバナ科チョウジタデ属の抽水性多年草。千葉県、神奈川県、 高知県、宮崎県で生育が確認されている絶滅危惧種(VU) 中国から有史以前に帰化したと考えられている 花径3cmほどの一日花です ワスレナグサ(勿忘草) ムラ…

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