AOJS秋の洋らん展2017にて(11) & 日本人のお名前(9)

 11月9日~12日に開催された、AOJS(全日本蘭協会)晴海トリトン秋の洋らん展2017で見たランの中から、ちょっと気になったランを紹介しています。今回は花の形の良い原種です。 胡蝶蘭の原種のひとつで、美しいです Phal. bellina 'Kyo' ファレノプシス ベリーナ ‘キョウ’(=ファレノプシス ビオラセア) 小川幸子氏 ボルネオ島、スマトラ島、マレー半島に原生す…

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AOJS秋の洋らん展2017にて(10) & 日本人のお名前(8)

 11月9日~12日に開催された、AOJS(全日本蘭協会)晴海トリトン秋の洋らん展2017で見たランの中から、ちょっと気になったランを紹介しています。今回は美しいランを集めてみました。 唇弁に細い切れ込みが入ってフリルのよう Rl. digbyana 'Mrs.Chase' リンコレリア ディグビアナ ‘ミセス・チェイス’ 大石信夫氏 中米~南米北部に原生する着生種。旧ブラッサ…

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AOJS秋の洋らん展2017にて(9) & 日本人のお名前(7)

 11月9日~12日に開催された、AOJS(全日本蘭協会)晴海トリトン秋の洋らん展2017で見たランの中から、ちょっと気になったランを紹介しています。今回は小さなランを集めてみました。 花径約0.7cmという、とても小さいランです Ornithophora radicans オルニトフォーラ ラディカンス 秋山恒雄氏 ブラジル原生の着生種で1属1種。 10cm程度の花茎に、1…

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AOJS秋の洋らん展2017にて(8) & 日本人のお名前(6)

 11月9日~12日に開催された、AOJS(全日本蘭協会)晴海トリトン秋の洋らん展2017で見たランの中から、ちょっと気になったランを紹介しています。 小さい花なのに10cmもある距をもっている Aerangis punctata エランギス プンクタータ 伊東忠夫氏 マダガスカル島やレユニオン島に分布する着生種 3種の属を交配させた珍しいラン Epicatanthe …

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ナンテン、シロミナンテン & 日本人のお名前(5)

 今の時期、ナンテンの赤い実があちこちで見られます。ナンテン(南天)は、メギ科ナンテン属の常緑低木(一属一種)ですが、その音から「難転」、つまり、「難を転ずる」に通ずることから、縁起の良い木とされています。  町内で見たナンテンの実ですが、絵面がよい画像を選んでみました。  白い実がなるナンテンの変種があることをご存じでしょうか。7,8年前に一度見たことがあるのですが、先日、我が家から1…

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AOJS秋の洋らん展2017にて(7) & 日本人のお名前(4)

 11月9日~12日に開催された、AOJS(全日本蘭協会)晴海トリトン秋の洋らん展2017で見たランの中から、ちょっと気になったランを紹介しています。 色が付いているのは唇弁だけで、その形も珍しい C. dormaniana カトレヤ ドーマニアナ 笠小富江氏 ブラジル原産。背萼片や側花弁が緑なので、カトレヤらしからぬラン 花はスリムでも甘い香りがする Eria j…

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ご近所の菊色々 & 日本人のお名前(3)

 町内のボランティアメンバーに配布する書類が出来たので、松葉杖をつきながら配達に行きました。  その途中、我が家と同じ名字のお宅で、菊が色々咲いていました。菊の名前は調べていませんのであしからず。 こういう咲き方を何というのでしょう?          → riverさんから、丁字咲きと教えていただきました 23日の午前中は雨、菊への優しい気遣いが そのほかの菊…

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AOJS秋の洋らん展2017にて(6) & 日本人のお名前(2)

 11月9日~12日に開催された、AOJS(全日本蘭協会)晴海トリトン秋の洋らん展2017で見たランの中から、ちょっと気になったランを紹介しています。 見事な超大株 Onc. wyattianum 'Akiko' オンシジウム ウイアティアナム 'アキコ'. 斉藤正博氏 ペルーの標高1500~2300mに分布する着生種 世界らん展日本大賞2012でトロフィー賞を獲得した株 …

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日本人のお名前(1) & AOJS秋の洋らん展2017にて(5)

 あちこちウォーキングしていると珍しい名字、変わった名字、読めない名字などに良く出会います。何でも興味を持つ悪い癖があるので、そんな時はスマホで表札を撮ってきます。  最近、花の取材に行けないので、そんな名字を記事にしてみました。  日本の名字は、1997年版の「日本苗字大辞典」によると、29万1129種類もあるそうですから、その中のほんの一部ですが、皆さんも初めて見る名字があるのではないか…

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紅葉色々(ドウダンツツジ、ツタ、スモークツリー?)

 昨日(11/20)は膝蓋骨骨折から1週間目で、最寄り駅の駅ビルにある整形外科でレントゲン検査を受けました。経過は順調らしいのですが、まだレントゲンには黒い部分が認められます。固定具をつけていれば、痛みはほぼ無くなっています。  松葉杖をつきながらの通院の帰り道、ドウダンツツジとツタの紅葉が綺麗だったので、スマホで撮ってきました。 ドウダンツツジ 灯台躑躅、満天星。ツツジ科ドウ…

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湯島天神・文京菊まつり(5) 巴錦、ダルマ作り、こけし作り、福助作り

 湯島天神で開催中(~11月23日)の「第39回文京菊まつり」の報告最終回です。  本殿の裏手、夫婦坂を登って来ると、左手に巴錦の展示がありました。  巴錦は、花弁の内側が深紅、外側が黄金色の大変豪華な色が特徴の中菊(花径10cm程度)古典菊です。約200年前(江戸中期)参勤交代の折、加賀藩主前田公が「巴ノ錦」と命名し、葛飾北斎肉筆「菊図(双幅の左側)」の中央に描かれた名菊です。現在、鑑…

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湯島天神・文京菊まつり(4) 嵯峨菊、江戸菊、七本・三本仕立て、厚物、一文字菊

 湯島天神で開催中(~11月23日)の「第39回文京菊まつり」の報告を続けます。  社殿の裏手には古典菊が展示してありました。  江戸時代に江戸、伊勢、嵯峨、美濃、肥後、奥州などの地方で独特の菊が発展した。現在では、全部をまとめて古典菊と呼び、個別には昔の地方名で呼んでいる。 嵯峨菊 京都嵯峨地方で育成されたもので、はじめ平らに咲いた後、細い花弁が立ち上がって茶筅状になる。 ほうき…

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湯島天神・文京菊まつり(3) 盆栽・切り花・千輪咲き

 11月13日に見に行った湯島天神で開催中(~11月23日)の「第39回文京菊まつり」の報告を続けます。  菊人形の左手には盆栽部門のコーナーが設けられていました。菊がまるで小型の木の盆栽のように仕立てられています。 盆栽・石付部門優等首席 {岡部白峰」 同上 優等二席 「靖国の雪」 盆栽・地植部門優等首席 「森の椿」 同 一等一席 「神代の柳」  更…

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湯島天神・文京菊まつり(2) 大作り・懸崖作り・菊人形

 11月13日に見に行った湯島天神で開催中の「第39回文京菊まつり」の報告を続けます。  文京区では「文京花の五大まつり」が行われており、菊まつりはその一つです(他の四つは、文京さくらまつり=毎年3月下旬~4月上旬頃。文京つつじまつり=毎年4月~5月頃。文京あじさいまつり=毎年6月頃。文京梅まつり=毎年2月頃)。  社殿前にはお子さんの顔出し用の菊飾られており、社殿に向かって左奥にある社…

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湯島天神・文京菊まつり(1) 盆庭・大作り・懸崖作り

 11月13日の午前中に湯島天神の境内で開催中の「第39回文京菊まつり」を見に行ってきました(骨折したのはこの日の夕方なのです)。毎年11月1日から23日まで開かれています。  湯島天神(正確には湯島天満宮)の銅製の鳥居をくぐります。  鳥居をくぐるとすぐに「盆庭」や「大作り(千輪咲き)」が飾られています。  盆庭(大菊・小菊・嵯峨菊などを巧みに組み合わせて景色や物語を表現した総合…

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ジュウガツザクラ、返り咲きの梅など

 新松戸にある「かやぶき蕎麦やぶ」の敷地でジュウガツザクラ(十月桜)が綺麗に咲いています。  エドヒガンの系列でコヒガンの園芸品種です。毎年、年に二度(秋と春)開花する。花弁は八重(5~18枚)で。白ないし薄いピンクです(フユザクラは一重で5枚)。 隣の集合住宅の2階踊り場からかやぶき屋根をバックに  同じ日、流山街道沿いでウメ(梅)が返り咲きしていました。 …

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AJOS秋の洋らん展2017 香り部門の受賞作品など

AJOS晴海トリトン秋の洋らん展2017にて(4) 会期:11月9日~12日  各賞受賞作品は、優秀作品展示台以外にも置かれていました。今回は香り部門の受賞作品などを紹介します。こんな香りとご紹介できないのが残念です。 < 資生堂賞 > Rlc. Vicky Gold‘Forever Sixteen’ リンコレリオカトレヤ ビッキー・ゴールド‘フォーエバー・シックスティーン’ 長嶋…

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AJOS秋の洋らん展2017 各賞受賞作品(2)

AJOS晴海トリトン秋の洋らん展2017にて(3) 会期:11月9日~12日  優秀作品の紹介を続けます。今回も、各賞受賞作品(つづき)です。 < 北軽ガーデン賞 > Paph. Emerald Future 'Green Emperor' パフィオぺディラム エメラルドフューチャー ’グリーンエンペラー’ 寺田昭廣氏 エメラルドフューチャーは2016年世界らん展日本大賞とな…

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AJOS秋の洋らん展2017 各賞受賞作品(1)

AJOS晴海トリトン秋の洋らん展2017にて(2) 会期:11月9日~12日  優秀作品の紹介を続けます。今回から、各賞受賞作品です。 < 横浜蘭友会賞 > C. Loddoglossa 'Honey Ball' カトレア ロディグロッサ 'ハニーボール' 笠小富江氏 (C.Amethystoglossa x C.Loddigesii) < 晴海トリトンスクエ…

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AJOS秋の洋らん展2017 会長賞は菊池秀樹氏のリンコステレに

AJOS晴海トリトン秋の洋らん展2017にて(1)  11月9日から「AJOS(全日本蘭協会)晴海トリトン秋の洋らん展2017」が始まったので、早速初日の午前中に見に行ってきました(11月12日の日曜日まで、詳しくはこちら)。  晴海トリトンスクエアで開催されたのは昨年に続いて2回目だそうで、今年1月に開催された第56回AJOS洋らん展「サンシャインシティ世界のらん展2017」よりは小規模で…

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ゆいの花公園の花や実など(その2)

東松戸ゆいの花公園にて(3)  ゆいの花公園で見た花や実などの続きです。天気が良いので、近くの保育園の子供たちが遊びに来ていました。  ガマズミ(莢蒾)の葉が紅葉し、赤い実がたくさん出来ていました。1枚目は日陰だったのでフラッシュを使用しました。 レンプクソウ科ガマズミ属の落葉低木  ソヨゴ(冬青)の赤い実も良いものです。常緑樹ですが、葉が黒ずみ始めていました。…

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ゆいの花公園の花や実など(その1)

東松戸ゆいの花公園にて(2)  公園内の桜が紅葉していました。品種により紅葉の色合いが異なるのではないかと思い、‘陽光’と‘駿河台匂’を比べてみました。 サクラ ‘陽光’ ‘雨着吉野’と寒緋桜の交配種 サクラ ‘駿河台匂’ 大島桜系の園芸品種。名の由来は江戸の駿河台にあったから  ナツハゼ(夏櫨)の紅葉と黒く熟した実です。まだ樹高は50cm程度で若木です。 …

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ゆいの花公園の秋バラ

東松戸ゆいの花公園にて(1)  久しぶりに市内の「ゆいの花公園」に行ってきました。  この公園は、市内の篤志家に土地(約1万平米)と管理棟を寄付されて作られたものですが、今年5月19日に開園10周年を迎えました。  写真は門を入って、コスモスと管理棟を撮ったものです。  観賞用トウガラシやケイトウ、クフェアで「ゆ・い・の・は・な・10・th」と花文字が作られていました。1枚目左上は、…

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シナマンサク(黄葉)、ヒメシャラ(実)、千両(実)、十両(実)、吉祥草(花)など

秋の皇居東御苑にて(11)  今回も、皇居東御苑の本丸(野草の島やその付近)で見た花や実を紹介します。  シナマンサク(支那満作)の黄葉が綺麗だったので、逆光で撮ってみました。 マンサク科マンサク属の落葉小低木  ヒメシャラ(姫沙羅)の実です。 冬芽が出来ていました ツバキ科ナツツバキ属の落葉高木  最後は縁起の良い実や花で締めたいと思います。 センリョウ…

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ツワブキ(花)、林檎と柿の古品種(実)、トチノキ(紅葉) & セイヨウヒイラギ

秋の皇居東御苑にて(10)  今回も、皇居東御苑の本丸で見た花や実を紹介します。  「松の大廊下跡」付近のツワブキ(石蕗)です。ここも咲き始めたばかりと言うところですが、花の多そうなところを選んで撮りました。 アシブトハナアブ(雌:黒化型)と思われる キク科ツワブキ属に属する常緑多年草  果樹古品種園でリンキと書かれた名札が立っています。木には小さな、赤くなりつつある実…

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ムラサキシキブ・シラタマコシキブ・ハナイカダ(実)、ホトトギス(花)など

秋の皇居東御苑にて(9)  今回も、皇居東御苑の本丸(野草の島やその付近)で見た花や実を紹介します。 ムラサキシキブ(紫式部) シソ科ムラサキシキブ属の落葉低木 シロミノコムラサキ(白実の小紫) ムラサキシキブとは別種であるコムラサキの白実種 和名はシラタマコシキブ(白玉小式部)、別名コシロシキブ ムラサキシキブの白実種はシロシキブ(白式部)という シソ科ムラ…

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ダルマギク、ハマギク、タイワンホトトギス、ケチヂミザサ、チャノキなど

秋の皇居東御苑にて(8)  今回も、皇居東御苑の本丸で見た花や実を紹介します。  前記事で紹介した早咲き椿・秋一番の近くで、ダルマギク(達磨菊)に初めて出会いました。葉は丸みを帯びて毛が生えていますが、花はネットの図鑑で見るものとちょっと雰囲気が違うのですが・・・。 キク科シオン属の多年草。本州、九州の日本海側に自生  ダルマギクの隣で、ハマギク(浜菊)が咲いていました。ちょ…

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サザンカ(2種)、ツバキ(秋一番)、ノコンギク & ロウヤガキ

秋の皇居東御苑にて(7)  今回は、皇居東御苑の本丸で見たサザンカや早咲きツバキを紹介します。  天守台の右後方、書陵部付近で咲いていたサザンカ(山茶花)です。品種名は書かれていないので不明です。  こちらは、北桔梗門を入ってすぐ右手に植えてあるサザンカです。上のサザンカは八重でしたが、こちらは一重。  天守台の右手前では、早咲きのツバキ・秋一番が咲いていまし…

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ミヤマシキミ(実)、カラタネオガタマ(冬芽)、クロガネモチ(実) & チョウセンアサガオの実

秋の皇居東御苑にて(7)  今回から皇居東御苑の本丸で見た花や実などを紹介します。 ミヤマシキミ(深山樒) ミカン科ミヤマシキミ属の常緑低木 全体にアルカロイドを含む毒木 シキミはシキミ科なのでミヤマシキミの仲間ではない 春にこんな花が咲く(2012年5月、筑波山にて) カラタネオガタマ(唐種招霊)の冬芽 モクレン科オガタマノキ属の常緑小高木。中国原産。トウオ…

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ガマズミ、ミヤマガマズミ、オトコヨウゾメ、カマツカなどの実

秋の皇居東御苑にて(6)  皇居東御苑の二の丸池周辺を巡って、まだ見残しのある二の丸雑木林に再び戻ってきました。何種類かの実を見つけました。 ガマズミ(莢蒾) レンプクソウ科(←スイカズラ科)ガマズミ属の落葉低木 実の直径は6mmくらい ミヤマガマズミ(深山莢蒾) レンプクソウ科(←スイカズラ科)ガマズミ属の落葉低木 ガマズミの葉と比べる…

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