ダイトウワダン、オキナワツゲ、リュウキュウツルマサキなど・・・つくば植物園にて(6)

 9月22日に訪れた「つくば実験植物園(つくば植物園)」で見た花たちを投稿しています。  今回から温室で見た花です。  中央広場の北側、熱帯資源植物温室の東側、通路を挟んで、プレハブ風の「多目的温室」があります。多目的温室には、日本の暖かい地方に分布する絶滅危惧種や希少種が育成・展示されています。その中で、花が咲いているものを取り上げました。全て初めて見る花でした。 ダイトウワダン…

続きを読む

フウロソウ(2種)、アカネ、ソナレマツムシソウなど・・・つくば植物園にて(5)

 9月22日に訪れた「筑波実験植物園(つくば植物園)」で見た花たちを紹介しています。  W9区(山地草原・高地性)で2種類のフウロソウが咲いていました。 ビッチュウフウロ (備中風露)  初めて見た フウロソウ科フウロソウ属の多年草。花期は8~10月 名前の通り備中(岡山県)を中心とした地域の湿原に見られる 広島県東部や島根県、岐阜県などでも点々と生育している 花径は…

続きを読む

オクトリカブト、オオバクサフジ、ハマアザミ・・・つくば植物園にて(4)

 9月22日に訪れた「筑波実験植物園(つくば植物園)」で見た花たちを投稿しています。  W13区画(水性植物区)でオクトリカブトが咲いていました。初めて見る花です。 オクトリカブト (奥鳥兜) キンポウゲ科トリカブト属の多年草。日本固有種。花期は8~10月 北海道から本州の新潟県にかけての日本海側に分布 山地の渓流沿いや林の中などの湿った所に生える 有毒植物。かつて、アイヌの…

続きを読む

秋の花と昆虫たち・・・つくば植物園にて(3)

 9月22日に訪れた「筑波実験植物園(つくば植物園)」で見た花たちを報告しています。  今回は秋の花と、花に訪れた昆虫を取り上げてみました。 フジバカマ (藤袴、キク科ヒヨドリバナ属) オミナエシ (女郎花、オミナエシ科オミナエシ属) マルバハギ (丸葉萩、マメ科ハギ属) サラシナショウマ(つぼみ) & アキアカネ …

続きを読む

ヌマハッカ、サワギキョウ、イボクサなど・・・つくば植物園にて(2)

 9月22日に訪れた「筑波実験植物園(つくば植物園)」で見た花を紹介しています。  今回は水辺の花を取り上げました。先ずは、中央広場の池の近くから。 ヌマハッカ (沼薄荷) シソ科ハッカ属の多年草。原産は南西アジア~ヨーロッパ~北アフリカ 花期は7~9月。別名:ミズハッカ(水薄荷)、ウォーターミント ミントの中でも原種に近い ペパーミントはヌマハッカとスペアミント…

続きを読む

キノクニスズカケ、ワタヨモギ、タイワンツクバネウツギなど・・・つくば植物園にて(1)

 9月22日、常磐道を一走りして「筑波実験植物園(つくば植物園)」に行ってきました(HPはこちら)。  屋外展示と温室があるので、ネタ切れ時にはありがたい植物園で、65歳以上は入場無料というのも嬉しいです。  入口がある教育棟では、今の時期珍しい「つくば蘭展ミニ」が開かれていました(~9/27)が、これは後日紹介します。  今回はH5区(絶滅危惧植物区)で見た花の紹介です。 キノ…

続きを読む

オヤマボクチなど 「赤城自然園」初秋の開園(10)

 9月12日に行った「赤城自然園」の初秋の開園で見た花たちを報告しています。今回は最終回。「自然生態園」の区画と、セゾンガーデンで見た花です。 オヤマボクチ (雄山火口)   初めて見た キク科ヤマボクチ属の多年草。花期は9~10月。別名:ヤマゴボウ 葉の裏に生える繊維が火起こし時の火口(ほくち)として用いられた 茎の途中の葉(根もとの葉は大きく、心形をしている) …

続きを読む

ノダケ、カリガネソウ、チヂミザサ 「赤城自然園」初秋の開園(9)

 9月12日に行った「赤城自然園」の初秋の開園で見た花たちを報告しています。今回も「自然生態園」の区画で見た花です。 ノダケ (野竹)    初めて見ました セリ科シシウド属の一稔性多年草。花期は9~11月 昔はノゼリなどと呼ばれていがが、江戸時代にノダケと呼ばれるようになった 葉の形に特徴があるようだ まだ咲き始め カリガネソウ (雁草、雁金草) …

続きを読む

クサボタン(雄花・雌花)、レイジンソウ 「赤城自然園」初秋の開園(8)

 9月12日に行った「赤城自然園」の初秋の開園で見た花たちを報告しています。今回は「自然生態園」の区画で見た花です。  好きなクサボタンの花を見つけたので、「クサボタンだ」とつぶやいたところ、近くにいた男性が「これは花が長いから雄花だよ。園内で咲くのは殆ど雄花なんだ」と教えてくれました。  つくば植物園によると「花には全て雄しべと雌しべがあるが、両方ともに機能があるとは限らず、雄花と雌花に分…

続きを読む

シモバシラ、モミジガサ、カメバヒキオコシ 「赤城自然園」初秋の開園(7)

 9月12日に行った「赤城自然園」の初秋の開園で見た花たちを報告しています。今回は「自然生態園」の区画で見た花です。 シモバシラ (霜柱) シソ科シモバシラ属の多年草。花期は9~10月 茎が横に伸びているものが多く、先日、目黒の自然教育園で 見たもの(こちら)とはちょっと雰囲気が違います モミジガサ (紅葉笠) キク科コウモリソウ属の多年草。花期は…

続きを読む

サラシナショウマ、オオバショウマ、キバナアキギリ、ツルリンドウ 「赤城自然園」初秋の開園(6)

 9月12日、「赤城自然園」の初秋の開園で見た花たちをレポートしています。今回は、四季の森と自然生態園で撮影した花です。  サラシナショウマはまもなく咲きそうなものが多かったのですが、やっと1本見事な花穂を見つけました。  下の写真は、四季の森のアカマツ広場です。ここで持参の昼食を食べました。 サラシナショウマ (晒菜升麻、更科升麻) キンポウゲ科サラシナショウマ属 …

続きを読む

アサギマダラ&アザミ2種 「赤城自然園」初秋の開園(5)

 9月12日、「赤城自然園」初秋の開園に行ってきました。  お目当てのアサギマダラのマーキングは、まだ飛来する頭数が少なく、行われていませんでした。  9月15日付のスタッフブログによると、「アサギマダラが続々と渡ってきました」と書かれており(こちら)、マーキングが連日行われているらしいです。  右の写真は、2013年9月21日に赤城自然園でマーキングされ、10月7日に滋賀県高島市マキノ町…

続きを読む

フジバカマ、オミナエシ、キセワタなど 「赤城自然園」初秋の開園(4)

 9月12日、「赤城自然園」初秋の開園に行ってきました。  今回は、主として「四季の森」の区画で見た花たちです。 フジバカマ (藤袴) キク科ヒヨドリバナ属の多年草。秋の七草の一つ。花期は8~10月 オオハナアブ ↑ シロスジベッコウハナアブ 藍上雄さんが教えてくれました。感謝   オミナエシ (女郎花) オミナエシ科オミナエシ属の多年草。秋の七草…

続きを読む

ツリフネソウ、キツリフネ、ツリバナなど 「赤城自然園」初秋の開園(3)

 9月12日に訪れた「赤城自然園」で見た花や実です。  今回は、主としてセゾンガーデンから四季の森にかけて見たものです。 ツリフネソウ (釣船草、吊舟草) ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草。別名:紫釣船。花期は8~10月 葉の下に咲かないのが他のツリフネソウとの違い 距の先端は渦巻き状 キツリフネ (黄釣船) ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一…

続きを読む

ナンテンハギ、ヤマジノホトトギスなど 「赤城自然園」初秋の開園(2)

 9月12日、「赤城自然園」初秋の開園で撮影した花たちです。  今回は主として入口近くのゼゾンガーデンの遊歩道(写真)で見たものです。 ナンテンハギ (南天萩) マメ科ソラマメ属の多年草。別名:フタバハギ。花期は6~10月                    ↑ イチモンジセセリ      これもナンテンハギだろうか。花弁には紫色の筋があった …

続きを読む

レンゲショウマ、トネアザミなど 「赤城自然園」初秋の開園(1)

 9月12日、群馬県にある「赤城自然園」(HPはこちら)に行ってきました。秋の山野草と、フジバカマに飛来するアサギマダラのマーキング体験が狙いで、今回も高崎在住のTADAOさんご夫妻にご一緒していただきました。  赤城自然園は年4シーズンの開園で、春、夏に続き、今年の初秋の開園は9月11日から10月4日となっています。この後、晩秋の開園があります。  園内にはセゾンガーデン、四季の森、自然生…

続きを読む

オオアカバナ、キバナコスモス・・・ゆいの花公園にて(3)

 8月4日に、松戸市内の「ゆいの花公園」で撮った花たちです。  今回は珍しい花からです。 オオアカバナ 大赤花、アカバナ科アカバナ属の多年草。花期は7~9月 ユーラシア大陸に広く分布。日本では東北~中部で見られたが、 現在は、福島県と青森県、佐渡島のみで、絶滅が危惧されている 岩手県で、東日本大震災の大津波後に生育が確認されたという 花径は1.5~2cmくらい。花弁は4枚だ…

続きを読む

ヒャクニチソウなど・・・ゆいの花公園にて(2)

 9月4日、松戸市内の「ゆいの花公園」で撮った花です。 ヒャクニチソウ ですよね 百日草、キク科ヒャクニチソウ属の1~2年草。花期は6~11月 カクタス咲き? 見慣れない咲き方と花色だった メランポジウム キク科メランポジウム属の一年草。花期は7~9月 アンゲロニア オオバコ科アンゲロニア属の一年草。花期は6~10月 …

続きを読む

シュウメイギクなど・・・ゆいの花公園にて(1)

 昨日は、久しぶりに良い天気になりましたが、豪雨で被害に遭われた方は本当にお気の毒でした。お見舞い申し上げます。  9月4日、天気予報に反して晴れ間が見えました。雨がいつまで続くか分らないので、ネタ稼ぎのつもりで、午後から市内の「ゆいの花公園」に行ってきました。  まだ、夏の花壇でしたが、シュウメイギクが咲き始めていました。 シュウメイギク 秋明菊、キンポウゲ科イチリンソ…

続きを読む

ノハラアザミ、キセルアザミ 自然教育園にて(その14)

 9月1日に訪れた目黒の自然教育園で見た花です。  8月22日にはつぼみだったノハラアザミが咲いていました。キセルアザミは初めて見ました。いずれも水生植物園で撮りました。 ノハラアザミ 野原薊。キク科アザミ属の多年草。花期は8~10月 本州中部以北の山地(低山~亜高山帯)の草原や林縁に生える (右奥のピンクはミソハギの花) 茎の上部で枝分かれし、上向きに花をつける…

続きを読む

ツルボ、シモバシラ 自然教育園にて(その13)

 9月1日に訪れた目黒の自然教育園で見た花たちです。  自然教育園の最奥部、武蔵野植物園でツルボが1本花を咲かせていました。更に奥へ進むと、シモバシラの花が咲き始めていました。 ツルボ 蔓穂。クサスギカズラ科(←ユリ科)ツルボ属の多年草。花期は8~9月 日本各地の山地の日当たりの良い草原に生える 朝鮮半島、中国、ウスリー地方などにも分布 周囲の葉はイヌショウマ(犬升麻…

続きを読む

ノブキ、フシグロセンノウ 自然教育園にて(その12)

 9月1日に訪れた目黒の自然教育園で見た花たちです。  水生植物園から武蔵野植物園に向かうところにちょっとした広場があるのですが、そこにノブキが生えてきていました。 ノブキ 野蕗。キク科ノブキ属の多年草。花期は8~10月 北海道~四国の山地帯のやや湿り気のある林縁に生える 国外では、南千島、朝鮮、中国、ヒマラヤに分布する 草丈60~100cmになり、葉が蕗に似てい…

続きを読む

コバノカモメヅル 自然教育園にて(その11)

 9月1日に訪れた目黒の自然教育園で見た花です。  前回(8月22日)には見られなかったコバノカモメヅルの花が咲いていました。 コバノカモメヅル 小葉の鴎蔓。ガガイモ科カモメヅル属のつる性多年草。花期は7~9月 関東地方~近畿地方の太平洋側に分布。中国にも自生があるという 日当たりの良い低地~山地の草地や林縁、湿地などに生える 水生植物園で撮影。白い花はナガバノシロワ…

続きを読む

ハグロソウ、ヤマハギ 自然教育園にて(その10)

 8月22日に続き、9月1日の午後も目黒の自然教育園に行ってきました。  天気予報は雨で、ミズタマソウの小房に生えた細かい毛に水滴がついて、名の由来となった姿が撮れるのではないかと思ったのです。しかし、予報に反して雨が早くに止んでしまい、狙いは失敗に終わりました。  でも、只では帰れませんので、新たに咲いていた花を撮ってきました。 ハグロソウ 葉黒草。キツネノマゴ科ハグロソウ属の…

続きを読む

タカトウダイ、オニドコロ、ナンバンギセル 自然教育園にて(その9)

 目黒の自然教育園で見た花たちです。  今回も水生植物園で撮った花です。 タカトウダイ 高燈台。トウダイグサ科トウダイグサ属の多年草。花期は6~7月 本州・四国・九州、朝鮮・中国に分布する有毒植物 日当たりのよい荒地や畑、湿地などに生える。草丈は50~80cm 絡みついて白っぽい花を咲かせているのはオニドコロの雄花序 (鬼野老。ヤマノイモ科ヤマノイモ属のつる性植物。…

続きを読む

イヌヌマトラノオなど 自然教育園にて(その8)

 8月22日に訪れた目黒の自然教育園で見た花たちです。  水生植物園でオカトラノオが咲いていました。でも、湿地で咲くならヌマトラノオのはず。遊歩道の反対側に回るとイヌヌマトラノオと書かれた表示板がありました。 イヌヌマトラノオ 犬沼虎の尾。サクラソウ科オカトラノオ属の多年草。花期は6~8月 ヌマトラノオとオカトラノオとの自然雑種だそうです オカトラノオの花穂は下垂し…

続きを読む

アキカラマツ、ナガボノワレモコウ 自然教育園にて(その7)

 8月22日、目黒の自然教育園で見た花たちです。  武蔵野植物園から出口に向かうと、すぐ右手に水生植物園が広がっています。  水生植物園に降りる階段の左手にアキカラマツが繁茂していました。 アキカラマツ 秋唐松、秋落葉松、キンポウゲ科カラマツソウ属の多年草。花期は7~9月 北海道、本州、四国、九州、南西諸島、朝鮮半島、中国に分布 主に草原や路傍に生育するが、沖縄島では山地に生…

続きを読む

シロヨメナ、シラヤマギク、ガンクビソウ 自然教育園にて(その6)

 8月22日、目黒の自然教育園で見た花たちです。  武蔵野植物園でオオヒナノウスツボの手前で咲いていた菊、2種類です。 シロヨメナ 白嫁菜。キク科シオン属の多年草。野菊の一種。花期は8~11月 本州以西~台湾の山野に生える。ノコンギクの亜種とされている 草丈は0.3~1m。花径は2cmくらい これは、水生植物園で撮ったもの nobaraさんから「ノコ…

続きを読む

スピードリオン(ジャコウソウモドキ)、ツルバキア

 今回は我が家で咲いている花です。  日当たりが悪い庭ですが、スピードリオンは花の少ない今頃に咲いてくれる嬉しい花です。 スピードリオン オオバコ科(←ゴマノハグサ科)ケロネ属の宿根草 ケロネ(和名はジャコウソウモドキ)の園芸種ケロネ・リオニーの早生種で、 昨年、那須塩原の滝見亭という蕎麦屋さんから頂戴してきたもの 北アメリカ南東部原産。花期は7~10月ですが、我…

続きを読む

オオヒナノウスツボ 自然教育園にて(その5)

 8月22日に訪れた、目黒の自然教育園で見た花です。  今回の植物はなんと優雅な名前なんでしょう。源氏物語にでも出てきそうです。花は地味で、奥ゆかしさを感じますが、花の形はとてもユニークなのです。園内の武蔵野植物園で撮りました。 オオヒナノウスツボ 大雛臼壺。ゴマノハグサ科ゴマノハグサ属の多年草。花期は8~9月 北海道~四国、九州の限られた日当たりの良い林縁や草地に生える 海外…

続きを読む