ヒイラギ、キク

 細い道路の四つ角を曲がろうとしたら、何やら良い匂いが。振り返ったらヒイラギが咲いていました。柊、モクセイ科モクセイ属の常緑低木。 老木は葉が全縁になる 和名の由来は、葉の縁の刺に触るとヒリヒリ痛む(古語:疼(ひひら)く・ 疼(ひいら)ぐ)ことから。だったら疼木なのに、何故か木偏に冬と書く  近所で見たキクの色々です。種類は分かりません。  咲き始め…

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イチョウ、ユリノキ、モミジバフウ、サクラ

 11月27日、あまりに天気が良いので昼食後、デジカメ散歩です。  最寄りのJR駅前のロータリーから西へ延びる道路です(正面が駅ビル)。並木はイチョウ(銀杏、公孫樹、イチョウ科)ですが、黄葉の進み具合がまちまち。  日当たりの良いところは紅葉が早いとは限らない。  駅前ロータリーから2つめの信号で、通称ゆりのき通りと交差します。  1枚目は北方向のユリノキ(百合の木、モクレン科)…

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コムラサキ、サザンカ色々

秋の皇居東御苑にて(6)  11月13日、皇居東御苑で見た花などです。  天守台と桃華楽堂の間を抜け、右に曲がると書陵部の建物があります。昨年9月に来た時は、書陵部の前でコムラサキとシロミノコムラサキがたくさん実を付けている光景に出合ったのですが、今年のシロミノコムラサキは実の付き方が貧弱で、コムラサキの実が目立っていました。  書陵部の付近から平川門に向かう途中で見たサザンカ…

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マンサク、アキイチバン(ツバキ)

秋の皇居東御苑にて(5)  11月13日、皇居東御苑で見た花や紅葉を報告しています。  前回のカモメギクの付近(天守台の近くですが)で見たマンサクの紅葉です。満作、万作、金縷梅、マンサク科マンサク属の落葉小高木。 ↑ 左後方に写っているのが天守台の石垣です マンサクの紅葉がこんなに綺麗だとは知りませんでした 早春にこんな花を咲かせます(こちら)  天守台です。…

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ナンキンハゼ、サザンカ、カモメギク

秋の皇居東御苑にて(4)  11月13日、皇居東御苑で見た紅葉や花です。  ナンキンハゼの紅葉がかなり進んでいました。南京櫨・南京黄櫨、トウダイグサ科ナンキンハゼ属(←シラキ属)の落葉高木。 梢が高く、望遠ズームで撮りました 紅葉し始め、緑が部分的に残っている頃が変化があって面白いのですが・・・ 富士見多聞近くのサザンカです。品種は不明です。 木漏れ日…

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ヨツミゾ、リョウブ、キチジョウソウ、クロモジ

秋の皇居東御苑にて(3)  11月13日、皇居東御苑に行ってきました。10日以上前の写真で、恐縮です。  果樹古品種園で真っ赤に紅葉している木がありました。立て札によると、ヨツミゾという柿の木だそうです。 紅葉は逆光で見た方が綺麗ですね 四溝(四ッ溝) 静岡県東部地方で生産されるカキ。平均100g程度と 小ぶりの渋柿で、脱渋すると強い甘みとねっとりとした食感がでる。…

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ケヤキ、シナマンサク、ネジキ、ムラサキシキブ、サザンカなど

秋の皇居東御苑にて(2)  11月13日に訪れた皇居東御苑で撮った写真です。中雀門(跡)を抜け、左手へ。今回は、東御苑の西側を歩く予定です。  ケヤキ(欅、ニレ科ケヤキ属の落葉高木)が紅葉していました。ケヤキは黄葉が多いですが、このように赤くなる場合もあるようです。  上の写真で、ケヤキの左下に写っているのはシナマンサク(支那満作、マンサク科マンサク属の落葉小高木)で、綺麗に黄…

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ジュウガツザクラ、ホソバイヌビワ、ハゼノキの実、オトコヨウゾメ

秋の皇居東御苑にて(1)  11月13日、皇居東御苑で“秋”を色々見てきました。ネタ切れのため、ちょっと古い画像で恐れ入ります。  大手門から入ってすぐ、尚蔵館の手前で咲いているジュウガツザクラです。写真を撮っていると、中国人観光客らしき女性が「チェリー?」と問いかけてきました。秋に咲いているので、不思議に思ったようです。「そうです。秋と春に2回咲きます」とつたない英語で答えましたが…

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東京国立近代美術館の所蔵作品展から(つづき)

 11月14日、北の丸公園の一角にある東京国立近代美術館で所蔵作品展を見学してきました。  美術館の4階にある「眺めのよい部屋」から見た風景です。平川濠を挟んで、石垣の奥は皇居東御苑として公開されています。  以下、所蔵作品展 「MOMAT コレクション」の紹介、続編です。 佐伯祐三(1898-1928) ガス灯と広告 昭和2(1927)年 65.0×100.0cm 油彩・キャン…

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東京国立近代美術館の所蔵作品展から

 11月14日、北の丸公園の一角にある東京国立近代美術館(HPはこちら)で所蔵作品展を見学してきました。芸術の秋ですからねー。  左下、美術館の建物。 右下、大胆なポーズの大きな屋外展示に驚かされます。 ⇒ 英国の芸術家マーク・クインの<神話(スフィンクス)>2006年。モデルはヨガのポーズをとるケイト・モス(英国のファッションモデル)  嬉しいことに、作品は撮影禁止の札があるもの以外は…

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千秋文庫から北の丸公園へ

 先週の金曜日(14日)、九段南にある千秋文庫に行ってきました。今回も、新聞販売店の抽選でゲットした招待券を利用しました。  一般財団法人千秋文庫は旧秋田藩主佐竹家に伝わる貴重な文化資料を一堂に集めた博物館です。  今回の展示の目玉は「尾張屋(金鱗堂)版『江戸街分絵図』全30枚」です。江戸街分絵図は江戸切絵図とも言われ、いわゆる区分地図です。金鱗堂版は錦絵風の派手な色遣いで当時の人々に好…

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スイフヨウ、シロバナネムノキなど

 久々に、近所で見た花を取り上げました。  スイフヨウ(酔芙蓉)です。  スイフヨウの花は、朝、咲いた時は白で、午後からピンクに変わっていくので、この名があるのはご存じのことでしょう。  花期はフヨウより遅めで、8~11月とされていますが、最近の冷え込みの関係か、変色が途中で止まってしまったようです。なぜなら、前日から色が変わっていないからです。  こちらは、開花の途中で止まって…

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奥塩原温泉 秘湯の宿 元泉館

2014秋・鬼怒川、龍王峡、塩原渓谷へ(11) 11月5日(水) その6  2日目の昼食は、国道400号を塩原温泉から上三依に向かう途中にある蕎麦屋・滝見亭にしました。途中で雲の切れ間から太陽が覗き、滝見亭のあたりの紅葉が綺麗でした。  ここは、今年8月、上三依水生植物園からの帰りに立ち寄ったところで、美味しかったのです。その際、スピードリオンを2株分けて頂いたので、その…

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塩原温泉 紅の吊橋

2014秋・鬼怒川、龍王峡、塩原渓谷へ(10) 11月5日(水) その5  塩原渓谷の紅葉見物を終え、国道400号を西へ。箒川随一の紅葉を見ることができるという紅の吊橋(くれないのつりばし)を見に行きました。  塩原温泉の中心街と言っても良いところに塩原もの語り館(レストランの他、歴史文学資料館や足湯、塩原温泉観光協会がある。HPはこちら)があり、その駐車場に車を置かせて貰いました。 …

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塩原渓谷(4) 留春の吊橋、留春の滝

2014秋・鬼怒川、龍王峡、塩原渓谷へ(9) 11月5日(水) その4  回顧の滝を見た後、留春の滝を見に行きました。  蟇石園地から車で数分、国道400号線で箒川を遡り、がま石トンネルを抜けた先に留春の吊橋へ降りるための駐車場があります。  写っているのはがま石トンネルの西側出口(入口)です。  矢印に従って、谷を降りて行きます。  かなり急な遊歩道を下ると、吊橋が見えて…

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塩原渓谷(3) 回顧の滝(みかえりのたき)

2014秋・鬼怒川、龍王峡、塩原渓谷へ(8) 11月5日(水) その3  回顧の吊橋を渡って、右手に少々登ると、回顧の吊橋の名の由来となった回顧の滝(みかえりのたき)の観瀑台がありました。  回顧の滝の落差は約55m、塩原十名瀑のひとつで、尾崎紅葉の「金色夜叉」の中に「回顧橋は三十余丈の飛瀑を踏みて、山中の景は初めての奇なり」と書かれています。  観瀑台で記念写真です(TADA…

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塩原渓谷(2) 回顧の吊橋にて

2014秋・鬼怒川、龍王峡、塩原渓谷へ(7) 11月5日(水) その2  箒川作られた塩原ダムによって出来た塩原湖があります。前回のもみじ谷大吊橋より600数十m上流に回顧の吊橋(みかえりのつりばし)が架かっています。  回顧の吊橋は、昭和62(1987)年に完成、全長100m、高さが30mあります。  蟇石園地の駐車場に車を止め、谷を下っていきます。  湖面と吊り橋が見えて…

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塩原渓谷(1) もみじ谷大吊橋

2014秋・鬼怒川、龍王峡、塩原渓谷へ(6) 11月5日(水) その1  旅行2日目の朝です。左下は、泊まった部屋からホテルの玄関と駐車場を写したものですが、天気は予報に反して曇りです。右下は、ホテルのロビーから写したもの。  栃木県の北部にある塩原温泉郷は箒川の渓谷沿いに連なる11地区の温泉地の総称です。温泉の発見は西暦806年といわれています。箒川は那珂川に合流し、茨城県大洗付近…

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龍王峡にて(3) むささび橋巡回コース(続き)

2014秋・鬼怒川、龍王峡、塩原渓谷へ(5) 11月4日(火) その5  鬼怒川の上流に当たる龍王峡(白龍峡)を観光しています。  むささび橋巡回ハイキングコースで、虹見橋から渓谷の右岸を遡行します。  林の中を歩く、気持ちの良い散策路です。ハイキングコースを逆回りする親子連れとすれ違いました。  虹見橋とむささび橋の中間あたり、底なし沼です。ミズバショウが生え、モリアオ…

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龍王峡にて(2) 虹見橋からむささび橋巡回コースへ

2014秋・鬼怒川、龍王峡、塩原渓谷へ(4) 11月4日(火) その4  鬼怒川の上流に当たる龍王峡(白龍峡)を観光しています。  白龍峡の岸辺から戻り、虹見の滝の上を回り、虹見橋を渡ります。  虹見橋の途中から、下流を撮ったものです。先ほど写真を撮ったところに人がいます。  虹見橋から見た虹見の滝です。龍王神社も見えます。  虹見橋から見た上流方向です。  …

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龍王峡にて(1) 虹見の滝、竪琴の滝、五龍王神社

2014秋・鬼怒川、龍王峡、塩原渓谷へ(3) 11月4日(火) その3  鬼怒川ライン下りを楽しんだ後、国道121号(通称会津西街道)を10分くらい北上して、龍王峡に行きました。龍王峡の観光案内はこちら。  野岩鉄道会津鬼怒川線の龍王峡駅前にかなり広い市営無料駐車場があるのですが、紅葉シーズンのお昼時なので、満車です。運良く、旬菜蔵せんやの店先に1台分空きがあり、ここで昼食です。  旬…

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鬼怒川ライン下り(下)

2014秋・鬼怒川、龍王峡、塩原渓谷へ(2) 11月4日(火) その2  鬼怒川ライン下りの船に乗っています。今回は、その報告の後半です。  船は、中瀞という流れの緩やかなところにさしかかりました。水深は5mほどだそうです。  右下は天然の飛び込み台とかで、夏にはチャレンジする若者がいるそうだ。  3つめの橋は万年橋。東武鬼怒川線小佐越駅の近くです。  右下は、船頭…

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鬼怒川ライン下り(上)

2014秋・鬼怒川、龍王峡、塩原渓谷へ(1) 11月4日(火) その1  11月4日~5日、1泊で、栃木県北部の鬼怒川・那須塩原方面に紅葉を見に行ってきました。  今回から、その報告を始めさせて頂きます。  4日は予報通りの快晴。9時半過ぎ、日光道を今市ICで降りました。前方の山は、日光連山の一部、女峰山あたりか。  この日、観光のメインは龍王峡ですが、途中、鬼怒川ライン下り(HPは…

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ツルラン、バラの香りがするラン、ササリンドウなど

2014秋・つくば植物園にて(7)  つくば植物園には4つの温室がありますが、そのうち一番古い温室「熱帯雨林温室」で見た花たちです。 ツルラン (鶴蘭。絶滅危惧種) ラン科エビネ属。日本では九州南部から沖縄にかけてと小笠原諸島に分布 海外では、台湾、中国南部、東南アジア、インド、オーストラリアなどに分布 デンドロビウム・ロセイオドルム ラン科デンドロビ…

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台湾椿、油茶、山茶花、地湧金蓮

 11月4日~5日、1泊で栃木県北部に紅葉見物に行きました。  現在、写真整理中なので、8日から報告を始めたいと思っています。 2014秋・つくば植物園にて(6)  つくば植物園の「みごろの植物」第634号(10月22日付)で、「今週の第1位」に上げられたのは、ゴルドニア・アキシラリス(タイワンツバキ、台湾椿)でした。なお、第2位は、このシリーズ第2回目に登場したオオシマノジギク・…

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沖縄・琉球の絶滅危惧種から:オオクサアジサイなど

2014秋・つくば植物園にて(5)  「熱帯資源植物温室」の横、通路を挟んで隣にある「多目的温室」に入ってみました。ここでは、沖縄・琉球の絶滅危惧種を見ることができます。その中から、いくつかご紹介したいと思います。 ツルウリクサ (蔓瓜草) アゼナ科(←ゴマノハグサ科)ツルウリクサ属の多年草。琉球、台湾に分布 やや湿った明るい環境に生育。奄美大島では自生が確認されているが、 …

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ナス科の珍しい花とパイプ葛

2014秋・つくば植物園にて(4)  つくば植物園の「サバンナ温室」で二種類の珍しい花を見ましたが、「熱帯資源植物温室」でも、二種類の初めて見る花がありました。  その一つ目は橙色の花で、ナス科と書いてありました。えっ、これがナス科?と思いませんか。  ジュアヌローア・オーランティアカ といい、ナス科ジュアヌローア属の半つる性小低木です。原産はメキシコ、ペルー。  橙色の五稜…

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二種類の珍しい花

2014秋・つくば植物園にて(3)  つくば植物園の「サバンナ温室」で珍しい花を見つけました。  一つ目は、マユハケオモトを赤くしたみたいな花です。正式な名札は付いておらず、学名が書いてあるプラスチック片が鉢に挿してありました。この学名を頼りにネット検索しました。ググっても日本語のサイトは15件しかヒットせず、まだ日本では極めて珍しい植物のようです。 スカドクサス・メンブラナセ…

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コウヤボウキ、アシズリノジギク、オオシマノジギクなど

2014秋・つくば植物園にて(2)  実は、これまでにコウヤボウキの花を撮る機会がなかったのです。  つくば植物園では、研修展示館の裏手、「山地草原(低地性)」という区画で咲いています。  コウヤボウキ(高野箒)はキク科コウヤボウキ属の落葉小低木で、関東から九州までの山林の日当たりのよいところ、乾燥した林内によく見られる。  花は秋の遅く(9 - 10 月)に、1年目の茎に一…

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センブリの花、シロガネヨシ、ギンギツネ

2014秋・つくば植物園にて(1)  ネタ切れ時に頼りになる植物園ですが、今回はセンブリやノジギク、コウヤボウキなどを撮ってきました。勿論、温室の花もね。  センブリ(千振)はリンドウ科センブリ属の一年草または越年草で、日本各地の野山で、日当たりの良い草地に生えるといいます。花期は8~11月。  つくば植物園では、受付棟から中央広場に向かうプロムナードの奥で、トチノキやマロニエの落…

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