松岡美術館(1) 猫の給仕頭、ミネルバ

 新聞販売店の抽選で松岡美術館の鑑賞券をゲットしたので、8月15日に行ってきました。その前に目黒の自然教育園で花の写真を撮り、白金台交差点付近のレストランでパスタを食べてからでした。  左下は、昼食後、美術館へ向かう途中で見かけたセイロンライティア(キョウチクトウ科の常緑低木、スリランカ原産)です。まっ白な花弁と副花冠が美しい。右下は、松岡美術館の入口です。  現在、展示されている作品展…

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オオヒナノウスツボ、シュロソウ

目黒自然教育園にて(6)  今回は自然教育園シリーズの最終回です。地味な花を取り上げましが、よく見ると、なかなか可愛い。 オオヒナノウスツボ (大雛臼壺) ゴマノハグサ科ゴマノハグサ属の多年草。 源氏物語に出てきそうな名前の植物ですね。 花径は7、8㎜。名の由来はヒナノウスツボより大型だから。 ヒナノウスツボは小さい臼のような壷型の花ということらしい。 シュ…

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フシグロセンノウ、ヤマホトトギス、シロネ

目黒自然教育園にて(5)  園内の北西部、武蔵野植物園で、フシグロセンノウやヤマホトトギスが見つかりました。 フシグロセンノウ (節黒仙翁) ナデシコ科マンテマ属(←センノウ属)の多年草。 名の由来は、節が黒いセンノウだから (センノウは嵯峨野の仙翁寺で栽培されていたことに由来) ヤマホトトギス (山杜鵑) ユリ科ホトトギス属の多年草。ヤマジノホトトギスと判断しましたが…

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マツカゼソウ、ハグロソウ、ヒヨドリジョウゴ、キツネノカミソリ

目黒自然教育園にて(4)  植物園の入園料は300円ですが、ありがたいことに、65歳以上は無料です(年齢を証明できるものが必要。18歳未満や、身障者とその介護者も無料)。  入口を入るとすぐに路傍植物園となります。今回はいろいろな花を見ることが出来ました。 マツカゼソウ (松風草) ミカン科マツカゼソウ属の多年草。日本固有種。 日本のミカン科では唯一の草本。葉は3回3出複葉で、互生する…

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トラノオスズカケ

目黒自然教育園にて(3)  今回の目的の一つはトラノオスズカケの花を確認することです。前回(7月6日)は早すぎてつぼみすら確認できませんでしたが、今回はバッチリでした。 トラノオスズカケ (虎の尾鈴懸) オオバコ科(←ゴマノハグサ科)クガイソウ属の多年草。 この地に、平賀源内が移植し、1932(昭和7)に牧野富太郎博士が発見したとされています。その後、絶滅かと思われていましたが、20…

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ミズヒキ、キンミズヒキ、ヌズビトハギ、ミズタマソウ

目黒自然教育園にて(2)  実は、松岡美術館に行ったのですが、ここはその隣なので、ついでに立ち寄ったと言うわけです(松岡美術館の報告はいずれアップする予定です)。 ヌスビトハギ、ミズタマソウ、キンミズヒキ、ミズヒキ(左から) ミズヒキ (水引、タデ科ミズヒキ属) 花の上半分は赤、下半分は白で、これを水引に例えたという説と、 細くて長い花穂を水引に例えたという説がある。 白…

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モミジガサ、ナガバハエドクソウなど

目黒自然教育園にて(1)  植物園は夏の盛りにも来てみるものですね。初めて見る花がいくつもあり、マクロレンズで楽しみました。モミジガサや、ナガバハエドクソウもそうでした。 モミジガサ (紅葉傘) キク科コウモリソウ属の多年草。日本の湿った山野に自生。 地味な花ですが、カールしたしべが可愛い。 ヤブレガサやコウモリソウ、カニコウモリの花に似ている。 葉にモミジのような大…

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ニーレンベルギア、コンボルブルスなど

つくば植物園にて(7)  今回も温室の周辺で見た花です。 ニーレンベルギア・スコパリア ‘パープル・ロープ’ ナス科アマモドキ属の半耐寒性多年草。 原種の分布はブラジル、ウルグアイ、アルゼンチン。 英名はカップフラワー。日本の園芸名はアマモドキ (亜麻擬き) コンボルブルス ‘ブルーコンパクタ’ ヒルガオ科セイヨウヒルガオ属の多年草。 コンボルブルス・サバティウスの…

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ホソバウンラン、チョウセンニワフジなど

つくば植物園にて(6)  今回は、主としてサバンナ温室や熱帯雨林温室の建物周辺で咲いていた花を紹介します。 ホソバウンラン (細葉海蘭) ゴマノハグサ科ウンラン属の多年草。原産はヨーロッパ。 日本へは大正時代に観賞用や薬用植物として渡来 在来種のウンランに比べ、葉が細いのが名の由来 別名トードフラックス リッピア・ドゥルキス(リッピア・デュルキス) クマツヅラ科イワダレ…

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ヒロハシャゼンオモダカ、オゼコウホネなど

つくば植物園にて(5)  今回は水辺の花を集めてみました。園内では、中央広場の池や、森に向かう途中の大きな池の周辺で見られます。 ヒロハシャゼンオモダカ 広葉車前沢瀉 名札にはエキノドルス・グランディフロルス・アウレウスとしてあります。 オモダカ科シャゼンオモダカ属の多年草。原産は北米南部~南米南部。 葉が大きいので花が一層小さく見えます。 タイリンオモダカ 大輪沢瀉 …

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ハマゴウ、ソナレマツムシソウ

つくば植物園にて(4)  今回は初めて出会った花たちをメインに並べてみました。  分類が変更されているものがありますが、つくば植物園では「新エングラー体系」から「APG体系」に変更しているとのことでした。 ハマゴウ 浜栲(浜香、蔓荊)、シソ科(←クマツヅラ科)ハマゴウ属の常緑小低木。 砂浜などに生育する海浜植物。別名ハマハイ、ハマボウ。 ソナレマツムシソウ 絶滅危惧種…

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コオニユリ、カノコユリ、キカノコユリなど

つくば植物園にて(3)  9時の開園と同時に入ったのですが、汗をふきながらの撮影になりました。日焼け止めクリームを塗って、脱水症状にならないよう、水分をまめに取りました。 コオニユリ (小鬼百合) ユリ科ユリ属の多年草。日本の在来種。オニユリは中国原産。 カノコユリ (鹿の子百合) ユリ科ユリ属の多年草。別名ドヨウユリ(土用百合)、タナバタユリ(七夕百合) キカノ…

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レンゲショウマ、キレンゲショウマなど

つくば植物園にて(2)  植物園の森の奥にレンゲショウマが咲き始めたとことで、行ってみたら、隣でキレンゲショウマも咲き出していました。 レンゲショウマ 蓮華升麻、キンポウゲ科レンゲショウマ属の多年草。日本特産の植物。 草丈が低くて、これが精一杯でした。 キレンゲショウマ 黄蓮華升麻、アジサイ科(←ユキノシタ科)キレンゲショウマ属の多年草 レンゲショウマとは別物で…

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シカクヒマワリ、パイナップルリリーなど

つくば植物園にて(1)  8月8日、つくば植物園に行って、色々な花を撮ってきました。夏に行くのは初めてなので、どんな花が咲いているか楽しみだったのです。ちょっと日にちが経っていますが、ご容赦ください。 シカクヒマワリ 四角向日葵、キク科テトラゴノテカ属の一年草。原産は北米南東部。 ご覧のように、茎が四角。これが名前の由来。 先月、小石川植物園では蕾でしたが、ここでは沢山咲いていまし…

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変化アサガオ展

 松戸市役所の広報誌に「金ヶ作育苗圃で変化アサガオ展」の告知があり、期間中(8/16~21、8時半~10時)、90点ほどの変化アサガオを展示するとのことで、初日の9時頃、見に行ってきました。  変化アサガオには、大きく分けて「正木系統」(まさきけいとう)と「出物系統」(でものけいとう)の2種類があります。  「正木系統」は比較的変化が単純で、タネもとれます。「出物系統」は変化が複雑で、タ…

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月山・弥陀ヶ原湿原(4) ニッコウキスゲなど

夏の東北バスツアー(21) 第3日目(7月25日、その5)  月山八合目の弥陀ヶ原湿原です。遊歩道を反時計回りに歩いて50分ほどで。ニッコウキスゲの群落地にやってきました。  日光黄菅、ユリ科ワスレグサ属の多年草。別名ゼンテイカ(禅庭花)。 振り返って見た月山です。山頂はガスで見えませんが、雪渓がきれいです。 ニッコウキスゲを撮る妻と私です。  ニッコウ…

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月山・弥陀ヶ原湿原(4) コバイケイソウ

夏の東北バスツアー(20) 第3日目(7月25日、その4)  月山八合目の弥陀ヶ原湿原です。コバイケイソウは数年に一度群落を作るそうですが、今年jは当たり年なのなのか、たくさん咲いていました。 月山とコバイケイソウ 池塘とコバイケイソウ コバイケイソウ  小梅蕙草、ユリ科シュロソウ属の多年生の植物。中部地方以北、北海道に分布し、山地から亜高山の草地や湿地のような、比較的…

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月山・弥陀ヶ原湿原(3) ウラジロヨウラクツツジとその変種

夏の東北バスツアー(19) 第3日目(7月25日、その3)  月山八合目の弥陀ヶ原湿原です。池塘や月山を横目に見ながら木道を進みます。  赤い小さな花が見つかりました。ウラジロヨウラク(裏白瓔珞、ツツジ科ヨウラクツツジ属の落葉低木)で、花の長さは1cmちょっと。初めて見ました。  同じ形の花ですが、4枚の細い萼が付いた種類も見つかりました。こちらは、ガクウラジロヨウラク(…

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月山・弥陀ヶ原湿原(2) イワイチョウ、ミヤマホツツジなど

夏の東北バスツアー(18) 第3日目(7月25日、その2)  月山八合目にある弥陀ヶ原湿原を散策しています。散策路は殆どが木道です。 右上の山が月山(1984m)で、雪渓が残っているのが見えました。  湿原には大小の池塘が存在します。1枚目は池塘とニッコウキスゲ、2枚目は池塘とキンコウカです。 奥に見える建物は月山中ノ宮御田ヶ原参籠所です。 弥陀ヶ原湿原の成り立ち…

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月山・弥陀ヶ原湿原(1) キンコウカ、ヨツバシオガマなど

夏の東北バスツアー(17) 第3日目(7月25日、その1)  ツアー3日目の朝も早く、7時半出発です。今日は宿から途中休憩を挟んで約3時間、月山八合目にある弥陀ヶ原湿原を目指します。  途中トイレ休憩した道の駅・モモカミの里です。韓国風の建物がユニーク。道の駅の向かいは最上川。水量が多いです。  道の駅の一角でキキョウが咲き乱れていました。  月山八合目には山頂から見て北の方角か…

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鳥海山麓・獅子ヶ鼻湿原(5) 出つぼ(獅子ヶ鼻湧水)

夏の東北バスツアー(16) 第2日目(7月24日、その8)  鳥海マリモ(コケ群生地)から再び分岐まで戻り、出つぼ(湧水地)に向かいます。  途中、ミズバショウの自生地がありますが、花の時期は終わっていました。  この遊歩道にも奇形ブナがあちこちで見られます。  この渓流の水も冷たい。  出つぼと言われる湧水地です。別名熊の水のみ場と言い、元滝伏流水と共に平成の名水百選…

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鳥海山麓・獅子ヶ鼻湿原(4) 鳥海マリモ

夏の東北バスツアー(15) 第2日目(7月24日、その7)  日本一の奇形ブナ「あがりこ大王」を見た後、鳥海マリモを見に行きました。案内板にはコケ群生地としてあります。  途中、ここでも大きなキノコを見ました。  奇形ブナはこのルートでも見られます。  途中の難所です。普通の靴で来た人はここで引き返すか、裸足になって渡ります。妻はここでリタイア。私はキャラバンシューズなのでそ…

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鳥海山麓・獅子ヶ鼻湿原(3) 奇形ブナ「あがりこ大王」

夏の東北バスツアー(14) 第2日目(7月24日、その6)  鳥海山麓にある中島台レクリェーションの森を歩いています。  奇形ブナが散在する中を歩いていると炭焼き窯がありました。 炭焼き窯  ブナの森を利用した炭焼きは、江戸時代末期より行われてきました。  現在、中島台レクリェーションの森では、炭焼窯跡が26コ発見されていますが、中でもこの釜は今でも使用で来るほど完全な形で残っています…

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鳥海山麓・獅子ヶ鼻湿原(2) 奇形ブナ「燭台」

夏の東北バスツアー(13) 第2日目(7月24日、その5)  鳥海山麓にある中島台レクリェーションの森を歩いています。  鳥海山の湧水を集めた赤川沿いの木道を先に進みます。  ヌスビトハギ(盗人萩、マメ科)が見頃を迎えています。  直射日光が届かない林の中ではクルマユリ(車百合、ユリ科、左下)はまだつぼみ。右下は、トリアシショウマ(鳥足升麻、ユキノシタ科)。  やがて、あが…

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鳥海山麓・獅子ヶ鼻湿原(1) トリアシショウマ、イワガラミ

 今日(8月7日)は「花の日」なんだそうですね。プロテスタント教会では6月第2日曜日だそうですが、日本では例によって語呂合わせ。えっ、ご存じありませんでした? そうでしょうね。本当は「鼻の日」なのです(日本耳鼻咽喉科学会が1961年に制定)から。 夏の東北バスツアー(12) 第2日目(7月24日、その4)  鳥海山麓の元滝伏流水から、山麓を東にバスで30分ほど移動、鳥海自然休養林・中島台…

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鳥海山麓・元滝伏流水(2) ツリフネソウ、ミヤマカラマツなど

夏の東北バスツアー(11) 第2日目(7月24日、その3)  鳥海山麓・元滝伏流水を見学する往復で見た花たちの続きです。 ヒヨドリバナ (鵯花、キク科ヒヨドリバナ属) アカソ (赤麻、イラクサ科カラムシ属) これが分からない。タデ科? イタドリ (虎杖、タデ科タデ属) なおさん、mori-sanpoさん、ありがとうございます。 ツリフネソウ (釣…

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鳥海山麓・元滝伏流水(1) トリアシショウマ、ツレサギソウ

夏の東北バスツアー(10) 第2日目(7月24日、その2)  鳥海山の伏流水はあちこちから流れ出ていますが、これから見学する元滝伏流水は滝のように流れ落ちているのだとか。  元滝伏流水までは10分と書いてありますが、花の写真を撮りながら行ったので15分ほどかかりました。道の右手は別の湧水からの流れです。 林の中で咲くトリアシショウマです。 トリアシショウマ (鳥足升麻) ユキノ…

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蔵王温泉から鳥海山麓へ ヌスビトハギ、ズダヤクシュなど

夏の東北バスツアー(9) 第2日目(7月24日、その1)  ツアーバスの出発は7時40分と早いのですが、その前にホテルの近くを散策して、花を探してみました。 ゲンノショウコ (現の証拠) フウロソウ科フウロソウ属の多年草。やはり、東日本は白紫だ ヌスビトハギ (盗人萩) マメ科ヌスビトハギ属の多年草。下のほうに膨らみ始めた実が見える ズダヤクシュ (喘息薬種) …

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蔵王・お釜(2) ザオウアザミ、シロバナトウウチソウ、コイワカガミなど

夏の東北バスツアー(8) 第1日目(7月23日、その8)  前回に続き、蔵王のお釜周辺で見た花を紹介します。 シロバナトウウチソウ (白花唐打草) バラ科ワレモコウ属の多年草で、日本固有種 本州の東北地方に分布し、亜高山や高山の湿った草地に生える ザオウアザミ (蔵王薊) キク科アザミ属の多年草。蔵王山特産のアザミ コイワカガミ (小岩鏡) イワ…

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蔵王・お釜(1) オノエイタドリ、シロバナニガナなど

夏の東北バスツアー(7) 第1日目(7月23日、その7)  蔵王のお釜を見学する山頂レストラン駐車場は駒草平から10分、午後3時半頃到着しました。早速展望台に向かいます。  天気は曇り、Tシャツでは寒いので、ウインドブレーカーを着用。 蔵王・お釜  蔵王刈田岳・熊野岳・五色岳の3峰に抱かれた円型の火口湖で、冬の樹氷とともに蔵王の象徴。  お釜状なので「お釜」という名前がついた。太陽…

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モミジアオイ、バーベナ

 今回は「東北バスツアー」の報告をお休みして、日常ネタを投稿しました。 その1 スポーツクラブ  夫婦で通っていたスポーツクラブが倒産してしまい、7月25日で営業を終了。会員への説明は一切なく、入口に2枚の張り紙のみ。  7月中旬には倒産確実の噂が広がったため、銀行へ行って7月26日の会費(翌月分)引き落としをストップさせたので、実質的な被害はなし。  7月31日にとなりの駅にある明…

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