蔵王駒草平(2) ヤマブキショウマ、コメツツジ、イワキンバイなど

夏の東北バスツアー(6) 第1日目(7月23日、その6)  前回に続き、蔵王駒草平で見た花を紹介します。 ヤマブキショウマ (山吹升麻) バラ科ヤマブキショウマ属の多年草。雌雄異株 名の由来は、葉がヤマブキに似ていることによる よく似たトリアシショウマはユキノシタ科 マルバシモツケ (丸葉下野) バラ科シモツケ属の落葉低木。花が痛んでいた オノエイタド…

続きを読む

蔵王駒草平(1) コマクサ、ヨツバヒヨドリ

夏の東北バスツアー(5) 第1日目(7月23日、その5)  福島県の浄土平から宮城県の蔵王・駒草平に到着したのは丁度15時でした。残念ながら天気は良くありません。  駒草平は展望がよく、西に蔵王連峰から湧き出た水が流れ落ちる不帰の滝や振子滝を望み(上の写真で水色の矢印のところに滝の展望台がある)、東は奥羽山脈の山なみを越えて太平洋も一望できます。  高山植物コマクサの群生地(同じくピン…

続きを読む

吾妻小富士 ヤマハハコ、クロヅルなど

夏の東北バスツアー(4) 第1日目(7月23日、その4)  浄土平湿原を散策した後、吾妻小富士に登ってみました。階段状の登山道で、10分ほどかかります。たった10分とはいえ、使う脚の筋肉が違うし、息切れもしてしんどいです。手前が階段を上り始めた私です。  火口の一番低いところに到着しました。風が強いです。汗をふいたハンカチが火口の絶壁手前まで吹き飛ばされました。  火口の直径は約500…

続きを読む

浄土平湿原(3) ミヤマアキノキリンソウ、イワオトギリなど

夏の東北バスツアー(3) 第1日目(7月23日、その3)  浄土平湿原の中央木道を進み、周回路と交差するところで左に折れました。前方は一切経山です。  こちらは上の写真の右手、浄土平ビジターセンターや駐車場方向です。  更に右に目を転じると、吾妻小富士(火口丘)が見えます。 前回に続いて浄土平湿原で見た花を紹介します。 シラネニンジン (白根人参) セリ科シラネニ…

続きを読む

浄土平湿原(2) ヤナギラン、ワタスゲの果穂など

夏の東北バスツアー(2) 第1日目(7月23日、その2)  浄土平湿原を散策しています。湿原の中央の木道と蓬莱山です。 木道から見た、有毒ガスを含む水蒸気を噴出する一切経山です。 湿原で見た花の続きです。 ネバリノギラン (粘り芒蘭) ユリ科ソクシンラン属の多年草。日本の特産種。 和名の由来はノギランに似て花穂が粘ることから ワタスゲの果穂 (綿菅) カヤツリ…

続きを読む

浄土平湿原(1) ハナニガナ、マルバシモツケなど

夏の東北バスツアー(1) 第1日目(7月23日、その1)  7月23日から2泊3日で、新幹線+バスツアーに参加してきました。トラピックスの「雲上の花園『月山』・神秘の森『鳥海山』・浄土平・蔵王駒草平3日間」というコースです。人気のコースらしく、ほぼ毎日出発しており、当日もバス3台、約100人の参加がありました。  今回から連載で、風景や花などを投稿していく予定です。毎度のことで、何回になるか…

続きを読む

さーちゃん、5歳に

 孫娘のさーちゃんは先週5歳になりました。誕生プレゼントはさーちゃんの希望でスケーターにしました。最近はキックボードというんですね。  お兄ちゃんのひろ君は小学2年生。身長は135cmあるそうです。これは小学4年生並の身長です。一方のさーちゃんはちょっと小さい方です。  21日の日曜日に遊びに来たひろ君とさーちゃん、いつもiPadを取り合うので、ひろ君にはWindows8にゲームアプリを…

続きを読む

伊吹山の花たち(9) キバナノレンリソウ、グンナイフウロなど

 7月13日、バスツアーで訪れた伊吹山で見た花たちを紹介しています(記載の花期は伊吹山山頂の場合です)。今回はその最終回です。 キバナノレンリソウ (黄花の連理草) マメ科レンリソウ属の二年草。花期:5月上旬~7月中旬 ヨーロッパ原産の牧草で、古くから伊吹山だけに帰化した 永禄年間に織田信長がポルトガルの宣教師に伊吹山で 薬草園を開かせた際に、イブキノエンドウなどとともに、 薬草…

続きを読む

伊吹山の花たち(8) メタカラコウ、ウツボグサなど

 7月13日、バスツアーで訪れた伊吹山で見た花たちを紹介しています(記載の花期は伊吹山山頂の場合です)。 メタカラコウ (雌宝香) キク科メタカラコウ属の多年草。花期:7月中旬~8月中旬 山頂付近では、オオバギボウシと共に優占種 黄色い舌状花は1~3枚。 似ているオタカラコウは5~9枚。   ↑ 右手前は、メタカラコウの大きな葉とつぼみ。   ダイコンソウ (大根…

続きを読む

伊吹山の花たち(7) イブキトラノオ、クガイソウなど

 7月13日、バスツアーで行った伊吹山で見た花たちを紹介しています(花期は伊吹山山頂の場合)。 イブキトラノオ (伊吹虎の尾) タデ科イブキトラノオ属の多年草。花期:7月上旬~9月上旬 伊吹山で最初に発見され、かつ多く自生していた故の名付け 伊吹山で初めて採集され、学会に多数報告された植物が多く、 「イブキ」と名の付く植物は21~23種あるそうです。 ミヤマイボタ …

続きを読む

伊吹山の花たち(6) ミヤマコアザミ、キヌタソウなど

 7月13日、バスツアーで訪れた伊吹山で見た花たちを紹介しています(記載の花期は伊吹山山頂の場合です)。 ミヤマコアザミ (深山小薊) キク科アザミ属の多年草。花期:6月上旬~8月上旬 ノアザミの変種で伊吹山山頂に多い。 ノアザミに比べ、背が低く、棘や毛が多い。 キヌタソウ (砧草) アカネ科ヤエムグラ属の多年草。花期:7月上旬~8月中旬 名の由来は、柄のついた果…

続きを読む

伊吹山の花たち(5) カノコソウ、クサフジなど

 7月13日、バスツアーで行った伊吹山で見た花たちを紹介しています。記載の花期は伊吹山山頂の場合です。 カノコソウ (鹿の子草) オミナエシ科カノコソウ属の多年草。花期:5月下旬~6月下旬 色が白っぽく、記載の花期より遅いですが、間違いないでしょう 別名ハルオミナエシ。上から見ると、ポツポツとした蕾が 鹿の子絞りに見えることからカノコソウの名がついた ヤマホタルブクロ…

続きを読む

伊吹山の花たち(4) キバナノカワラマツバ、カラマツソウ

 7月13日にバスツアーで訪れた伊吹山で見た花たち紹介しています(記載した花期は伊吹山山頂の場合です)。 キバナノカワラマツバ (黄花河原松葉) アカネ科ヤエムグラ属の多年草。花期:7月中旬~8月中旬 あちこちで見かけました。伊吹山には白花のカワラマツバ、 淡黄色のウスギカワラマツバも自生しているそうです。 カラマツソウ (落葉松草、唐松草) キンポウゲ科カラマ…

続きを読む

伊吹山の花たち(3) ヤマアジサイ、キンバイソウ

 7月13日、バスツアーで行った伊吹山で見た花たちを紹介しています(花期は伊吹山山頂の場合)。  伊吹山西遊歩道は小石を入れてあり、傾斜も緩やかで、歩きやすいです。しかし、視界はご覧の通り、20m位です。 ヤマアジサイ (山紫陽花) アジサイ科アジサイ属の落葉低木。花期:6月上旬~7月下旬 別名サワアジサイ(沢紫陽花) ヤマアジサイとシモツケ。手前中央はシシウド…

続きを読む

伊吹山の花たち(2) シモツケ、シシウドなど

 7月13日、バスツアーで行った伊吹山で見た花たちを紹介しています(花期は伊吹山山頂の場合)。  雨雲より上に頭を出している伊吹山ですが、ガスっていて視界は良くありませんが、遊歩道の両側(特に、左側)に花が多く見られました。 シモツケ (下野) バラ科シモツケ属の落葉低木。別名ヒロハシモツケ 花期:5月上旬~7月上旬 シモツケソウ (下野草) バラ科シモツケソウ属…

続きを読む

伊吹山の花たち(1) アカショウマ、アカソ

 7月13日に花の宝庫と言われる伊吹山(1377m、岐阜県と滋賀県の県境)へ行ってきました。伊吹山ドライブウェイに入る手前から雨が降り始め、中腹では酷い降りになりました。  これはダメかもしれないと覚悟しましたが、標高1,000mを越えたあたりから雨雲の上に出たようです。雨の心配はなくなりましたが、山頂は霧の中です。  駐車場(1260m)の売店で「伊吹山お花辞典」を買い求め、西遊歩道(約4…

続きを読む

尋ね花 2種類

 7月12日から1泊のバスツアーに行ってきました。犬山城と長良川の鵜飼いを見物し、翌日は花の宝庫と言われる伊吹山に登り、関ヶ原古戦場を見物する格安ツアーでして、伊吹山で見た花を次回以降、シリーズでご紹介するつもりです。  以下は、7月9日に代々木公園の花壇で見かけた花です。上記のバスツアーに行ったりしたため、時間がなくて、花の名前が調べられなかっのです。申し訳ありませんが、ご存じでしたら、…

続きを読む

目黒自然教育園にて(5) シロネ、ハンゲショウなど

 7月6日に訪れた目黒の自然教育園で見た花たちです。今回は武蔵野植物園や森の小道などで見た花です。 タケニグサ (竹似草) ケシ科タケニグサ属の多年草 昔は良く目にした雑草 茎が中空で、草丈があり(~2m)、 竹に似るというのが名の由来。 葉には深い切れ込みがある 花には花弁がなく、2枚の萼は開花と同時に脱落し、 毛のようなしべばかりが目立つ。橙色のものは実 …

続きを読む

目黒自然教育園にて(4) チダケサシ、タカトウダイなど

 7月6日の目黒自然教育で見た花たちを紹介しています。今回は水生植物園などの花たちです。 チダケサシ (乳茸刺) ユキノシタ科チダケサシ属の多年草。和製アスチルベ。 長い花茎に乳茸と呼ばれるキノコを刺して持ち帰ったので、この名が付いたという チダケサシとミソハギ 池をバックに、チダケサシとタカトウダイ タカトウダイ (高燈台) トウダイグサ科トウダイグサ…

続きを読む

目黒自然教育園にて(3) オカトラノオ、ヌマトラノオなど

 7月6日に行った目黒の自然教育園で見た花たちです。  水鳥の沼から北の方向に歩きましたが、園路の両側にノカンゾウ、ヤブカンゾウ、ヤマユリなどが咲いていました。 ノカンゾウとヤマアジサイ ノカンゾウとヤマユリ ヤブカンゾウ ちょっとくたびれていました オカトラノオ 丘虎の尾、サクラソウ科オカトラノオ属の多年草 ヌマトラノオ 沼虎の尾、サク…

続きを読む

目黒自然教育園にて(2) ソクズ、ミゾソバなど

 7月6日、目黒自然教育園で見た花たちその2です。  路傍植物園を抜けてそのまま直進すると、水生植物園や武蔵野植物園に至りますが、今回はトラノオスズカケに会いに行くため、左手に曲がります。  園内にはあちこちに土塁がありますが、この先にある土塁は中世豪族の館跡とされています。  土塁を下ると、左側の路傍に、2008年に50年ぶりに発見されたというトラノオスズカケ(ゴマノハグサ科)が…

続きを読む

目黒自然教育園にて(1) ヤブミョウガ、カラタチバナなど

 梅雨明け宣言が出された7月6日、目黒にある自然教育園に行ってきました。 先日、小石川植物園でスズカケソウを見たので、自然教育園にあるトラノオスズカケの様子を見たかったからなのです。  自然教育園は、正確には、国立科学博物館付属自然教育園(HPはこちら)と言い、JR山手線目黒駅から約徒歩7分です。65歳以上は入園無料なのが嬉しい。  入園するとすぐに路傍植物園となります。先ずは、ここで見た花…

続きを読む

小石川植物園にて(10) トウフジウツギ、ダンドクなど

 2日続きの夕立で、今日は雷が鳴りました。PC作業中に突然停電。修正中の文書が消えてしまい、一からやり直し。  さて、6月28日に訪れた小石川植物園で見た花たちを紹介してきましたが、今回が最終回です。 トウフジウツギ (唐藤空木) フジウツギ科フジウツギ属の落葉低木 原産は中国の江蘇省から雲南省にかけて 琉球経由で渡来ので、別名リュウキュウフジュツギ(琉球藤空木) 花径は5、6m…

続きを読む

小石川植物園にて(9) ミズカンナ、ムクゲなど

 6月28日に行った小石川植物園です。分類標本園を見終わって、日本庭園の方に行ってみました。  池のある日本庭園には森の中を高低差にして数mほど下ります。花菖蒲園がありましたが、見学路からは距離があり、しかも、まばらに咲いている位で写真にならず。 その先の池にミズカンナが咲いていました。 水かんな、クズウコン科ミズカンナ属の多年草 苞葉の間から可愛い花が咲く 日本庭園の最奥…

続きを読む

小石川植物園にて(8) ハエドクソウ、シカクヒマワリなど

 6月28日に行った小石川植物園の分類標本園で見た花などを紹介しています。 ハエドクソウ (蠅毒草) ハエドクソウ科(クマツヅラ科)ハエドクソウ属の多年草。有毒植物 和名は、この草から出る液が蛆殺しや殺虫剤に使われたことに由来 花径は5、6mm。つくば植物園で撮影に失敗したので、再挑戦 実が出来ると下を向き、ひっつき虫になる。イノコヅチに似ている ユウガギク (柚香菊…

続きを読む

小石川植物園にて(7) スズカケソウ、カワラマツバなど

 6月28日に小石川植物園に行ってきました。その分類標本園で見た花などを紹介しています。 スズカケソウ( 鈴懸草) ゴマノハグサ科(またはオオバコ科)クガイソウ属のつる性多年草 原産は不明だが、岐阜県、鳥取県、徳島県に分布し、 林の中に生える。絶滅危惧種 分類標本園のものは葉が枯れてしまっていた 和名は山伏の白い衣(鈴掛)に由来するそうだが、 花の付き方が山伏の結袈裟(ゆい…

続きを読む

小石川植物園にて(6) クマツヅラ、ニンジンボクなど

 6月28日に小石川植物園に行ってきました。その分類標本園で見た花などを紹介しています。 クマツヅラ(熊葛) クマツヅラ科クマツヅラ属の多年草。花径は4、5mm 名の由来は、茎を葛(つづら)の蔓(つる)のように 密生する様子を熊にたとえたという サンジャクバーベナと同属とは思えない 葉の様子(白くぼけているのが花) コムラサキ(小紫) クマツヅラ科ムラサキシキブ属の落…

続きを読む

小石川植物園にて(5) エゾミソハギ、クサキョウチクトウなど

 6月28日に行った小石川植物園の分類標本園で見た花たちを紹介しています。 エゾミソハギ(蝦夷禊萩) ミソハギ科ミソハギ属の多年草 蝦夷とつくが、北海道に限らず、九州以北の各地に分布 世界の侵略的外来種ワースト100選定種の一つに指定されている ミソハギより大型で、毛が多く、萼の付属片が直立する キバナミソハギ(黄花禊萩) ミソハギ科キバナミソハギ属の落葉小低木 ミ…

続きを読む

小石川植物園にて(4) ナツメ、ナギナタソウなど

 6月28日に行った小石川植物園の分類標本園で見た花たちを紹介しています。 ナツメ(棗) クロウメモドキ科ナツメ属の落葉高木。原産地は中国から西アジアにかけて 日本への渡来は奈良時代以前とされている 赤い実がなり、乾燥させて食用にする 夏に入って芽が出ること(夏芽)に由来した名前 ネジバナ(捩花) ラン科ネジバナ属の多年草。別名モジズリ(綟摺) 和名の由来は花を見…

続きを読む

小石川植物園にて(3) コマツナギ、ヒトツバハギなど

 6月28日に行った小石川植物園の分類標本園で見た花たちを紹介しています。 コマツナギ(駒繋ぎ) マメ科コマツナギ属の落葉小低木 根や茎が馬(駒)を繋いでおいても抜けないくらい丈夫なのでこの名がある。 葉を馬が好むのでいつまでもそばにいるからという説もある。 植物園では茎を引っ張ってみるわけにはいきません。 花穂は5~8cm程度でした。花径は7、8mm。 ヒトツバハギ(一つ…

続きを読む