小石川植物園にて(2) キンロバイ、ギンロバイ、アメリカホドイモ

 6月28日に訪れた小石川植物園で見た花たちです。  薬園保存園から、隣(北西)にある分類標本園に移動しました。 アカザ (赤座、ヒユ科アカザ属の一年草) 前回(5月15日)は草丈10cmほどでしたが、もう60~70cm位になっていた。 若葉が赤いのは紫外線から身を守る知恵だとか。これはアカメガシワも同様。 前回、若葉は食用にできるとか、茎で杖を作ると教えていただきました。 …

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小石川植物園にて(1) アマ、ベニバナなど

 6月28日、思い立って小石川植物園に行ってきました。  * 小石川植物園は東京大学大学院理学系研究科の附属施設です。  春よりはずっと花が少ないようですが、花や実を含めて40種類以上の植物の写真を撮ってきました。しかし、小さな花が多く、とても苦戦しました。三脚は持っていった方が良さそうです。 アマ(亜麻、アマ科アマ属の一年草)  今人気の朝ドラ「あまちゃん」とは関係ありません(…

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近所の花 ツタ

 最初は側溝に苔が生えている・・・と思いました。  その上はツタ(蔦)が絡まる塀なのです。    ツタの葉の奥をのぞき込んでみると、カタツムリがこんにちは。梅雨ですねー。  葉の付け根あたりから短い枝を出し、小さな花が咲いていました。  緑色の花で目立ちません。丸いのは蕾です。  ツタはブドウ科ツタ属の落葉つる性木本です。  花弁は5枚、中心に雌しべ、花柱と花弁の間…

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小布施・春の山野草展(6) レブンアツモリソウなど

 5月24日に訪れたフローラルガーデンおぶせで見た山野草展の報告その6です。 レブンアツモリソウ(礼文敦盛草) ラン科アツモリソウ属。礼文島特産の和蘭です。 ちょっと花弁が痛み始めていているのが残念です。 カマナシホテイシアツモリソウ(釜無布袋敦盛草) 長野県富士見町や南アルプスの釜無山・入笠山などに自生。 名札にはカマナシアツモリソウとありましたが、 ネットでは布袋が…

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小布施・春の山野草展(5) レブンヒメエゾスカシユリ、エゾルリソウなど

 5月24日に訪れたフローラルガーデンおぶせで見た山野草展の報告その5です。 レブンヒメエゾスカシユリ(礼文姫蝦夷透百合、ユリ科ユリ属) エゾスカシユリの矮性種である礼文島自生のヒメエゾスカシユリを選抜したものだそうです。 草丈10cm位。蕾には毛が生えている。 ウスユキソウ(薄雪草) キク科ウスユキソウ属 高山植物 黄色や黒い部分が花で 綿毛が密生している…

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小布施・春の山野草展(4) ミツデイワガサなど

 5月24日に訪れたフローラルガーデンおぶせで見た山野草展の報告その4です。 ミツデイワガサ(三つ手岩傘、バラ科シモツケ属) イワガサ(本州の近畿地方以西、四国、九州に分布する落葉低木)のうち、葉が三裂したもの。 花はコデマリにそっくり アサギリコギク(朝霧小菊、キク科) ネット情報が少なく、詳細不明 イワカラクサ(岩唐草) オオバコ科(←ゴマノハグ…

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小布施・春の山野草展(3) バイカイカリソウ、ヒメケマンソウなど

 5月24日、フローラルガーデンおぶせの温室内で開かれていた山野草展の報告その3です。 バイカイカリソウ(梅花錨草) メギ科イカリソウ属の多年草、花径は1cm位と、イカリソウや トキワイカリソウより小さい。距がないのが特徴 左右非対称の葉も面白い 白散斑バイカイカリソウ バイカイカリソウの葉に 白い斑がまだらに入る珍品 イワチドリ(岩千鳥、ラン科 ヒナ…

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小布施・春の山野草展(2) ニシキカラマツ、ロクベンシモツケなど

 5月24日、フローラルガーデンおぶせの温室内で開かれていた山野草展の報告です。 ニシキカラマツ(錦唐松) キンポウゲ科カラマツソウ属 草丈20cm、花径1cm。淡紅色の部分は萼片 ミヤマカラマツ(深山唐松) キンポウゲ科カラマツソウ属 白い花弁状のものは 雄蕊が集まったもの 草丈50~60cm、花径1cm ハルサメソウ(春雨草) ユキノシタ科ユキノシ…

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小布施・春の山野草展(1) スズムシソウ、ワニグチソウなど

 5月24日に訪れたフローラルガーデンおぶせで、春の山野草展が行われていました(5/24~26)。  初めて見る花が多く、興奮して写真を撮りまくりましたが、同行者をあまり待たせるのもはばかられ、1種類につき1~2枚の撮影なので、ピンぼけもあるかもしれません。 スズムシソウ(鈴虫草、ラン科クモキリソウ属の多年草) 名の由来を書く必要がない位、スズムシに似ています 北海道から九州の林内…

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初夏の信州4人旅(25) フローラルガーデンおぶせ(その4)

 5月24日に訪れたフローラルガーデンおぶせです。  温室があるのに気づき、入ってみました。 早速、アリアケカズラ(有明葛、キョウチクトウ科)がお出迎え。  面白い模様の洋ランがありました。 リカステ(ラン科の多年草) コエビソウ(小海老草、キツネノマゴ科の多年草) 今の季節、戸外でも咲いていますね。 フランネルフラワー(セリ科の多年草) …

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初夏の信州4人旅(24) フローラルガーデンおぶせ(その3)

 5月24日に訪れたフローラルガーデンおぶせの花たちの続きです。  今回は初めて見る花たちを中心にまとめてみました。不明の花名は同ガーデンからメールで教えていただきました。 アンチューサ・アズレア(ムラサキ科科ウシノシタグサ属の多年草) 原産はポルトガルなどの地中海地方。園芸上は一~二年草扱い。 近縁種にアフリカワスレナグサがある。 リクニス・フロスククリ(ナデシコ科セ…

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初夏の信州4人旅(23) フローラルガーデンおぶせ(その2)

 今回も、5月24日に訪れたフローラルガーデンおぶせで見た花たちを紹介します。  斑入りウツギ(ユキノシタ科の落葉低木)、オオベニウツギの園芸品種。  ヒューケラ(ユキノシタ科)    チョウジソウ(キョウチクトウ科)  エビネ(ラン科エビネ属の多年草)  オオヤマレンゲ(モクレン科)      ヒメウツギ(アジサイ科)  クレマチス(キンポウゲ科)の一種でしょうね…

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初夏の信州4人旅(22) フローラルガーデンおぶせ(その1)

 5月24日、昼食後は小布施の花公園・フローラルガーデンおぶせの花たちを見て回りました。 四季の美しい花々は、まるで花の万華鏡  雄大な北信五岳と間近にそびえ立つ雁田山の壮大なパノラマに囲まれた場所にフローラルガーデンおぶせはあります。 ここは季節ごとの花々の変化をみられ、歩くたびに移りかわる花の景色が楽しめる場所です。 (小布施文化観光協会のHPより。写真も)  左下、ベニバナツメク…

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初夏の信州4人旅(21) 花の町・小布施(その3)

 5月24日、花の町・小布施で花を見て回っています。 バージニアストック(アブラナ科の越年草、別名マルコルミア)  チャイブ                 カスミソウ(ジブソフィラ) マユミ(ニシキギ科)。何故か、花弁の付け根が赤い。 ムギクサ(麦草、イネ科オオムギ属の雑草)                 ナヨクサフジ(弱草藤、マメ科、ヨーロッパ原産の帰…

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初夏の信州4人旅(20) 花の町・小布施(その2)

 5月24日、花の町・小布施で見た花たちを紹介します。信州の春は遅く、撮影してから3週間ほど経っていますが、ご容赦下さい。  モッコウバラ               モミジの実 ハナビシソウ(花菱草、ケシ科の一年草。別名カリフォルニアポピー)  アリウム・ギガンチウム        ベニバナトキワマンサク   ベニサラサドウダン(紅更紗満天星) ベニバナサラサドウダン…

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初夏の信州4人旅(19) 小布施・オープンガーデン(2)

 5月24日、小布施町のオープンガーデンを楽しんでいます。  3軒目は、「すごい」と評判の関屋家を訪ねます。ジャーマンアイリスが咲く道から10mくらい奥に入ったお宅です。  関屋家を南側から見たところです。キングサリが目立ちます。 オーナーからのメッセージ  十三年前に新築した記念にと数本買ったツルバラの一本が東の壁一面に延びて今ではわが家の庭のシンボルとなっています。そしていつの間…

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初夏の信州4人旅(18) 小布施・オープンガーデン(1)

 5月24日、小布施町でオープンガーデンを見学します。今回は、市村家、樋田家、関屋家のお庭で咲く花を拝見しました。  花による美化に取り組んでいる小布施町では、2,000年(平成12)に38軒のお宅がオープンガーデンを始め、昨年には127軒が登録するに至りました(総世帯数対比では実に3.4%に当たります)。  オープンガーデンのお宅には写真のようなプレートが表示されています。  町のHPか…

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初夏の信州4人旅(17) 花の町・小布施(その1)

 5月24日、旅行最終日です。この日は、妻の希望で小布施に行ってみることにしました。  小布施町は善光寺平の東縁に位置し、町内美化運動の草分け的存在で、最近はオープンガーデンが盛んです。  上信越自動車道の小布施ハイウェイオアシス・スマートICを出て、町営森の駐車場に車を置きました。  妻が駐車場管理のおばさまにオープンガーデンのお薦めを聞くと、「どこもたいしたことはないですよ」とつれない…

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初夏の信州4人旅(16) 鹿教湯温泉・文殊堂・薬師堂

 5月23日、信州上田の塩田平を見て回った後、16時前に鹿教湯温泉に到着しました。✳鹿教湯温泉=かけゆおんせん。  近年リニューアルされて12階建てのビルになった創業400年の老舗にチェックイン(右)。   ここはnobaraさんのレポート(5月9日の記事=こちらと、10日の記事=こちら)によると、山野草の花が沢山見られたそうです。  部屋に荷物を置き、一眼レフを持って出かけ…

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初夏の信州4人旅(15) 塩田平で芸術に親しむ

 5月23日、信州塩田平を旅しています。  前山寺のくるみおはぎを味わって、緩やかな参道を下る途中、トチノキ(栃の木、土地の帰化の落葉高木)に花が咲いていました。  参道の途中、右手に信濃デッサン館があります。コンクリート打ちっ放しの建物にツタが絡みついていました。  信濃デッサン館は、無言館(下記)と共に、作家故水上勉の息子である窪島誠一郎氏が自身のコレクションを展示するため私財…

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初夏の信州4人旅(14) 前山寺本堂・くるみおはぎ

 5月23日、信州塩田平を車で回っています。今回は前山寺の続きです。  前山寺の本堂です。中学生を一緒に撮ろうと思って声をかけると、邪魔だと勘違いされたのか両脇に避けられてしまいました。中学生たちが「屋根に何か書いてあるらしいけど、見つかった?」と聞き交わしていましたが、唐破風に焼き込まれた「本」の字のことだったようです。  ご本尊は大日如来です。         右下は明王堂。 …

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初夏の信州4人旅(13) 前山寺 重文・三重塔

  5月23日、信州塩田平を散策しています。  中学生の団体は龍光院からあじさいの小道を辿りますが、私たちは車で先回り。  前山寺(ぜんさんじ)は、傍らにケヤキの巨樹が立つ冠木門を入り、ケヤキや松の並ぶ参道を進みます。  100m程先、シャクヤクやツツジの咲く石段を登ると薬医門で、白く獨股山と書いてあります。  鐘楼の西側でヒトツバタゴ(一つ葉田子、モクセイ科の落葉高木、別名ナンジャ…

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夏の信州4人旅(12) 塩田の館、龍光院

 5月23日、信州の塩田平を散策中です。  昼食は市の施設塩田の館にしました。建物は養蚕農家風で、観光案内所と無料休憩施設です。右下は、塩田の館の前にある農業用水用溜池です。塩田平には数多くの溜池があります。  館内の北条庵でnobaraさんもお薦めの里帰りそばをいただきました。  お蕎麦を待つ間、窓から塩田平を眺めます。 この量なら完食できました。クルミだれは別注文。 お焼き…

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初夏の信州4人旅(11) 中禅寺 不思議な花

 5月23日、信州塩田平を散策しています。  満願寺から車で10数分で、中禅寺に到着しました。途中、校外学習らしき中学生の団体を追い抜きましたが、前山寺まで抜きつ抜かれつでした(生徒たちは徒歩ですが、私たちは見学が長い)。  現在の本堂は亨保19年(1734)の建立、本尊は延命地蔵菩薩です。禅とついていますが、真言宗智山派のお寺です。  参道にまだシモクレン(紫木蓮)が咲いていまし…

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初夏の信州4人旅(10) 満願寺で二又一華に出会う

 5月23日、信州の鎌倉といわれる塩田平の散策コースを辿っています。  別所温泉の常楽寺から車で東へ10分少々のところに満願寺があります。  満願寺は1471年の開基といわれ、後に訪ねる前山寺の末寺に当たるとのこと。  15年ほど無住の寺だったそうですが、現住職が檀家の協力を得て境内を整備しているとか。本尊の薬師如来は約600年ほど前のもの。  珍しい十王仏とその説明です。 …

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初夏の信州4人旅(9) 常楽寺の頬紅エニシダ、多羅葉

 5月23日、別所温泉の常楽寺を訪ねています。  本堂の裏手に国の重要文化財・石造多宝塔があります(下の写真の中央)。右端の石造多層塔は上田市の指定文化財です。  多宝塔・多層塔の説明です。  境内で見た花たちです。 ホオベニエニシダ (頬紅金雀枝、マメ科エニシダ属の落葉低木) ニシキギと雨蛙 (錦木、ニシキギ科ニシキギ属の落葉低木) セイヨウ…

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初夏の信州4人旅(8) 常楽寺の七色もみじ

 5月23日、安楽寺に続いて常楽寺を訪ねました。  常楽寺は平安時代初期に慈覚大師によって開創され、北向観音をお守りする本坊です。  本堂は江戸中期後半の建物と推定されています。常楽寺のHPはこちら。  本堂に向かって右手前に牡丹園がありました。花は盛りを過ぎていましたが、綺麗どころを。 牡丹、ボタン科の落葉小低木。 右下はオオデマリ(大手毬、スイカズラ科の落葉性低…

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初夏の信州4人旅(7) 安楽寺

 5月23日、旅行2日目です。今日は、別府温泉から塩田平を散策して、鹿教湯温泉に向かいます。  計画では、塩田平を徒歩で歩く予定でしたが、私の右足親指に出来たまめが以外に重傷(ちょっと大げさ)で、車で回ることにしました。  今日の見学はホテルの近くにある安楽寺からスタートです。信州最古の禅寺で、国宝の八角三重塔があります。安楽寺のHPはこちら。  山門は長い石段の先です。      安楽寺…

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初夏の信州4人旅(6) 北向観音

 5月22日、別所温泉の外湯に行く途中、北向観音の境内を通りました。  北向観音の本堂です。  北向観音は、長野市の善光寺と向かいあうように本堂が北を向いていることがその名の由来。825年の創建以来、厄除け観音として信仰を集めてきた。  北向観音は千手観音を本尊として現世利益を願い、善光寺は阿弥陀を本尊として未来往生を願うもの。どちらかだけでは片詣りと言われている。  北向観音のHP…

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初夏の信州4人旅(5) 別所温泉

 5月22日、姨捨の棚田を散策した後、別所温泉にやってきました。  午後4時半頃ホテルに到着、荷物を置いて、先ずは外湯の体験に出発です(右)。何故か信州は白いつつじが多かったです。  別所温泉には3つの外湯(温泉銭湯)があり、すべて源泉掛け流し。ホテルから一番近い木曽義仲ゆかり葵の湯「大湯」(右下)にしましたが、閉まっていました(第1・第3水曜が定休日の筈なのに、今日は第…

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