イイギリ、ゴンズイ、サイカチ

つくば植物園にて(2)  12月27日はこの冬一番の冷え込みだったようで、池の表面に薄氷が張っていました。  池のほとりにある東屋の裏手でイイギリの赤い実を見ることができました。飯桐、ヤナギ(旧イイギリ)科イイギリ属の落葉高木。名の由来:大きな葉で飯(いい)をくるんだから。 ゴンズイの実(権萃、ミツバウツギ科ゴンズイ属 の落葉小高木) 黒い実が大きくなって、輝いていました…

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シモバシラ & ロスからのプレゼント

つくば植物園にて(1)  皆さんのブログにシモバシラの氷柱が登場しているので、朝が苦手な私も一度見てみたくなりました。  近所を闇雲に探しても効率が悪いし、多分見つからないので、冷え込んだ12月27日、つくば植物園に行ってきました。  朝、10時ちょっと過ぎのシモバシラ(シソ科シモバシラ属の多年草)です。  林の中なので、落ち葉が積もり、根元からの大きな氷柱という訳にはいきませんでし…

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こびとラン

川口グリーンセンターにて(11)  鑑賞温室で見た洋ランです。  学名はゴメザ・レクルバ(Gomesa recurva)。ブラジル原産の珍しい品種です。甘い香りがします。  とても小さい花(2cm位)で、花の形が手足を広げた妖精に似ているため「こびとラン」という愛称がついています。いつも撮影に失敗しているので、少し離れて望遠ズームを使い、フラッシュをたきました。  こちらは、フラ…

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緑色のカトレア

川口グリーンセンターにて(10)  カトレア(カトレヤ)は、その華やかさや、色合いから「洋ランの女王」とも言われます。  ここの鑑賞温室には通年でランが展示されているそうですが、いまは、開花の端境期なのが、ちょっと痛んだカトレアが目立ちました。その中でも、美人のカトレアをいくつかご紹介しましょう。  そんなカトレアたちの中で、地味目に異彩を放っているのは黄緑色一色のものでした。…

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サボテン

川口グリーンセンターにて(9)  今回はサボテン(サボテン科、メキシコ原産)に注目してみました。丸いもの、団扇状のもの、大きいもの、小さいもの、色々ありました。 キンシャチ 金鯱、タマサボテン属、「サボテンの王様」の異名を持つ。 花は、外側が褐色、内面が黄色。和名の由来は不詳 ギンセカイ 銀世界、ウチワサボテン属、花色は黄色。 和名の由来は茎節が白毛で覆われるから。…

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ユーフォルビア・ビグイエリー

川口グリーンセンターにて(8)  ユーフォルビア・ビグイエリー(または、ユーフォルビア・ビグエリー)です。ハナキリンと同様、マダガスカル原産のトウダイグサ科ユーフォルビア属の多肉植物ですが、とても同属とは思えません。  「ニョッキリと伸びたサボテンの上に葉が出て花が咲いた」と表現すれば良いでしょうか。  頂点に大きな葉を広げ、赤い花を咲かせるためか、フンカリュウ(噴火竜)という別名があ…

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サンゴアブラギリ

川口グリーンセンターにて(7)  大きな葉の間に赤いモノが見えますが、サンゴアブラギリ(珊瑚油桐)の花序です。  サンゴアブラギリはトウダイグサ科ヤトロファ属(タイワンアブラギリ属)の非耐寒性落葉低木です。原産は西インド諸島、中米。  今回は、タイミングが悪かったのか、花後とつぼみしか見ることができませんでした。  赤い花が咲き、中央に黄色いしべが見られる綺麗なものです(下の写真…

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アアソウカイ、アロエ

川口グリーンセンターにて(6)  アアソウカイはマダガスカル島に分布しているキョウチクトウ科パキポディウム属の植物です。マダガスカル島では最大の種で、白い花が咲くそうです。  「ああそうかい」なんて、何と人を喰った名前なんでしょう。  らせん状に生えているとげは葉なのだそうです。  和名のアアソウカイ(亜阿相界)は、原産地のマダガスカルが、アジア(亜細亜)とアフリカ(阿弗利加…

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ハナキリン(花麒麟)

川口グリーンセンターにて(5)  今回は変わった花が咲くハナキリン(花麒麟)です。これも温室展示の定番と言って良いでしょう。  トウダイグサ科トウダイグサ属の多肉植物です。本来、茎は直立しますが、太くならないので、やがて倒れてしまい、写真のような姿になるようです。変種が多く、これもその一つでしょう。  茎の先端から花柄を延ばして数輪の花を付けます。  花のアップですが、花弁に見え…

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熱帯スイレン

川口グリーンセンターにて(4)  川口グリーンセンターの温室は、熱帯温室とサボテン温室とがあり、その中間に水生温室があります。  今回は、水生温室で咲いていた熱帯スイレン(スイレン科スイレン属の多年草)の一部をご紹介します。  コロラータ。タンザニア産の原種で、昼咲きです。熱帯スイレンの中では、比較的小型。  ブルースモーク。グリーン・スモークの実生により誕生した品種…

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クリビア・ガーデニー、シャコバサボテン

川口グリーンセンターにて(3)  クンシランの原種の一つ、クリビア・ガーデニーだと思います(写真に写っている名札は別物です)。クリビア・ガーデニー(クリビア・ガルデニイ)は、ヒガンバナ科クンシラン属の多年草で、南アフリカのクワズール・ナタール州が原産です。  見慣れたクンシランは上向きに咲きますが、こちらはうつむいて咲きます。花色は橙色~黄色で、口元が黄緑なのが特徴。  まもな…

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オヒルギ、ベニヒモノキ

川口グリーンセンターにて(2)  オヒルギの花を初めて見ました。オヒルギ(雄漂木)はヒルギ科オヒルギ属の常緑高木です。マングローブ樹種のひとつで、湾曲した呼吸根を多数出します。アフリカ~太平洋諸島に分布。漂木は蛭木とも書くようです。  赤い部分は萼で、別名アカバナヒルギ(赤花漂木)、ベニガクヒルギ(紅萼漂木)の由来になっています。  下から覗いてみましたが、萼の中にある花弁はよく分…

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クイーン・エマ・リリー、ピンク・トーチ

川口グリーンセンターにて(1)  困った時の神頼み、ならぬ、ネタ切れ時の温室頼みということで、川口グリーンセンターに行ってきました。  クイーン・エマ・リリー(Crinum augustum)と名札が付いていました。ジャイアント・スパイダー・リリー(ヒガンバナ科ヒメノカリス属の多年草、西インド諸島原産、和名オオハマユウ)の紅紫の花が咲く種をそう言うようです。  クイーン・エマとは、ハワ…

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東京駅丸の内駅舎のドーム

 12月12日の夜に東京駅丸の内駅舎を見に行ってきました。  ライトアップされた外観は前回に投稿しましたが、丸の内北口のドーム部分をもう一度貼り付けておきます。  駅舎の設計は辰野金吾が中心になりました。。アムステルダム中央駅がモデルになったという俗説がありましたが、現在では否定されています。  中に入ってみました。夜8時20分頃ですが、まだ見学者が何人も来ていました。  ホール…

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東京駅丸の内駅舎のライトアップ

 丸の内仲通りのイルミネーションを見た後、今年復元された東京駅丸の内駅舎を見て帰りました。完全にnobaraさんの記事(こちら)の後追いです。  丸ビルと新丸ビルの間にある行幸通りから見たところですが、長すぎて35mmレンズ相当のが核では半分しか入りません。 赤煉瓦などのライトアップにはLED照明が使われています。  こちらは八重洲南口方向です。ドームの屋根もライトアップされています。 …

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丸の内仲通りイルミネーション

 12日に有楽町で忘年会があったので、ついでに丸の内仲通りのイルミネーションを見てきました。  丸ビル・丸の内商店会10周年を記念した今年は、例年よりも早い10月1日よりライトアップを開始したとのこと(来年2月17日までの17時から23時の間)。  イルミネーションは有楽町と大手町をつなぐ仲通りの街路樹に取り付けられています。  独自に開発された"シャンパンゴールド"色のLED約1…

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晩秋の水元公園(4) モミジバフウ

 都内・水元公園のモミジバフウの紅葉です。中央駐車場の中に20本以上あるでしょうか。例年、もう少し早く行ってみるのですが、今年は最盛期をとっくに過ぎており、3本だけかろうじて紅葉が残っていました。  当然ながら、色は良くありません。  それでも逆光で写すと、まだまだ綺麗。  イガイガの実も残っていました。  モミジバフウ(紅葉葉楓)は、フウ科フウ属の落葉高木。別名、ア…

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晩秋の水元公園(3) ラクウショウ

 都内・水元公園のラクウショウ(落羽松)の紅葉です。スギ科ヌマスギ属の針葉樹。別名はヌマスギ(沼杉)。  メタセコイアと比べると、樹形はもやもやっとしています。  葉はメタセコイアと良く似ていますが、ラクウショウは互生、メタセコイアは対生です。なおさんから“芽対生コイア”と覚えると教えていただきました。  ラクウショウの実がなっていました。いわゆる‘松ぼっくり’ですが、丸いのが…

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クロガネモチ、ソヨゴなど

 今回は、11月末に撮ったものの、一度お蔵入りになった画像です。  先日、ツメレンゲを見たのですが、その近くのお宅で見たクロガネモチの実です。モチノキ科モチノキ属の常緑高木。  その隣に、実の少ない木が並んでいます。こちらはソヨゴです。モチノキ科モチノキ属の常緑小高木。たくさん実を付けるクロガネモチと、どちらがお好みでしょうか?    こちらは、同じお宅のヒイラギの花です。1枚目の写…

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晩秋の水元公園(2) ナンキンハゼ

 都内・水元公園のナンキンハゼです(左は、すっかり葉を落としたポプラ並木)。  ナンキンハゼ(南京櫨・南京黄櫨、トウダイグサ科ナンキンハゼ属の落葉高木)。別名、トウハゼ、カンテラギ。  今年の紅葉は、日照不足のためか、色が良くありません。例年、緑→黄色→橙→赤→暗赤色と変化する様子が見られるのですが、今年は緑の部分が多く残っていました。  実をたくさん付けています。  風で枝…

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晩秋の水元公園(1) メタセコイア

 快晴となった12月5日、都内の水元公園へ行ってきました。  この公園の見所の一つがメタセコイアの森です。  写真は、小合溜とメタセコイアの森です。小合溜の対岸は埼玉県のみさと公園で、こちらにもメタセコイアが植えられています。  園内にはおよそ1,800本のメタセコイアがあり、都立公園では最大です。右手前の木はアキニレです。  メタセコイアの森の中から見た対岸のメタセコイアです。…

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ツメレンゲ(爪蓮華)

 ウォーキングのコースを変えてみたら新発見がありました。それが、下の写真。  肉厚の葉から多分ベンケイソウ科でしょう。  紅葉しているものもありました。  花のアップです。赤い葯が可愛いですね。  調べてみると、ベンケイソウ科イワレンゲ属の多年草で、ツメレンゲ(爪蓮華)と分かりました。これは園芸種でしょうね。  以前、shuuterさんのブログで見た自生種(こちら)とは…

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ウィーンから成田へ

クロアチア旅行記(59) 9月5日(最終回)  長くて呆れられながら、そして後半は飽きられながら、続けてきました旅行記も今回で最終回です。  ウィーン2泊目のホテルは、ヨーロッパでは珍しく朝食がついていませんでした。やむなく、昨晩も行ったホテルのレストラン(写真右)で朝食です。  ビュッフェスタイルですが、私はいつも通りの小食。一方、妻は、明日は日本という安心感からか、食欲旺盛。  …

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ヨルガオ(夜顔)

 ウォーキング中、暗紫色のつぼみみたいなものを見つけました。太さは2cm近くあるでしょうか。葉はハート型です。  丁度、この家の奥様が買い物から戻られたので、「これ、何ですか?」と尋ねると、「ユウガオかな」とのことで、これはその実だそうです。  ユウガオの実はかんぴょうの材料ですから、これはヨルガオの方ですね。  「今年は花が狂い咲きするみたい」と仰るので、フェンスの左側を見ると、…

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ウィーンにて(8) 2泊目のホテルへ

クロアチア旅行記(58) 9月4日(その7)  ウィーンでの一日観光を終わってホテルへ戻り、景三さんご夫妻の部屋で休憩ました。  景三さんご夫妻は同じホテルに連泊です。旅行中にホテルを探した私たちは同じホテルが取れませんでしたので、空港近くのホテルへ移動します。明日、ウィーン空港での再会を約して、ウィーン2泊目のホテルに向かいました。  下の写真がこの日泊まったホテルと玄関部分です。3階建…

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新宿御苑の温室にて(5) マルバルリハナガサモドキなど

 リニューアルオープンした新宿御苑の温室で見た花たち、その4です。  珍しい蘭の花を見ることができるかなと期待したんですが、よく目にするようなものが殆どでちょっと残念でした。  1枚目の写真の奥はガラス窓で、反対側からも見えるように蘭が展示してありました。  マルバルリハナガサモドキ(丸葉瑠璃花笠擬、キツネノマゴ科ルリハナガサモドキの常緑小低木、原産は南太平洋)。学名 プセウ…

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ウィーンにて(7) シュテファン寺院

クロアチア旅行記(57) 9月4日(その6)  ウィーン市立公園の近くにあるシュテューベントア駅から地下鉄で2駅、シュテファンスプラッツ駅から地上に出ると目の前にシュテファン寺院がそびえ立っています。正面は修復(洗浄?)されたようで、ガイドブックの写真よりきれいでした。下の写真は上下2枚を合成。  シュテファン寺院はウィーンのシンボル的存在で、オーストリア最大のゴシック建築物です。異教の…

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新宿御苑の温室にて(3) ダンドク(檀特)など

 11月25日に行った新宿御苑の温室で咲いていた花です。  リニューアルオープン間もない日曜日でしたから、見学者が多かったです。写真は2階の順路にあった橋からです。  ルッティア・フルティコサ(キツネノマゴ科ルッティア属の常緑小低木で、熱帯東アフリカ原産)。5弁の筒花で2枚が反り返っています。英名Rabbit ears(花の形がウサギの耳に似ることから、Hummingbird plant…

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ウィーンにて(6) 旧市街の内外 その2

クロアチア旅行記(56) 9月4日(その5)  ウィーンの旧市街を取り囲むリング(環状道路)に沿って、駆け足で観光しています。  ホーフブルク(王宮)に続いてフォルクス庭園がありますが、リングの外側には国会議事堂が建っています。民主主義発祥の地ギリシャにちなんだ古代ギリシャ神殿風の建物で、1883年の完成。手前はバラス・アテナの泉。  左下、国会議事堂の右側には市庁舎が建っています。1…

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新宿御苑の温室にて(2) シロバナオオベニゴウカン、キンレイジュ

 リニューアルオープンした新宿御苑の温室で見た花たち、その2です。  まずは、温室内の様子ですが、水面に浮いているのはオニバス(スイレン科)の葉です。外にはイチョウの黄葉と、NTTドコモタワーが見えます。  シロバナオオベニゴウカン(白花大紅合歓、マメ科カリアンドラ属の熱帯性常緑低木)です。オオベニゴウカン(ボリビア、ペルー、ブラジル原産)の園芸品種です。  キンレイジュ(金鈴樹、…

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