ハマナデシコ

 雨上がりの6月27日、近所をいつものように花探しに。今回は、殆ど足を踏み入れない袋小路へいってみました。  すると、行き止まりで、見慣れない花が。ハマナデシコのようです。実物は初めて見ました。傍らにはガクアジサイも彩りを添えます。  つぼみや開花途中の花も…。  水滴が残る花弁をマクロ域で。  翌日、坂川遊歩道でも見かけました。  浜撫子。ナデシコ科ナデシコ属で、本州…

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トキワヤマボウシ(つぼみから開花まで)

 ヤマボウシの常緑種で、トキワヤマボウシ(常磐ヤマボウシ)または常緑ヤマボウシと呼ばれるものがあります。昨年発見した1本について、そのつぼみの頃から、総苞片が開き、更に、中央の花が咲くまでを追いかけてみました。  流通しているトキワヤマボウシは、ヒマラヤヤマボウシとホンコンエンシスの二種類があるそうです。ホンコンエンシスの中で「月光」と名付けられた品種があり、これがとても花つきが良いのだそうで…

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ネジバナ…天の恵み

 バルコニーに置いてある菊(エクセレントマム・ピコ)の根元から、細長いものが伸びてきました。そして、2日前に花が咲き、ネジバナと分かりました。捩花、ラン科ネジバナ属の多年草。別名モジズリ(綟摺)。  植えた覚えはないので、天からの恵みです。菊の花の蜜を吸いに来た蜂かアブが種を運んできたのでしょうか。  6月27日夜、フラッシュ使用。 ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ …

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ムラサキシキブ、コムラサキ

 最寄り駅に行く途中に公園があり、ムラサキシキブの花が咲いてます。引っ越してから6年、ピンクの花に初めて気づきました。撮影日は6月16日、17日、22日。  数えてみたら3本ありました。1本目は1枚目のものと右下で樹高2mほど。2本目(左下)が一番高く、3m程度。3本目は2.5m位です(写真は上の2枚目)。  2本目、3本目は、花が葉の下で咲き(左下)、1本目は葉の上に顔を出して…

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トケイソウ & 松戸・秋葉神社の神輿

 トケイソウって何とぴったりな名前をつけたものです。何度見ても、不思議な咲き方だな~と思います。時計草、トケイソウ科トケイソウ属の常緑つる性低木。中南米原産。  多くの品種があるそうですが、写真のものは一番ポピュラーなカエルレアという品種です。  真横から狙ってみました。  一番先端が雌しべ、その下が雄しべ、細長いものは副花冠(4列あります。中心の雄しべに向かった列、その外側の…

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八重咲きペチュニア「ドレスアップネオ・シリーズ」

 とてもゴージャスなペチュニア(ナス科)を見つけました。新松戸のあるお宅の門扉前に置かれた鉢に、3種類咲いていました。ちょっと失礼して、商品名の名札を見せてもらうと、「八重咲きペチュニア ドレスアップネオⓇ 登録名:ペチュドレラージ」と書かれていました。   先ずは、白花(ドレスアップネオ ホワイト)です。2枚目は咲き始めのようです。  続いて、ピンク(ドレスアップネオ …

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赤い花のイチゴ

 「まさか」と目を疑いました。イチゴの赤い花を初めて見たのですから。アカバナイチゴと呼ばれる観賞用のイチゴです。6月22日、大田区羽田で。  こちらの花が一番赤かった。  食用のイチゴはバラ科オランダイチゴ属、アカバナイチゴはバラ科イチゴ属、ベニバナイチゴはバラ科キイチゴ属。  千葉県のホームページには、こんなことが記載されていました。  近年、イチゴは実を食べるだけでなく、ガー…

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ホウズキ

 ホウズキの実を知っていても、花を知らない人は多いでしょうね。実が出来ていたので分かったわけで、かく言う私もそうでした。酸漿、ナス科ホオズキ属の多年草、原産はコーカサス地方から中国。  少しクリーム色を帯びた小さな花で、うつむいて咲くので、アップで撮るのに苦労しました。  こちらは何でしょう。  これはクロホウズキです。黒鬼灯・黒酸漿、ナス科オオセンナリ属の一年草。別名ニカ…

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ムラサキツユクサ、ヒメイワダレソウ

 色違いのムラサキツユクサが並んで咲いていたので、撮ってみました。  ムラサキツユクサは放射能によって染色体異変が起こりやすい植物なのだそうです。福島原発の近くでは、シベの色が変色したり、萎縮したりの異変種だらけになるかもしれません。恐ろしいことです。  ムラサキツユクサの背後に写っている花はシロツメクサではありません。  これはヒメイワダレソウです。姫岩垂草、クマツヅラ科イワダレ…

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アカンサス・モリス、ストケシア、タイサンボク…日比谷公園で

 先週、労組のOB・OG会幹事会の帰りに、日比谷公園に寄ってみました。  アカンサス・モリスです。nobaraさんのブログ(こちら)で名前を知りましたが、実物は初めて見ました。こんなに大きくなるのでは、一般家庭の庭に植えるのは無理です。第一花壇の北側で。  キツネノマゴ科アカンサス属(ハアザミ属)の常緑多年草。地中海沿岸地方原産。別名ハアザミ(葉薊)。  花の構造はどうなっているのでし…

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町ぐるみで消火栓点検・放水訓練

 6月19日、町内会で消火栓点検と放水訓練を行いました。  私の住む町は以前より防災意識が高く、町内に10数カ所の私設消火栓を設けると共に、消火器も各所に備えています。年に一度、これらに不具合がないかどうかの点検と、実際に放水する訓練を一斉に行います。  町会員はおよそ600世帯ですが、参加者は340名と非常に高率です。  防災対策本部から町内広報。       消火栓とホースの接合点…

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うつむいて咲くサカキ(榊)

 先日、スポーツクラブからの帰り道で、つやつやした葉に隠れるようにして、うつむいて咲いている小さな花を見つけました。  折よく、おばあちゃんが庭仕事をされていたので、「すいません、この木は何ですか?」とお尋ねしました。「どれどれ、これはアオキよ、神棚に供える」、「サカキじゃなくて?」、「そうそう、サカキだったわね」、と会話は続きました。  更に、今年はアジサイが去年の半分しか咲かないこと、ミ…

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とうふ懐石

 昨日(6月17日)、長男夫妻から双方の両親が招待され、とうふ懐石をゴチになりました。  風流な門をくぐるり、緩やかな石段を登れば、そこは別世界。  庭園を眺めながら、奥へと進むと、ようやく玄関。  振り返って見上げれば、東京タワーが。その先端は、3月の地震で曲がってしまいました。  ここは東京芝公園の隣にある「とうふ屋うかい」です。  都心の一等地に、敷地が何と2,000…

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八重ドクダミ

 先回、ニワナナカマドを見たお宅ですが、その裏側で八重のドクダミが咲いていました。皆さんのブログで拝見し、一度は見たいと思っていた花です。  八重ドクダミ(八重蕺草)、ドクダミ科ドクダミ属の多年草。 別名ドクダメ(毒溜め)、ギョセイソウ(魚腥草)、ジゴクソバ(地獄蕎麦)。正確には総苞片が八重状になっている。  こちらは普通のドクダミです。  同じお宅で見たスモー…

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ニワナナカマド

 昨日(6月15日)、ひろ君の体操教室への送迎の帰り道で、ニワナナカマドを見ました。デジカメを持っていなかったので、今日改めて写真を撮りに行きました。  庭七竈、バラ科ホザキナナカマド属の落葉低木。原産は中国北部。  別名チンシバイ(珍珠梅)。このお宅のご夫人は、押し花にしているのだそうです。似た花にホザキナナカマドがありますが、ご夫人はチンシバイと言っておられました。  咲ききっ…

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斑入りプリペット(ヨウシュイボタノキ)

 近くのアパートの敷地内で、小さな木に白い花が房状に咲いているのを見ました。昨年は気づかなかったので、多分今年植えられた若木だろうと思います。  4弁の花で、しべが2本伸び、葯の色が薄い赤紫です。これはプリペットだそうです。モクセイ科イボタノキ属。昨日のネズミモチと同じでした。別名セイヨウイボタノキ、ヨウシュイボタノキ。生垣に利用されることが多いそうで、ご覧になった方もいらっしゃるでしょう…

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ネズミモチ

 今回は10日以上前の写真で失礼します(6月3日撮影)。まだ、あちこちで咲いているから、ご勘弁。  スポーツクラブへ行く通りの近くにあるマンションの南側フェンスの内側に、ずらりとネズミモチが植えてあり、花盛りでした。鼠黐、モクセイ科イボタノキ属。和名の由来は、実がネズミの糞に、葉がモチノキに似ているからだそうです。  これだけ咲いていると、嗅覚の鈍い私でも流石に臭います。この臭いにつられ…

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コバノズイナ、オキシペタラム(ブルースター)

 JR最寄り駅近くの駐輪場の隣で、今年もコバノズイナが咲いていました(左下、6月3日撮影)。  小葉の髄菜、ユキノシタ科ズイナ属。北米原産の落葉低木。別名アメリカズイナ、ヒメリョウブ(リョウブより小柄だから?)、紅葉木(秋には紅葉が美しい)。  その翌日、床屋へ行ったのですが、その向かい側のお宅でも鉢植えのコバノズイナが咲いていました(右上)。  花穂をアップで撮ってみました。試験管ブ…

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植物にもあった、黄金比

ぶらり千葉ミステリーツアー(その5)  労働組合OB・OG会主催の半日ツアーに参加しています。  亥鼻公園を後にした一行は、JR千葉駅の方向に進みました(と、後で調べて分かったのですが…)。連れて行かれたのは「Qiball(きぼーる)」というビルです(ビルの建設思想やフロア案内はこちらです)。  ビルが面した通りにも「きぼーる通り」という垂れ幕も目立つので、案内のお嬢さんに聞いたところ…

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イヌマキの雄花、ビヨウヤナギ

ぶらり千葉ミステリーツアー(その4)  労働組合OB・OG会主催の半日ツアーに参加しています。  千葉寺から県道20号線は北に向かいます。途中、弁天様がある地点で右の細い道に入りました。  ノビル(野蒜、ユリ科ネギ属)の花が咲いていました。昔、江戸川の堤防で鱗茎を掘ってきて、味噌和えにして食べたことがあります。右下は八重咲きのザクロ(ザクロ科)です。  やがて亥鼻公園(いのはなこ…

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大公孫樹、八重咲き白丁花

ぶらり千葉ミステリーツアー(その3)  労働組合OB・OG会主催の半日ツアーに参加しています。  一行は千葉県立青葉の森公園の西口を出て、県道20号線を西に向かいます。その途中で、モミジバフウ(紅葉楓、マンサク科)の実→雌花序が下がっているのを見つけました(左下)。公園で見たプラタナス(スズカケノキ科)の実(右下)と比べてみましょう。  公園から歩くこと10数分で、千葉寺観音と書か…

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プラタナスの実、ユリノキの花

ぶらり千葉ミステリーツアー(その2)  労働組合OB・OG会主催の半日ツアーに参加しています。  千葉県立「生態園」を見学した後は、「千葉県立青葉の森公園」の中を散策するようです。その前に、「芸術文化ホール」前のテラスで一休み。写真は1枚目の記念写真(同行のMさん提供)です(私は左端)。私たちの背後は西洋庭園です。  上の写真で、一行が座っている石のベンチの足元で、キキョウソウヒナ…

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サラサウツギ、クマシデの果穂

ぶらり千葉ミステリーツアー(その1)  時折陽が射す程度の曇り空ですが、前日よりずっと過ごしやすい日になった6月7日、日航労組OB・OG会主催の「ぶらり千葉ミステリーツアー」に参加しました。当日、参加者に配布された資料は目的地が隠された行程表と目的地の概要のみ。さて、どこに行くのでしょうか。  13時28分、JR千葉駅西口から路線バスに乗車。幹事が「○○に行きますか?」と運転手に聞いたら…

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日光植物園にて…その8(アイヅシモツケ、ジロボウエンゴサク)

 5月20日、21日に行った日光植物園の花たちを紹介しています。  名前の分からない花を整理していくうちに白い5弁花が残りました。これ、どうやらズミの花のようです。酢実、バラ科 リンゴ属。別名コナシ(小梨)。  アイズシモツケと名札が出ていました。会津下野、バラ科シモツケ属。会津地方で発見された下野だからという命名だそうですから、本来はアイヅシモツケと書くべきなんでしょうね。シロバナシモ…

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日光植物園にて…その7(カキドオシ、シライトソウ)

 5月20日、21日に行った日光植物園の花たちを紹介しています。  植物園では、名札が立てられており、私たちには大助かりなんですが、立て札に書かれた名前と植物が一致しないことがしばしばあります。ですから、ブログなどで紹介する場合は確認が必要です。そんな例を二つほど。  タツタナデシコと書かれた名札の周辺で咲いていたのはシバザクラ(芝桜、ハナシノブ科フロックス属)でした。別名、ハナツメクサ(花…

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日光植物園にて…その6(ハルナユキザサ、チゴユリ)

 5月20日、21日に行った日光植物園で見た花を紹介しています。  園内の日当たりが良いところで一番多く咲いていた花はトキワナズナ(常磐薺、アカネ科フーストニア属=ヒナソウ属)でした。トキワナズナという和名から、在来種と思いきや、原産は北アメリカ。別名ヒナソウ(雛草)。  花の数の二番目はキツネノボタン(狐の牡丹、キンポウゲ科キンポウゲ属)でした。しかし、ウマノアシガタ(馬の足形、キンポ…

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日光植物園にて…その5(エンコウソウ、クリンソウ)

 5月20日、21日に訪れた日光植物園ですが、東の奥に池がいくつかあり、水生植物などを見ることが出来ます。  エンコウソウ(猿猴草、キンポウゲ科 リュウキンカ属)です。リュウキンカとそっくりですが、茎が直立しないことで見分けるとか。  妻が期待していたミズバショウ(水芭蕉、サトイモ科ミズバショウ属)はとっくに花が終わり、大きな葉だけになっていました。手前のカキツバタ(杜若、燕子花、アヤメ…

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日光植物園にて…その4(シロバナノヘビイチゴ)

 5月20日、21日と連チャンした日光植物園で見た花を紹介しています。  今回はいちごの花ですが、似た花が多く、花色だけでは判断できない難しい植物です。  野原などで見かけるヘビイチゴ(蛇苺、バラ科ヘビイチゴ属)です。  シロバナノヘビイチゴ(白花の蛇苺、バラ科オランダイチゴ属)です。ヘビイチゴの仲間ではなく、オランダイチゴの仲間だったんですね。別名モリイチゴ(森苺)。  ヒメヘ…

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日光植物園にて…その3(ベニドウダン、ベニサラサドウダン)

 日光植物園には各種のツツジが植えられています。街中で見られるツツジは割愛して、きれいどころを並べてみました。(撮影は5月20日、21日)  ベニサラサドウダン(紅更紗灯台、紅更紗満天星、ツツジ科ドウダンツツジ属)。サラサドウダンの変種で、園芸種ではありません。  同じくサラサドウダンの変種で、ベニドウダン(紅灯台、紅満天星、ツツジ科ドウダンツツジ属)。別名チチブドウダン(秩父灯台、…

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日光植物園にて…その2(イカリソウ)

 5月20日、21日と連日、日光植物園に通ってしまいました。  何種類かのイカリソウ(碇草、メギ科イカリソウ属の多年草)に出会いました。開花情報にあった、キバハイカリソウは見つけることが出来ませんでした(3枚目がそれだといいのですが…)。  バイカイカリソウ(梅花碇草)には初めて出会いました。こちらには、長い距がありません。本来は白花だそうで、ピンクの花はバイカイカリソウとイカリ…

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日光植物園にて…その1(コンロンソウ、クワガタソウなど)

 思い立って、日光の旅の後編は日光植物園の花たちの紹介です。撮影は5月20日と21日です。  日光植物園は略称で、東大・小石川植物園の分園にあたります。  受付で入園料(330円)を払うと「ハンカチノキ(ミズキ科)が咲いてますよ」との案内。駐車場の一番奥に咲いていました(左下)。先にご紹介したキバナウツギやガクウツギはこの駐車場で見かけたものです。  右下も駐車場の付近で見かけたもので、シ…

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